——1年目は“本能解放”、“強制解放”だったのが、2年目では“進化解放”、“兵器解放”になっています。こちらの明確な違いはありますか?
平位:
その点に関しては、“進化解放”は“本能解放”が厳しい環境の中で武器が進化した感じです。
ビーストライガーで言えば、爪が展開し、さらに爪が飛び出す。よりリーチがなくなり、決め手の一撃を繰り出すといった感じですね。
一方で兵器ゾイドの“キャノンブル”は、もし“本能解放”の概念を入れるとしたら本来生物モチーフの特徴的な部分である角の部分が、発展するはずなんです。
片山:
その点は人間たちの手で処理されて、兵器が取り付けられている。兵器ゾイドはそういった流れがあって、“キャノンブル”なら9連キャノン砲になります。
『ゾイドワイルド』では自然の力で発生させるか、強制的に発生させるかの方法の違いだったので、1年目よりも対比が強まってるイメージですね。
なので、本来なら“キャノンブル”の背中にはもっと違う角のような武器がついていたんです。
それを人間が外して、砲撃武器をつけてしまおうとなったんです。
——この設定だからこそ出したいゾイドはありますか?
平位:
2軸あるんですけど、『ゾイドワイルド』の最初の開発テーマであった「全生物のゾイド化」がしたいので、やはり海もの、海洋生物をやりたいですね。サメとか。
片山:
サメ、やりたいですね。
平位:
もう一つは過去の人気ゾイドというところで“ゴジュラス”とかの2足歩行の大型恐竜や“デススティンガー”とかの大型ゾイドを「ゾイドワイルドだったら、どうやったらできるのか」を考えていきたいですね。
片山:
僕も同じなんですけど、過去のゾイド「惑星Zi」の遺伝子というか、デザインや動きを踏襲したゾイドが出た時に繋がりがあるんじゃないかと感じらるので、大型ゾイドは出したいですね。
それから僕はサメが大好きなので、こちらも出したいです。
平位:
かぶっちゃったね。
片山:
あと、シーラカンスとかですね。何かロマンがありますよね。
平位:
海周りのゾイドは発売していないんですけど、試作とかは結構作っています。
例えばマンタとかね。優雅に飛ぶんでいるかのように泳ぐ。
片山:
そうですね。ずっと見てられますね。
——それはぜひ、キットで見てみたいです!
平位:
これが可愛くも、カッコよくもあるんですよ!
リアルなブラッシュアップしていきたいですね。なので、海ものがロマンとしてやってみたいですね。
片山:
母なる海ですからね。
——深海にはまだ見たことのないゾイドも……ですか?
片山:
深海生物とかですね。ロマンのかたまりですよね!
——それでいうと空想上の生物がモチーフというのはありますか?
平位:
過去にも実際にあったんですけど、売れ行きや人気を見ると、リアルモチーフの方が人気ですので、リアルモチーフでやっていきたいですね。
あとは人気モチーフのパターンもあるので、それを見ながらですね。
——では、進化を続けた“未来のゾイド”のイメージはありますか?
平位:
そういう意味でゾイドの行き着く先を考えた時に、僕は“ヒト”とか面白いなと思いますね。
——なるほど。
平位:
今回のシリーズは実際の進化種をなぞらえているんですけど、人間って進化論でいうとかなりイレギュラーな存在じゃないですか?
そういうところをハードとソフトの両輪で表現して、ゾイドとしてまとまったら面白いなと思いますね。
——それは生命のタブー的な感じですね。
平位:
話としては面白そうですね。
——兵器ゾイドを開発する過程でトラブルが生じて、ものすごい知性を得たゾイドが……とか。
平位:
そうそう。そういう感じです。
片山:
僕も“ヒト”はすごくいいなと思います。現代でも人工知能とか、人間よりもさらに優れた知能が出てきているので、ゾイドが知性を得たら人間よりも強くなると思うんです。
けど、「人間の方が強いぞ!」と思いたいので、「人間vsゾイド」とか「ヒト型のゾイドを操る人間」とかありそうですね。
それで、例えばある土地ではヒト型の遺伝子を持ったゾイドがいて、分配して、人類と同じ歴史を歩む……というの面白そうです。
——まさに人類発祥の地みたいな。そこから、人間とゾイドの全面戦争に発展してしまうかも。
片山:
そうなってしまうかも知れませんね。
平位:
想像を膨らませると、なしじゃないかなと思いますね。
——では、最後に新シリーズの見どころをお願いします。
平位:
そうですね。ゾイドワイルドも2年目に突入して、ホビーの世界観もハードになって、改造や武器の面白さも伝えていきたいですね。過去に遊んでいた人にも楽しんでいただきたいですね。
あと、アニメ「ゾイドワイルドZERO」は「なぜ、ゾイドが来たのか?」という原点的なことを感じられるものにしていく予定です。ゾイドのバリエーションもたくさん出していくので、ご期待ください。
そして、コロコロさんで連載する「ゾイドワイルド2」は未来のお話なので、どんな話が描かれるのか僕も楽しみですので、こちらもよろしくお願いします!
片山:
まだ、ご存知ない方にまず伝えたいのが、キットを組み上げる時間がかからないので、改造に充てる時間が増えます。なので、自分だけのゾイドを生み出していただきたいですね。
ゾイドいっぱい出るんですけど、骨格を作って楽しみ、アーマーを着けて楽しみ、動かして驚き、改造して感動する。ゾイド1体で4度美味しいキットになってますので、よろしくお願いいたします。
平位さん、片山さん、ありがとうございました。
ますます進化していく『ゾイドワイルド』シリーズ!
そして、『ゾイドワイルド』最新作のひとつ、森茶先生が描くまんが『ゾイドワイルド2』が月刊コロコロミック9月号から連載開始!!
また、アニメ『ゾイドワイルド ZERO』は10月よりテレビ東京系6局ネットにて放送予定!
どちらも目が離せない新たなゾイドが登場! そして、リアルムービングキットも続々登場するので、組み立てて改造して、「自分だけのゾイド」を作りあげろ!
『ゾイドワイルド』新シリーズキット「ビーストライガー」&「キャノンブル」発売中!!
商品情報 ライオン種の中型ゾイド 「ビーストライガー」 ■価格:3500円+税 ■サイズ:M型モーター駆動 ■詳細:https://www.takaratomy.co.jp/products/zoidswild/zw_wb/zw25.html |
商品情報 バッファロー種の中型ゾイド 「キャノンブル」 ■価格:3500円+税 ■サイズ:M型モーター駆動 ■詳細:https://www.takaratomy.co.jp/products/zoidswild/zw_wb/zw26.html |