1981年(昭和56年)第33号~第44号
・1981年のトピック: コロコロのシンボル「コロドラゴン」登場!
4月号より現在もコロコロのシンボルマークとして活躍するマスコットキャラ「コロドラゴン」が登場!紹介記事には「漫画界に嵐を呼び、ぐんぐん上昇してとどまるところを知らぬ、元気いっぱいのコロコロを表す夢のマークです。」との熱い想いが!!ちなみに初代のマスコットキャラはコロちゃんといいます。
またこの年は連載マンガの充実により、劇中のキャラクター設定やデータなどを掘り下げる図解系の記事が増加。「激人気スペシャルカラー キミが選ぶ あらし必殺技ベスト10」や「カラーファイト図解 とどろけ!一番 大かいぼう」、「金メダル暴走族 バイクマシン爆走図解」など、読者の興味を引きつけ、より作品世界にハマって楽しめる仕掛けが磨き上げられていった時期といえます。
・主な人気マンガ:
3月号~ 「迷犬タマ公」田中道明
4月号~ 「ムツゴロウが征く」川崎のぼる/畑正憲、「あばれ!隼」峰岸とおる/古沢一誠、「超人キンタマン」立石佳太
9月号~ 「大長編ドラえもん のび太の大魔境」藤子不二雄
10月号~ 「忍者ハットリくん」藤子不二雄
12月号~ 「愛ラブ先生」ぜんきよし
コロコロでは後に「ぐゎんばる殿下」、「新キテレツ大百科」などの作品でも活躍する田中道明先生のデビュー連載「迷犬タマ公」がスタート。レギュラーキャラのオガンダムからバカラスへの突然の交代劇が衝撃だったヒーローギャグの名作「超人キンタマン」やお色気&ヒューマン物の「愛ラブ先生」なども印象的。
・主なホビー:「電子ゲーム」
前年発売の任天堂「ゲーム&ウォッチ」発売などもあり、小学生の間でも電子ゲームが人気に。時計機能をそなえたポケットサイズ液晶タイプや、蛍光表示のFLディスプレイを使用したカラフルなものなど各玩具メーカーから多くの商品が発売され、読者プレゼントでも人気を集めた。本誌では12月号で「最新ゲームマシン クリスマスカタログ」を掲載。当時発売中の電子ゲームを網羅しサンタさんのプレゼント希望に悩む読者の有効なガイドとなった。
・1981年の世の中
NASAがスペースシャトル コロンビア号の打ち上げに成功
赤城乳業「ガリガリ君」発売開始(当時の価格:50円)
猫のコスプレ写真を商品化した「なめんなよ」がヒット。なめ猫ブーム
寺尾聰「ルビーの指環」、イモ欽トリオ「ハイスクール・ララバイ」がヒット
・コロコロトリビア:
ウンコにチンチンなど下ネタ満載ギャグ「ロボッ太くん」(1981年1月号より連載開始)の中には、とりいかずよし先生のヒット作「トイレット博士」(週刊少年ジャンプ連載)のメタクソ団に通じる「キンポコ少年団」(キンポコクラブから改称)が登場。「キンポコ!」を合言葉にトイレを改造した基地を根城にしょ~~~もない活動を繰り広げた。団員の証「KP(キンポコ)バッジ」(1982年8月号からの団員募集応募で入手できた)に憧れた読者も多いのでは?
古くは江戸川乱歩「少年探偵団」にルーツを見ることができる「団」ものの流れはこの後、「コロコロコミック少年団」などの誌面&付録企画や「熱血!ファミコン少年団」、「ビックリマンクラブ」などの“団マンガ”などに受け継がれていく。その系譜はチームで戦う「Splatoon(スプラトゥーン)」(現在月刊コロコロ連載中)まで受け継がれている。(かもしれない…?)
「ドラえもん」からスタートしたコロコロ創刊から最初の5年間、これだけでも十分濃いですね~!最初の5年間は藤子不二雄先生のマンガを軸に小学生にとにかく楽しんでもらおうと児童向けマンガのさまざまなスタイルを模索した期間とも言えます。その中で生まれた「ゲームセンターあらし」のヒットはホビー&対決というコロコロコミック独自の方向性を決定づけます。
次回の更新分ではホビーマンガ百花繚乱の1982年~1986年を年表で振り返ります!
ご期待ください!
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商品概要
『月刊コロコロコミック12月号』
発売日:11月15日(金)ごろ
特別定価:600円(税込)
※参考文献:渋谷直角「定本 コロコロ爆伝!! 1997-2009―『コロコロコミック』全史」(飛鳥新社)