1986年(昭和61年)第93号~第104号
・1986年のトピック: 創刊100号達成!伝説の別冊付録「コロコロ少年団パスポート」が登場!
77年の創刊から9年目、8月号でついに創刊100号を達成!
101号(9月号)には当時の国が発行する実物のパスポートを参考に、細部まで徹底的にこだわり抜いたその造りから今もなお語り継がれる伝説の別冊付録「コロコロ少年団パスポート」が登場!以降、パスポート系の流れの付録は数年間の定番となり熱烈なコロコロ読者の毎年のお楽しみに!!
・主な人気マンガ:
1月号~ 「鉄人タロウ」たかや健二、「肉戦士ブタマン」玉井たけし、「オバケのQ太郎 謎のオバケがやって来た」田中道明/藤子不二雄(読切)、「マッハライダー」田中哲雄(読切)、「少年ムチャシ」はしもとみつお
2月号~ 「獅子王伝」小林たつよし、「ボンバーマンかくれキャラ発見テクニック」方倉陽二(読切)
3月号~ 「あまいぞ!男吾」Moo.念平、「忍者ハットリくん 攻略大作戦」田中道明(読切)
4月号~ 「ファミコンランナー 高橋名人物語」河合一慶、「熱球キッズ」岩田和久、「ファミコン少年団」さいとうはるお、「ファミコン裏技史」方倉陽二(読切)
5月号~ 「おぼっちゃまくん」小林よしのり、「おせっ貝くん」村田ヒロシ(読切)、「迷けいさつ犬 バーナー」河合じゅんじ(読切)
6月号~ 「パワーアップ かくれキャラマン」田中道明
8月号~ 「サイボーイ」内山まもる/工藤かずや、「魔界ゾンべえ」玉井たけし、「雷神ジャック」石川森彦/あかねこか
9月~ 「まんが道スペシャル」藤子不二雄(読切)、「がんばれゴエモン!からくり道中」斉藤栄一(読切)
11月~ 「大長編ドラえもん のび太と竜の騎士」藤子不二雄
12月号~ 「のんきくん」方倉陽二
ファミコン関連マンガで誌面もにぎやかな中、アニメ化もされた大ヒット作「おぼっちゃまくん」連載スタート!
創刊当初はギャグマンガを柱にド激進を続けてきたコロコロも創刊100号をむかえるこの頃には大河拳法物「獅子王伝」や「あまいぞ!男吾」など、主人公の成長をしっかり描いたストーリー性の高い連載マンガも始動。創刊101号記念として同年ドラマ化もされた「まんが道」のスペシャル版も掲載されるなど誌面の充実ぶりが伺えます。
・主なホビー:「ファミコン」、「ラジコン」
昨年のファミコンブームはこの年もさらに勢いを増し、毎号ファミコン関連の記事が紙面を飾ります。特にコロコロと強い協力関係にあったハドソンのゲーム関連記事はコロコロの先行独占記事が大充実!ファミコンキッズの熱い注目を集めていました。
また一方、アウトドア派にはタミヤのラジコン記事が人気。連載マンガ「ラジコンボーイ」と連動したグラフ記事で爆走するマシンの魅力を誌面上に表現。ホビー記事はファミコン、ラジコンの2本柱で大いに盛り上がった86年でした。
・1986年の世の中
ハレー彗星が76年ぶりに地球に接近
上野動物園にてパンダの赤ちゃんトントン誕生
フジテレビ「夕やけニャンニャン」人気で番組発のアイドル、おニャン子クラブが人気に
サントリー「はちみつレモン」発売
富士フィルムよりレンズ付きフィルム「写ルンです」発売
・コロコロトリビア:
6月号にはタミヤのレーサーミニ四駆(ホーネットJr.とホットショットJr.の紹介記事)が誌面初登場、ラジコン人気の陰でまだモノクロページでの小さな扱いでしたが、後のコロコロで一大ムーブメントとなる貴重な第一歩でした。
児童向けマンガ雑誌としてスタートしたコロコロコミック。80年代の前半はゲーム、プラモ、チョロQなど「ホビー」という新たな鉱脈を見つけ、小学生たちの情報誌としての側面を強めた5年間でした。85年以降のファミコン、ラジコンブームの勢いと充実の連載マンガの力で1986年4月号で部数は89万部を記録、一時期のヒット不在の低迷期から抜け出したのでした。
そして、その勢いが更に大きく花開く「ミニ四駆」、「ビックリマン」ブーム期の1987年以降については次回更新をお楽しみに!
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商品概要
『月刊コロコロコミック12月号』
発売日:11月15日(金)ごろ
特別定価:600円(税込)
※参考文献:渋谷直角「定本 コロコロ爆伝!! 1997-2009―『コロコロコミック』全史」(飛鳥新社)、のむらしんぼ「コロコロ創刊伝説」(小学館)