昨年に引き続き……!
2024年8月末--。
学生たちの夏休みシーズンは終盤に差し掛かったものの、焦げ付くような暑さは一向に衰えるところを知らず、その日も都内の気温は37度に達しようとしていた。
「ううう……! なんでこんな日に、外に出なきゃならんねん……!!」
火焔のような息を吐きながら、同僚のたっちー先生が恨み節を発する。
「ホントに……。いやでも、今シーズンで取材に出られる日は今日しかないから、仕方ないのだ……」
消え入りそうな声で俺が答えた。
この日、我々は、
「今年もたくさんの昆虫展に足を運んだけど……まだひとつ残っているよな!!!」
と言い合い、↓この摩天楼が目印として聳える東京の下町にやってきたのであった!!
スカイツリ~~~ん……www
そうなのである。
昨年の同じ時期に、東京スカイツリータウンで開催されていた“大昆虫展in東京スカイツリータウン”を取材で訪れたわけだけど、それをきっかけに、
「昆虫展って、楽しいな!!!」
ってことに気付いて、その後は隙あらば関東近郊のいろいろなイベントに足を運んでこの日記で記事にしてきた。すっかり味を占めた今年も調べたところ、
おおおお!! 8月26日まで“ようこそ昆虫の惑星”と題した大昆虫展が実施されていたではないか!!! これに気を良くした俺たちは、
「原点回帰だ!! 今年もスカイツリータウンへいこう!!」
と決めて、会期ギリギリのタイミングでやってきたってわけ。いやあ、なんとか入れてよかったよ。
さっそく、たっちー先生を残して単独で入り口に行ってみると……!
おおおお!! おなじみの顔だしパネルとともに、公式アンバサダーの哀川翔さんのパネルもある!! さすが、芸能界随一のカブトムシ通!!
いいねいいね! なんとなく、去年のソレよりも気合が入っている気がするよ。
まだ夏休み期間中ということもあって、館内はたくさんの親子連れで混み合っていた。少年少女たちは皆ムシが大好きらしく、同伴の親御さんたちに、
「この●●ってカブト、××なんだぜ!!」
なんて、得意げに蘊蓄を垂れているのが微笑ましい。
そんな、混み合う館内を泳ぐように移動しつつ、まずは毎度おなじみ、生体展示を見ていった。
コーカサスオオカブトに……!
アトラスオオカブト!!!
さらには……!
おおおお! このグラントシロカブトとマルスゾウカブト、立派だなあ!
加えまして……!
ウガンダオオツノハナムグリ……という『カブトクワガタ』には登場しないムシと……!
ローゼンベルグオウゴンオニクワガタ……って、名前がかっこよすぎ!!ww 世界でいちばんかっこいい名前のクワガタなのでは!?
去年も思ったけど、やっぱり大昆虫展は生体展示が充実してるな。やっぱり来てみてよかったよ!!
さらに、魅惑の展示ゾーンへと歩を進めてみよう……!
続く。
大塚 角満
1971年9月17日生まれ。元週刊ファミ通副編集長、ファミ通コンテンツ企画編集部編集長。在職中からゲームエッセイを精力的に執筆する“サラリーマン作家”として活動し、2017年に独立。現在、ファミ通Appにて“大塚角満の熱血パズドラ部!”、ゲームエッセイブログ“角満GAMES”など複数の連載をこなしつつ、ゲームのシナリオや世界観設定も担当している。著書に『逆鱗日和』シリーズ、『熱血パズドラ部』シリーズ、『折れてたまるか!』シリーズなど多数。株式会社アクアミュール代表。
『カブトクワガタ』公式ツイッター:
https://twitter.com/kabukuwa_info
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