まずは上野の科博に!
「夏は昆虫の季節!!」
……という、ムシが苦手な人にとっては戦慄モノのキャッチフレーズが流布する季節になったが、なかでもカブトムシやクワガタは成虫が蠢き出す勝負の時期ということで、世間的にもその熱が一気にヒートアップしてくる。しかも、カブト&クワガタが大好きな小学生たちが夏休みに突入するとあって、全国各地で甲虫を中心とした“昆虫展”が開催されるようになるのである。
昨年、俺はこの流れに見事に乗って、関東近郊で開催された3つの昆虫展で潜入取材を行った。そしてこれが、部屋にこもってチクチクとゲームをするだけじゃ得られない発見と驚きの宝庫で、
「来年も『カブトクワガタ』日記を続けていたら、同じように昆虫展の取材を試みたいね!!」
と、編集担当のたっちー先生と話していたのである。
そして、2024年--。
まんまと日記を継続していたので、宣言通りこの夏も、いくつかの昆虫展に行ってみようと考えたのだ。
その第一弾としてやってきたのが、前回の記事でも書いたけど……!
実物大のシロナガスクジラの模型が目印!!!
森羅万象の物体、生き物の生態が保管されているという白亜の殿堂……!!
それが……!!!
東京は上野にある国立科学博物館!!! ここで、7月13日~10月14日の期間に実施している特別展が……!!
マニアックな目線で昆虫たちの生き様を見てしまうという“昆虫MANIAC”なのであります!!
ではでは、さっそく中に入ってみよう。
この展示会は名前の通り、広く昆虫全般を扱っている。なのでカブトムシやクワガタだけじゃなく、
チョウチョやらクモやら、広義で“ムシ”とされているものが、コーナーごとに区切られて展示されているのでじつに見やすい。
この日は思いっきり平日のド真ん中だったんだけど、
根強いムシ人気を象徴するかのように、小学生から年配の方まで、多くのムシ好きが来場しているのが印象的だった。そして意外なことに、20代のカップルとか、若い女性単独で来られている方もかなり多い。しかも、端々から聞こえてくる会話はめちゃくちゃ専門的なムシトークだったりしたので(マジです)、おじさん、密かに度肝を抜かれておりましたwww
そしてもちろん、俺のお目当ての甲虫たちも……!
いるいる……!!
生体よりも、その生き様を解説する展示が多いのも特徴的。そのディープさは、
こちらの“カブトムシの扉”をくぐった先で、さらに深みを増していくのだ。
続く。
大塚 角満
1971年9月17日生まれ。元週刊ファミ通副編集長、ファミ通コンテンツ企画編集部編集長。在職中からゲームエッセイを精力的に執筆する“サラリーマン作家”として活動し、2017年に独立。現在、ファミ通Appにて“大塚角満の熱血パズドラ部!”、ゲームエッセイブログ“角満GAMES”など複数の連載をこなしつつ、ゲームのシナリオや世界観設定も担当している。著書に『逆鱗日和』シリーズ、『熱血パズドラ部』シリーズ、『折れてたまるか!』シリーズなど多数。株式会社アクアミュール代表。
『カブトクワガタ』公式ツイッター:
https://twitter.com/kabukuwa_info
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