デュエマ妄想構築録 vol.89-3 ～最速終極！巨大覇統!!～

By まつがん

　今回紹介するのは、デッドマンが持ってきてくれた新カード……それが、こちらのカードだ！

　7コストのカードが最速1ターン目に出せるだと……？

　もちろんそんなことをすれば先攻だといきなり手札が0枚になってしまうとはいえ、自分だけターン開始時に《海底鬼面城》類似の追加ドローができることもあり、復帰することもそれほど難しくなさそうである。

　さて、12月20日(土) に発売予定の王道W第4弾「終淵 ～LOVE＆ABYSS～」に収録される新カード、《ブリザド=ザルド》。このカードを使ってどのようなデッキを組むべきか。

　新カードでデッキを組む際には「唯一無二性」に着目するのが原則……というのがこの連載のテーマだが、こと《ブリザド=ザルド》に関してはそうも言ってられない。何せこのカードは何から何まで唯一無二のポテンシャルを持っている。可食部が多すぎるがゆえに、どう料理してもデッキになってしまうのだ。

　こうした場合、カードの限界値でデッキを作ることを意識するとうまくいくことが多い。《ブリザド=ザルド》の限界値は、「何といっても1ターン目に手札を3枚捨てながら出せる」点にある。では1ターン目に《ブリザド=ザルド》を出したとして、そこから勝てるコンセプトはないだろうか？

　私が最初に考えたのは、これだ。

　高速で《卍夜の降凰祭》を唱えられるのでは？？？🤔🤔🤔

　1ターン目に《ブリザド=ザルド》を出して手札を空にしてしまうということは、確定しているリソースは墓地に捨てた3枚しかない。ではこの3枚をリソースにするにはどうするか。1ターン目に水マナをチャージしたいデッキで墓地がリソースになる……はっ！魔導具では？？？🤔🤔🤔というインスピレーションである。とはいえ普通に《卍 新世壊 卍》を設置しようとするとさすがに速度が怪しくなってしまうところ、《卍夜の降凰祭》であれば3ターン目始動も夢ではない。

　というわけで、できあがったのがこちらの「ブリザド卍夜」だ！

　『ブリザド卍夜』

　デッキじゃナイトカーニバル！！！😡😡😡

　なるべく1枚で魔導具2枚分のカウントになるような2コスト以下の魔導具ばかりを集めることで、3ターン目の《卍夜の降凰祭》の再現性を上げようと構築してはみたものの、これでもまだ3ターン目に安定して唱えられるか怪しいことに加え、そもそも《卍夜の降凰祭》を唱えたところで別に勝たないというのが本当に終わっていた。《頂上混成 ガリュディアス・モモミーズ’22》出して3点どついた後に適当な魔導具出して2ターンかけてジャスキル通すだけのキングオブ無責任としか言いようがないコンセプトであった。

　だが魔導具の他に、《ブリザド=ザルド》で1ターン目に捨てた3枚をリソースにできるコンセプトが他にあるだろうか？

　私は《ブリザド=ザルド》の他の可食部を眺め……そして、ついに答えに辿り着いたのだ。

　そう、すなわち。

　「終極宣言」すればいいのでは？？？🤔🤔🤔

　《ブリザド=ザルド》は7コストの「アビス」なので、《アビスベル=覇統=ジャシン帝》へと「革命チェンジ」させられる。そして《アビスベル=覇統=ジャシン帝》の「終極宣言」は墓地からもアビスを出せるので、1ターン目に捨てたアビスたちを見事にリソースとして活用することができる。

　もちろんそれだけだと1種4枚ずつのコンボで再現性が心許ないが、アビスには他の「終極宣言」持ちとして《シス=魔=シャル》があり、こちらも墓地のアビスを出せるので、《アビスベル=覇統=ジャシン帝》の追加として運用できる。

　あとはこのコンセプトに合致したカードで残りのスロットを埋めていくだけだ。

　《ブリザド=ザルド》《アビスベル=覇統=ジャシン帝》《シス=魔=シャル》はすべて7コスト以上のクリーチャーなので、《巨大設計図》軸でデッキを作ると綺麗にまとまる。《ブリザド=ザルド》自体を1種4枚しか積めないのと、《ブリザド=ザルド》を召喚するのに手札の枚数が必要なのも噛み合っている。

　ただ《ブリザド=ザルド》をそのまま《アビスベル=覇統=ジャシン帝》や《シス=魔=シャル》へと「革命チェンジ」させる動きは、必然的にシールドブレイクを伴ってしまいリスクが大きい。そこで《奇石 スタジェム/マッハ・ナックル》の呪文側を唱えて《ブリザド=ザルド》に「マッハファイター」を与えることで、相手のクリーチャーを倒しながらリスクなしで「革命チェンジ」させられる。これ自体も《巨大設計図》で回収できるので、極めてコンセプトに合致した1枚だ。

　デッキに入るアビスは《巨大設計図》の制約で7コスト以上が望ましいが、「終極宣言」で大量のアビスを一度に踏み倒せるとはいえ、トリガーケアの要素も欲しい。そこにきて《ア:ニーオ:マクア》は、単色でありながらその要請を完璧に満たしてくれる。

　《ドアノッカ＝ノアドッカ/「…開けるか？」》は《巨大設計図》で拾える2コストアクションであり、トリガーした際に《アビスベル=覇統=ジャシン帝》へと切り返しが可能と文句なしの性能だ。

　というわけで、できあがったのがこちらの「巨大覇統」だ！

　『巨大覇統』

まつがん「よし、このデッキで勝負だ！デッドマン!!」

デッドマン「いいですよ！では《クイーン&かぼちゃうちゃう》を出します」

　マッハ・ナックル！！！（台パン）😡😡😡

　ではまた次回！来週は休載なので、12月26日 (金) にまた会おう!!

ライター：まつがん   フリーライター。クソデッキビルダー。 論理的な発想でカード同士にシナジーを見出すのだが、途中で飛躍して明後日の方向に行くことを得意とする。 オリジナルデッキでメタゲームに風穴を開けるべく日夜チャレンジを続けている（が、上記のような理由で大体失敗する）。

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