【#コロコロ500号】42年の歴史を詰め込んだ『コロコロ500号記念大年表』公開 第6弾!!(2002年〜2006年)

2003年(平成15年)第286号~第297号

■トピックス
記念すべき300号目の表紙を飾ったのは「コロッケ!」(樫本学ヴ)。4月からアニメもスタートし、その人気をあらわすよう、別冊として「コロッケ 冒険の書」(5、8月など)が付録されていきます。もうひとつの人気作「絶体絶命でんじゃらすじーさん」も「おはスタ」内でアニメ化され、作品を越えたキャラブレイクを果たします。
 
また、「少年サンデー」の人気作「金色のガッシュ!!」もアニメ化タイミングで、スピンオフ作品をコロコロで連載開始。本編とは異なる ギャグ作品で、両誌の架け橋的作品となりました。さらに、当時話題の野球選手、格闘技選手をモデルとしたマンガも連載開始。テレビをつければコロコロ人気キャラがいる! といった年になりました。

▲2003年4月号表紙

■主な人気マンガ
1月号~ 「サルゲッチュうきうきCHANNLE」後藤英貴、「ロックマンエグゼ外伝 フォルテ最強の証」鷹岬諒
2月号~ 「映画ドラえもん のび太とふしぎな風使い」岡田康則、原作:藤子・F・不二雄
4月号~ 「DUELJACK!!」伊原しげかつ、「それいけ!!ボンバーマンジェッターズ」玉井たけし、「モリモリッ!ばんちょー!!キヨハラくん」河合じゅんじ
5月号~ 「金色のガッシュベル!!」矢高鈴央、原作:雷久誠
7月号~ 「バビブベボブボブ!!さっぷくん」重岡秀満
8月号~ 「鉄魂 ZOIDS核闘技」溝渕誠
9月号~ 「太陽少年ジャンゴ」ひじおか誠/小島秀夫
 
松井秀喜がニューヨークヤンキースに移籍したこの年、「モリモリッ!ばんちょー!!キヨハラくん」でキヨハラくんが復活! また、格闘技ブームの熱を受けて当時「K-1」、「PRIDE」という2大格闘技イベントで破竹の快進撃を続けていた外国人選手をモデルにした「バビブベボブボブ!!さっぷくん」も連載開始。コロコロお得意の有名人ギャグは21世紀になっても快調!
 
また、ゲームのコミカライズでは「ボクらの太陽」(コナミ/ゲームボーイアドバンス)を原作とした「太陽少年ジャンゴ」、「それいけ!!ボンバーマンジェッターズ」がスタート。「ボンバーマン~」は、80年代から長きにわたってコロコロギャグを牽引してきた玉井先生、最後のコロコロ連載作。児童マンガ誌ひと筋に、子供に笑いを届け続けた玉井先生のマンガ魂は作品とともに永遠に語りつがれることでしょう。

▲「それいけ!!ボンバーマンジェッターズ」玉井たけし先生
▲「太陽少年ジャンゴ」ひじおか誠先生

■主なホビー:まだまだ出るぞ! リバイバルホビー
リバイバルホビーの波にポケモンが合流! この年に発売された「ポケモンパッチン」は、ポケモンが描かれたコイン型の「パッチン」を激しく叩きつけて闘うホビー。「フィールド」と呼ばれる台座に置かれたパッチンをひっくり返してゲットしていくというポケモン版メンコでした。円形のパッチンは、後の「ポケモンバトリオ」(2007年)を思わせます。もしかしてルーツはここかも?
 
また、ターゲットに矢を突き刺し得点を競うだけでなく、刺さった敵ダーツを落とすことで敵のポイントをゲットできる「バトルダーツ」(バンダイ)もこの年に発売。攻撃型、防御型など様々なタイプのダーツが特徴で、こうしたスタンダードなホビーや競技にキャラクターやバトル性を足していく流れは、この年以降も続いていきます。

▲ポケモンパッチン
▲バトルダーツ

■2003年の出来事
ジャイアンツの松井秀喜がニューヨーク・ヤンキースに入団
イラク戦争勃発
六本木ヒルズがオープン
大晦日に民放テレビ局3局で格闘技イベント放送される
 
■コロコロトリビア:お兄さん雑誌からのスピンオフ「金色のガッシュベル!!」
コロコロのお兄さん雑誌といえば「週刊少年サンデー」。この年、サンデーの人気ファンタジーマンガ「金色のガッシュ!!」(雷句誠)が「金色のガッシュべル!!」のタイトルでアニメ化され、コロコロにも同タイトルでスピンオフマンガが連載されています。コロコロ版は、ガッシュと作品おなじみキャラ、キャンチョメとナオミちゃんがドタバタを繰り広げる内容で、オリジナルを知らずとも楽しめる内容でした。
 
後に「名探偵コナン」が「コロコロイチバン!」で連載されますが、この時期はまだサンデー作品がコロコロで展開されることは珍しかったので、エポック的な作品といえるでしょう。

▲「金色のガッシュべル!!」矢高鈴央先生