トッププレイヤー イカすガチ対談マッチ!!
【あとばる×なえごら 第1回】
スピナーの最強プレイヤー・なえごら選手が対談に登場!
『2』からトッププレイヤーとして活躍するなえごら選手だが、『3』でも「東西対抗オンライン大会」の西日本代表決定戦の予選を1位通過するなど、その実力は健在。そんな、なえごら選手に現在のスピナーの環境と使いこなすためのポイントを聞いてみたぞ。
あとばる
驚異的なエイム力を持つカリスマプレーヤー。「第2回スプラトゥーン甲子園」では、不利な状況から相手を次々と倒す神がかり的なプレーを連発し、優勝に大きく貢献。H3リールガンの名手としても知られ、彼の影響でH3リールガンを使い始めたプレーヤーも多いとか。おもな実績は「第2回スプラトゥーン甲子園」優勝、「第4回スプラトゥ-ン甲子園オンライン代表決定トーナメント」優勝など。チーム・よしもとゲーミング カラマリ所属。
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OPENREC.tv:https://www.openrec.tv/user/atobaru_ikaなえごら
『スプラトゥーン』を代表するスピナーのトッププレイヤー。視野の広さ、エイム、的確な状況判断からの駆け引きの上手さなどすべてがハイレベルで、『2』ではXパワー3000超、『3』でもXパワー4000超を達成するなど、その実力は世界でも最強レベル。また、スピナー系全種でのXパワー4000を目指すなど、スピナーへの愛は人一倍強い。スピナーを使うならぜひお手本にしたいプレイヤーのひとりだ。
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現在のスピナーは環境的に厳しい!?
――なえごら選手は複数のスピナー種でXパワー4000以上に到達していますけど、一番自信があるというか、これがメインですって言えるスピナーはなにになるんですか?
なえごら:直近でXパワー4000にいったスプラスピナーとか、あと大会とかで使うイグザミナーとかですかね。その2つがやっぱり最近使っているからこそ、今一番使えるブキだと思います。
――なえごら選手的に、スピナー系統の今の環境はどう見ています? わりと強いなって環境なのか、けっこうしんどいっていう感じなのか。
なえごら:『2』の最後あたりの環境と比べたら断然マシにはなっていると思います。それでも準環境止まりのブキではあるんですけど、『2』の最終の環境って、ほんとスペシャルを回すゲームみたいになっていて、スピナーのようなメインでいろいろするタイプのブキは、わりとかやの外だったんですよ。それに比べると、今はエナスタとかがあるのもあって、メインでの戦いが主軸となる試合が多いので、そのおかげでスピナーもなんとか戦える環境になっているとは思います。
――スピナーって上手い人が使うとめちゃくちゃ強いって感じるんですけど、一方で扱いがすごく難しい印象があります。
なえごら:射程管理っていうのかな。スピナーを使う人は、そのあたりが上手い方が多いのかなと思います。ただ、やっぱりクセのあるブキなので、ずっとスピナーを使っている人と、そうでない人でけっこう差が出やすいかもしれませんね。
――あとばる選手はあまりスピナーを使っているイメージがないんですけど、持ったりすることもあるんですか?
あとばる:ほとんど持たないですね。なんかZRボタンを押していないのに弾が出続けるっていう感覚がどうにも慣れてなくて。どうしても途中でもう一回押したり、センプクをはさんだりして、射撃が途切れちゃうんですよね。射撃時間が短いスプラスピナーとかノーチラスは多少は扱えますけど、ハイドラとかっていうレベルになると少し無理ですね。
――たまにお試しで持ったくらい?
あとばる:そうですね。ただ、『2』のときにスプラスピナーをチームで採用しようみたいなときがあって……。
なえごら:えー、初耳!
あとばる:なえごらさんには言っていないもん(笑)。
なえごら:当時はチーム戦で使っている人があまりいなかったから、ちょっといいなーって(笑)。
あとばる:まあ、試した結果、結局はなしになったんですけどね。でも、一応本気で持ったっていうのはそれぐらいしかないかもしれないですね。
――あとばる選手は『3』の今の環境でのスピナー系統はどんなポジションだと認識しています?
あとばる:正直、環境ブキたちとタメを張れるほどではなくて、ひとつ挙げるならイグザミナーが一番いまの環境に合っているのかなあってイメージですね。特にバレルスピナーやスプラスピナーといった、『1』からあるスピナー系統たちはちょっとブキ性能が足りない感じはしますね。わりと簡単にポジションをどかされちゃったりだとか、他のブキの方が圧倒的に火力があるとか、塗るにしてもちょっと塗り力がとか、ちょっとずつ足りない感じはします。
クーゲルシュライバーも『2』のときはメイン性能の化け物みたいな感じでしたけど、そのクーゲルですら『3』だとちょっと厳しそうなので、全体的にスピナーにとっては動きにくい環境ではあるのかなと見ています。
――大会を考えるならイグザミナーがもっとも出しやすい?
なえごら:イグザミナーくらいしかない気がする。
あとばる:一番手はイグザミナーで、あとノーチラスがちょっとキル性能でワンポイントで刺さるかなくらい。
――実際、なえごら選手はこの前の「東西対抗戦」の西日本代表決定トーナメントでもノーチラスを採用していましたよね。
なえごら:まあ、出してはいたんですけど、けっこう微妙ではありましたね。相手にクワッドホッパーがいて、一応ノーチラスはメタではあるんですよ。それでメタ要員として持っていたんですけど、大会のルールがメインギアのみというので、ギアが本当に足りなさすぎて。足遅いわ、イカ速ないわで、なんか全然メタとして機能していない感じがありました。
――メインギアのみというルールだとスピナー系統はけっこう影響が大きい?
なえごら:そうですね。たぶん、一番きついって言っても過言ではないくらいしんどい。これがサブも含めたフルのギアだったら全然違うんですけどね。
――そういう縛りがきついのも、大会でスピナーを出しづらい理由のひとつではあるんですね。
なえごら:そうですね。正直、スピナーを持つんだったら他のブキを持った方が……とはなりますね。大会とかって役割をちゃんと分けて編成を決めたりすることが多いんですけど、キル性能だったらロングブラスターとかボトルガイザーの方が上ですし、塗りで考えてもわかばシューターとかN‐ZAP85とかと比べるとちょっと足りないって感じで、なんか微妙なんですよね。
そうなるとやっぱり他の人に今の環境武器、キル性能トップのロングやバケツとか持ってもらって、自分がわかばシューターとかでサポートに回る方が、編成的なまとまりがよくなっちゃう。
――スピナーを無理に入れるよりも、ある意味その方が安定というか。
なえごら:そうですね。スピナーが強いステージだったら出していいと思うんですけど、それもあまりないので。
――なるほど。それでエリアとホコは、なえごら選手はN-ZAP85を持っていたってことなんですね。
なえごら:はい。
――西日本代表決定トーナメントでもうひとつ聞きたいんですけど、ナワバリでスプラスピナーコラボを持っていましたけど、「イグザミナーじゃないんだ?」とちょっと思って。
なえごら:ここは正直、LACTと迷っていて。実は練習ではスピコラではなく、ずっとLACTを持っていたんですよ。
――確かにLACTも編成していませんでしたね。ナワバリでLACTを入れないチームは珍しいので、そこもビックリしたんですよ。
なえごら:このときは1勝1敗で、最後の3戦目に後悔ないようにしたいって考えたら、一番使えるスピコラかなと思って。それで持ったんですけど、結果的には負けてしまったので、やっぱりLACTの方がよかったかもと思ってます(笑)。実際に使ってみて、スピコラだとどうしても塗りが足りないな、というのは感じたので。
――でも、準決勝は3試合ともめちゃくちゃいい試合でした。特に2試合目のアサリで、最後の延長ギリギリで逆転したシーンはすごかったです。
なえごら:本当、たまたまって言ったらいいんですかね。実は心の中では「これは、もう終わったわ」って思いながらプレイしていたんです(笑)。ここを運よく逆転できただけに、最後の3本目はやっぱり勝ち切りたかったのはありますね。
・スピナーは扱いにクセがあるため熟練度の差が大きく出やすい
・射程管理の上手さが強いスピナー使いになるポイント
・スピナーの中だとイグザミナーがもっとも環境に適している
次回も引き続きふたりの対談をお届け。スピナーを扱う際のコツについて、聞いていくぞ。