By まつがん
恒例の宣伝からだが、皆さんは先日発売したコロコロコミック9月号はもう入手されただろうか?
デュエル・マスターズの原作コミックが読めるほか、デュエマに関する激アツな最新情報も色々と掲載されているので、ぜひとも手に取ってみていただきたい。
今月発売となった「ドリーム英雄譚デッキ ボルシャックの書」は、ボルシャックの歴史にまた新たなる1ページを加えた。
そんな中で、私が注目した1枚はこれだ。

《ボルシャック・太陽・ルピア》。《コッコ・ルピア》《コッコ・ルピア GS》の歴史を受け継ぎつつも、ついに自身がボルシャックとなった現代型ハイエンドモデルのルピアである。なぜか種族にドラゴンも持っていてパワーも4000とムキムキだしG・ストライクも付いてるしで「逆に貴様は何を持ち得ないのだ」と心の中の呪霊が思わず暴れ出しそうなスペックの持ち主だ。
さすがに3コストのカードが3マナもジャンプしたら4ターン目にはとんでもないムーブができるに違いない。早速このカードを使って新しくデッキを作っていくことにしよう。
さて、「新カードでデッキを作る際には唯一無二性に着目する」……とはいえ、このカードに関しては3コストで3軽減できるという以外に特性はない。となれば、それを生かすほかない。
では、3軽減を置いた後の4ターン目にできる中で最も勝ちに直結するのは何だろうか?
《ボルシャック・太陽・ルピア》はボルシャックしか軽減できない。そして《ボルシャック・太陽・ルピア》を出した次のターン、マナゾーンには4マナある。
ということは、7コストのボルシャックで勝利に最も近いものを探せばいいことになる。
私が最初に考えたのは、これだ。


2種のウルフェウスから呪文唱えたら勝つのでは???🤔🤔🤔
《聖竜ボルシャック・ウルフェウス》は多色で7コストという重さと進化元にドラゴンかコマンドが必要なのがネックだったが、軽減材となった《ボルシャック・太陽・ルピア》の上にそのまま乗せられるので非常に噛み合っている。
また、《ボルシャック・太陽・ルピア》と同じく「ドリーム英雄譚デッキ ボルシャックの書」で登場した《ボルシャック・ネオウルフェウス》も進化元に《ボルシャック・太陽・ルピア》を敷けば即攻撃できるので、ドラゴンが少なめのデッキで「超魂レイド」に失敗しようが問題がない。
あとは「唱えれば勝てる火か光の呪文」を2種8枚程度積めば、安定4ターンキルを狙えるデッキが組めるはずだ。
……そう思っていた、のだが。


デッキが弱そうすぎる!!!😡😡😡
まず大前提として、「唱えれば勝てる火か光の呪文」が存在しない。《ティラノ・リンク・ノヴァ》や《侵略開始!!にゃんこ軍団/にゃんこ砲発射!》を考えてはみたものの、散々苦労してやることがノートリお願いワールドブレイクでは芸が無さすぎる。
また、《ボルシャック・太陽・ルピア》の代替がないことも問題となった。《ボルシャック・太陽・ルピア》の代替とはすなわち「4ターン目にウルフェウス2種を出せるカード」のことだ。《ボルシャック・ネオウルフェウス》は超魂レイドさえ成功するなら進化元はなくてもいいが、《聖竜ボルシャック・ウルフェウス》は確実に進化元が必要となるため、最も適当なのは《王来英雄 モモキングRX》ということになるだろう。だがそうなると3文明となってしまう。《ボルシャック・太陽・ルピア》→ウルフェウス2種なら火と光だけでいいのに「3→5」で《王来英雄 モモキングRX》を出す動きは今度は火と自然だけでいいなどといったアンバランスなマナベースを、既に3種12枚が確定している多色カードの枚数を制限しながら実現するのは、率直に言って到底不可能なようにしか思えなかったのである。
私の思想である「同じカードが2種8枚あるならデッキコンセプトになる」とは、逆に「1種4枚だけではデッキにならない」ということをも意味している。《ボルシャック・太陽・ルピア》でデッキを作ろうとするなら、矛盾しているようだが《ボルシャック・太陽・ルピア》抜きでも半分成立しているコンセプトでなければならないのだ。
しかし、《ボルシャック・太陽・ルピア》の役割が代替できて、7コストのボルシャックを使うコンセプトがウルフェウス2種の他に存在するのだろうか?
……この難題に、私は答えを出した。
そう、すなわち。

ついに《覇炎竜 ボルシャック・ライダー》の時代が来たのでは???🤔🤔🤔
《覇炎竜 ボルシャック・ライダー》はファー甘ことアビス・レボリューション第1弾「双竜戦記」で登場したオーバーレアだが、7コストという絶妙な出しづらさによってアーマード種族の強化の波に乗れず、時代に忘れ去られようとしていたカードだった。
だが《ボルシャック・太陽・ルピア》はストレートに「3→4」で《覇炎竜 ボルシャック・ライダー》につなげることができる。出しづらいから使われていなかっただけであって、さすがに「メクレイド5」を一度に2回も行えるのは圧倒的暴力であることに違いはないのだ。
しかも「アーマード・メクレイド5」には《ボルシャック・アークゼオス》《ファイン・撃・ピヨッチ/「暴竜爵は不滅なり!」》《太陽との邂逅》という3種が存在している。となれば、デッキ内のアーマードを出し尽くすまでメクレイドが止まらない脳汁確定大放出デッキが爆誕して生前葬で音量上げる予感しかしない。
ということで、あとは火単のアーマードを中心にメクレイドを大連鎖させるデッキを組み上げるだけだ。


《ボルシャック・太陽・ルピア》の代替がないという問題はここでも発生するが、要は他の手段で4ターン目に《覇炎竜 ボルシャック・ライダー》が出せればいいのだから、《ボルシャック・ドラゴン/決闘者・チャージャー》による手札補充&マナ加速から《ボルシャック・サイン》を唱えればいい。
もちろんこれだけだと《覇炎竜 ボルシャック・ライダー》自身が破壊されて終わるだけだが、間に《轟炎の竜皇 ボルシャック・カイザー》を挟むことで《覇炎竜 ボルシャック・ライダー》を無傷で着地させられる。メクレイドで《ボルシャック・サイン》を見つけることも見越して《覇炎竜 ボルシャック・ライダー》を手札に抱えておけば、ただ一度の「メクレイド5」からでもかなりの確率でフィニッシュムーブにつなげられることだろう。


もちろん《覇炎竜 ボルシャック・ライダー》を引かないパターンもある。だが引いていないということは山札に眠っているということなので、《ボルシャック・爆・ルピア》を《ボルシャック・サイン》で破壊して呼び出しにいけばいい。
《ボルシャック・アークゼオスNEX》は普通に使うと1ターンラグが生まれてしまうが、《太陽との邂逅》経由だと《ボルシャック・アークゼオス》などを出しながら打点を伸ばせるので、メクレイドの連鎖を止めないための息継ぎとして必要となってくることだろう。
というわけで、できあがったのがこちらの「ボルシャック・チェイン」だ!
『ボルシャック・チェイン』
4 | 《ボルシャック・太陽・ルピア》 | 4 | 《ファイン・撃・ピヨッチ/「暴竜爵は不滅なり!」》 | 4 | 《轟炎の竜皇 ボルシャック・カイザー》 | 4 | 《ボルシャック・アークゼオス》 | 4 | 《ボルシャック・アークゼオスNEX》 | 4 | 《ボルシャック・爆・ルピア》 | 4 | 《ボルシャック・ドラゴン/決闘者・チャージャー》 | 4 | 《覇炎竜 ボルシャック・ライダー》 | 4 | 《太陽との邂逅》 | 4 | 《ボルシャック・サイン》 |
まつがん「よし、このデッキで勝負だ!デッドマン!!」
デッドマン「いいですよ!では……」
まつがん「待った!どうせ《とこしえの超人》とか《カレイコの黒像》とか《巡霊者メスタポ》とかで『メクレイド』をそもそも封じようとしてるでしょ。そんなありきたりな(?)対策カードばかりでつまらなくないんですか???」
デッドマン「《「修羅」の頂 VAN・ベートーベン》を出します」

特級呪霊になるぞ!!!😡😡😡
ではまた次回!
ライター:まつがん
フリーライター。クソデッキビルダー。
論理的な発想でカード同士にシナジーを見出すのだが、途中で飛躍して明後日の方向に行くことを得意とする。
オリジナルデッキでメタゲームに風穴を開けるべく日夜チャレンジを続けている(が、上記のような理由で大体失敗する)。
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