【スプラトゥーン】トッププレイヤー イカすガチ対談マッチ!! あとばる×しぇるたんが語る「東西対抗 真夏のオンライン大会」~4~

トッププレイヤー イカすガチ対談マッチ!!
【あとばる×しぇるたん 第4回】

あとばる選手×しぇるたん選手による対談のラスト!

最後は「東西対抗 真夏のオンライン大会」東西決戦の決勝と9月のアプデによる環境の変化について、ふたりに語ってもらうぞ。

▲「東西対抗 真夏のオンライン大会」東西決戦

しぇるたん選手のGloriaが出場した「東西対抗 真夏のオンライン大会」東西決戦の試合は上のリンクから視聴することができるぞ。

あとばる
驚異的なエイム力を持つカリスマプレーヤー。「第2回スプラトゥーン甲子園」では、不利な状況から相手を次々と倒す神がかり的なプレーを連発し、優勝に大きく貢献。H3リールガンの名手としても知られ、彼の影響でH3リールガンを使い始めたプレーヤーも多いとか。おもな実績は「第2回スプラトゥーン甲子園」優勝、「第4回スプラトゥ-ン甲子園オンライン代表決定トーナメント」優勝など。チーム・よしもとゲーミング カラマリ所属。
Twitter:https://twitter.com/Atobaru_ika
YouTube:https://www.youtube.com/channel/UChczP5QLI27iCB-pEfz2eYA
OPENREC.tv:https://www.openrec.tv/user/atobaru_ika

しぇるたん
前衛から後衛まで、さまざまなブキを使いこなすマルチウェポナー。世界トップクラスの実力者で、『スプラトゥーン2』では.52ガロンベッチューでXパワー3000を達成。また、『スプラトゥーン3』でも世界最速でS+50に到達したほか、公式大会である「スタートダッシュ杯」ではベスト4入り、「東西対抗 真夏のオンライン大会」では東日本代表の座をつかむ。高いゲーム理解度に基づいた的確な指示出しができる司令塔としての役割も得意で、そのクレバーな立ち回りは非常に参考になる。
X:https://twitter.com/sheltan_mon1
YouTube:https://www.youtube.com/channel/UCqIspDD97XUqa0aV7B8XFSA

リュウグウターミナルでの戦いのポイントは?

――最後の5戦目はリュウグウターミナルでのナワバリでした。ここで、編成に竹筒銃・甲を採用したのはちょっとびっくりしたんですけど、スペシャルのデコイチラシも含めて考えたときに、このステージにはマッチするという判断だったんですか?

しぇるたん:そうですね。デコイチラシだけじゃなくて、メイン自体もまあまあ射程が届くのと、上の通路からのタンサンボムもけっこう有効で、ラストにタンサンボムを投げて、デコイチラシを入れてという感じで動けば、敵陣側をかなり荒らすことができるんですよ。

 

▲しぇるたん選手のLACTが敵陣奥に抜けたシーン。
(「東西対抗 真夏のオンライン大会」東西決戦より)

 

――なるほど。あと試合の途中で、LACTのしぇるたん選手がカーリングで敵陣に抜けて、相手のリスポーン前を荒らす動きをしていましたけど、これはもともとそういう作戦だったんですか?

しぇるたん:作戦というか、これは練習段階からけっこうやっていた動きで、なんか中央にいてもあまり仕事量がないというか。それだったら自分がカーリングで敵陣に抜けて、自分にヘイトが向いたところを利用して、味方のろぶすた~とかメロンにキルを取ってもらうってのがあったんですけど、このときはちょうど敵がいなかったんでそのまま敵陣の奥まで抜けて荒らしたって感じですね。

 

▲(「東西対抗 真夏のオンライン大会」東西決戦より)

 

――あとばるさんはこの最後のナワバリは見ていてどう感じました?

あとばる:負けてはしまったんですけど、試合展開としてはGloriaがすごく上手いことをやっていたなって印象がありましたね。ただ、最後の最後にちょっと押されちゃって、デコイチラシも敵陣にうまく撃てずっていうところで、Red carpet側が上手いことさばいて、Gloriaがやりたかったことをやらせなかったなっていう試合だったのかなと。
 竹筒銃の採用に関しては、『2』のムツゴ楼でもこういう線対称のステージは、北側に射程が長くて塗れるブキを置くのがひとつのセオリーではあったので、リュウグウでも採用する可能性はあるなとは思ってはいましたけど、それでもこの本番の最終戦で出してきたのは勇気があるなとは思いましたね。
しぇるたん:竹筒銃を持っていたひまじんは、もともとスクイックリンを使っていてチャージャー系統はわりと得意だったのも採用した理由ではありましたね。

 

――9月にアプデがあって、ボトルガイザーもメインの弾速や飛距離の低下といった修正が入りましたが、これはけっこう影響はある感じですか?

しぇるたん:そうですね。痒いところに手が届かなくなったかな、みたいな。たとえば、これまでならヤグラ上に3発撃ったら倒せたところを、なんか1発しか当たんなかったなとか、そういう場面が増えたなと。ただ、トータルで見るとそんなに弱くなったなっていう感覚はないです。

 

――採用できないなっていうレベルまで落ちたわけじゃないと。ほかだと、フルイドVもなぜか弱体化されていましたけど、これはどうですか?

あとばる:フルイドVについては正直、「なんで?」って感じはしましたね。まあ、後衛で塗れるR-PENに弱体化が入った影響で、今度は同じ後衛でわりと塗れるフルイドVが暴れると予見しての調整なのかなとは思ったんですけど、個人的にフルイドの強みは対物の強さだと思っているので、もし弱体化されるならそこかなと思っていただけに、塗りが弱くなるのはちょっと想定外というか、考えもしていなかったですね。

 

――スペシャルのウルトラショットも少し弱体化しましたけど、これはけっこう影響はある感じなんですか?

しぇるたん:自分は今回のアプデで一番弱体化を感じましたね。これまでだったら、このタイミングでウルトラショットを構えたらここに撃てていたのに、構えてからが遅くて、そこをめがけて撃っているはずなのに、別のところを撃っちゃうみたいな。

 

▲「東西対抗」でも猛威を振るったウルトラショットだが、今後はやや使用率も下がる?
(「東西対抗 真夏のオンライン大会」東西決戦より)

 

――60分の5秒とはいえ、それが感覚として大きい。

しぇるたん:そうですね。けっこう大きいですね。
あとばる:僕はどちらかというと”使われる側”からの視点なんですけど、調整の意図が「音を聞いてから避けられるように」とか「近距離対面で」とかっていうので、近距離は確かに「俺のことやろうと思ったんだけど間に合わなかったんだな」みたいなタイミングが増えたんですけど、音を聞いて避けられるかって言われると別に避けられないですね。

 

――遠くから「来た」と思っても、避けられずにやられたみたいなのは前と変わらない。

あとばる:そうです。その辺はあまり変わっていないなって感じがして、どちらかというと近距離で無理やり倒すみたいな場面で、ちょっと弾詰まりみたいな動きをしているのは多く見るようになりましたね。

 

――ロングブラスターの弱体化についてはどうですか?

しぇるたん:自分で持ったときは「ちょっとだけ当たり判定が小さくなったな」くらいの感じなんですけど、相手にしていると「それ当たんないんだ?」って思うことは増えましたね。「アプデ前だったら当たっていたな」みたいな。
あとばる:やっぱり対面していて、アプデ前だったら1発もらって、「これはどう足掻いてもやれたわ」みたいな場面で生き残れるようになっているので、それが爆風が小さくなった所以なのか、ラグが所以なのか、まあどっちもだと思うんですけど、だいぶ対面のしやすさは上がったなって感じはしますね。前よりも理不尽感がなくなったと思う。

 

▲(「東西対抗 真夏のオンライン大会」東西決戦より)

 

――ロングブラスターの調整についてはSNSなんかでも、わりと歓迎する声が多かったですよね。

あとばる:だいぶ苦しんでいる人も多かったみたいなので(笑)。

 

――そういえば、今大会では両チームともジムワイパーを一度も採用していませんでしたけど、ジムワイパーはもういまの環境のトレンドというわけではなくなったんですか?

あとばる:まあ、めちゃめちゃジムワイパーの練度が高いんだったら出していいと思うんですよ。だから今でもジムを出せるのは、のりしおくんとかだけな気がするんですけど、わざわざボトル並みに練習して持ってこようってなるブキではないかなと。

 

――逆に言うとボトルガイザーは絶対欲しいブキという。

あとばる:そういう感じです。ちょっと話がずれちゃうんですけど、今回のアプデでワンチャン、ジムワイパーは出てくるかなっていう感じはありますね。ラグ軽減でショクワンが強くなったりもしたんで。ただ、デンタルの方が強いかなっていう感じもしますけどね。その辺はしぇるたんくんとかにも話を聞きたいなって感じがしますけど。どうでしょ?
しぇるたん:いや、なんか、これもちょっと話がずれるかもしれないんですけど、西日本代表予選のときにのりしおはヤグラでジムワイパーを捨ててスプラシューターを持っていたんですよ。なので、やっぱりエリア以外のガチルールってなると、ジムワイパーよりもウルトラショットを刺す方がカウントが進むって判断なんだろうなと思って。だから、ジムワイパーはどうなんですかね……。
 まあ、デンタルワイパーミントはグレートバリアがあるんで、メインはジムの方が強いんですけど、グレートバリアがあると無理やりラインを上げることができてかなり強いんですよ。なので、ワイパーを使うんだったらデンタルでいいかなと自分も思います。

 

――アプデでやっぱり変わっていくんですね。ジムワイパーはあんなに猛威を振るっていたのに。

しぇるたん:今だとボトルがちょっと強すぎるかなみたいなのもありますね。やっぱり立ち位置的にボトルとジムってけっこう役割が被っちゃうんで。それだったらボトルかな、みたいな。

 

▲(「東西対抗 真夏のオンライン大会」東西決戦より)

 

――スペシャルとしてもウルトラショットの方がってことなんですね。

しぇるたん:そうですね。

 

――全体的な話として、これまではエナスタやウルトラショットの環境だったと思うんですけど、このアプデによって環境的に変わるかなとか、そういうのは感じたりされますか? 

しぇるたん:環境自体はさほど変わらないかなと思うんですけど、デュアルスイーパーだったり、ジムワイパーだったり、中衛のキルブキと言われるブキが、ボトルガイザーと同じくらいの使用率になるのかな、って感じはしますね。
あとばる:僕もほぼ同じ意見で、環境自体は大きくガラッと変わることはないと思います。ただ、今までラグだとか、ボトルに蓋をされていたようなブキたちがちょっと上がってきて、選択肢が増えるかなっていうのはありますね。

 

――ブキの選択肢が増えるという意味では、よい調整だったのかなっていう感じ?

あとばる:そうですね。これまでと比較しても、よいアプデだったと思います。

 

【今回のまとめ】
・今回のアプデでブキの選択肢がより増えた!
・アプデではロンブラとウルトラショットへの影響が大!?

 

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