トッププレイヤー イカすガチ対談マッチ!!
【あとばる×メロン 第3回】
あとばる選手×メロン選手による対談のラスト!
最後はXパワーを上げていくために必要な能力について、話を聞いてみたぞ。なぜメロン選手は、前人未踏のXパワー5000に到達できたのか? これを読めば、その秘訣がわかる!?
あとばる
驚異的なエイム力を持つカリスマプレーヤー。「第2回スプラトゥーン甲子園」では、不利な状況から相手を次々と倒す神がかり的なプレーを連発し、優勝に大きく貢献。H3リールガンの名手としても知られ、彼の影響でH3リールガンを使い始めたプレーヤーも多いとか。おもな実績は「第2回スプラトゥーン甲子園」優勝、「第4回スプラトゥ-ン甲子園オンライン代表決定トーナメント」優勝など。チーム・よしもとゲーミング カラマリ所属。
Twitter:https://twitter.com/Atobaru_ika
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世界最高峰の実力を持つ人気プレイヤー。あらゆるブキを使いこなすマルチウエポナーで、そのエイムの正確さ、キャラクターコントロールの練度、視野の広さ、状況判断の速さと的確さなどすべてにおいてスキがない。実績も抜群で、『3』ではXパワー5006.6の歴代最高記録を達成。Xパワー4000行けば“化け物級”といわれる中で、5000オーバーというのはまさに異次元の数値。世界でもっともXマッチが上手いプレイヤーといえるだろう。よしもとゲーミング所属。
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YouTube:https://www.youtube.com/@melon_sp/featured
重要なのは「いかに再現性のある立ち回り」ができるか
――メロン選手はXパワーを上げるためには、どういう能力が一番重要になってくると考えていますか? 単に上手いだけでは到達できないなにかがあるのかなと思って。
メロン:パワー帯によって必要な動きが若干違うのはありますね。たとえば、Xパワー3500ぐらいまでだと自分の強さを試合の中で出し続けることができたら、基本的には勝てると思っています。
変に味方に合わせるとかっていうよりは、オブジェクト周り、エリアだったらエリアの周り、ヤグラだったらヤグラの周りで相手を倒し続ければ基本的には勝てるし、それが勝率を上げるには一番手っ取り早い。
――自分が敵を倒して人数有利を作り続ければ、自然と勝つよねみたいな。Xパワー3500を越えてくるとちょっと話が違ってくる?
メロン:そうですね。そこからは味方をうまく扱うことをやった方がいいかなって思います。このパワー帯になってくると、相手もかなりうまくなってくるので、毎回自分がキルを取り続けて勝つというのは難しい。つまり、再現性がないんですよね。
なので、自分の強さを出すだけじゃなくて、自分がここから無理やりキルを取りに行くより、味方がキルを取りやすいように、自分がオトリになって動くみたいなことを意識するほうが、再現性という点でも有効かなと。
――味方が動きやすいようなポジション取りだったり、アシストだったり。
メロン:ちょっと口で説明するのは難しいんですけど、たとえば自分が今、最前線にいる味方より一歩手前にいて、その味方がセンプクしていますって場合だと、自分がヘイトを買う役になってあげて、最前線の味方のセンプクを気づかせないようにする、プラス一気に2~3キルを取れるように、相手にとって自分がすごく美味しそうなエサに見せるみたいな立ち回りを意識する。
――わざと「あそこにひとり浮いているぞ」という感じに見せて、敵を2~3人釣るというような。
メロン:そうですね。このパワー帯になると味方もだいたい上手いので、自分が強引に2~3キルを狙うよりも、オトリになって味方に倒してもらった方が、結果としてうまくいくことが多いですね。美味しそうなエサがあるとそっちに目がいっちゃって、手前のセンプクに気づかないみたいなことはけっこうあるので。
――自身の強さも活かしつつ、そういうこともやっていかないと安定して勝つのは難しい。再現性という言葉がすごく象徴的ですね。
メロン:そうですね。Xパワーを上げるとなると、再現性が大事になってきます。
――毎回自分が無双してというのは、メロン選手レベルでも厳しいってことですもんね。
メロン:厳しいですね。相手の編成が毎回固定なわけじゃないですし、ブキの相性もありますし。
――たとえ不利な編成でも、負けるとXパワーは一気に持っていかれるわけもんね。
メロン:状況に応じた柔軟な対応が必要ですね。自分だけじゃなくて、味方も使うって言い方の方がいいかもしれない。
――あとばる選手も、以前そういうお話をされていましたよね。味方を活かす動きみたいな。
あとばる:そうですね。やっぱり、自分の腕力だけで解決できない部分が絶対に出てくるのがチームゲームなので、味方を活かせる術みたいなのを知っておくと応用は効きますよね。
――メンバーが変わってもその動きはそのまま使えるというか、身についたものとして活かせる。
あとばる:ある程度、引き出しとして持っておいて、それをどれだけの速さで引き出せるか。メロンくんはその引き出しが多くて、爆速で引き出してくるって感じ。
――あとばる選手から見ても、メロン選手の判断の早さはレベルがひとつ上みたいな感覚がある?
あとばる:他のプレイヤーからしてもだいぶ早いとは思いますね。マップを見る速度もそうだし、盤面を見てっていうのもそうだし。あと、見ていて、プレイのひとつひとつにちゃんと理由をつけられる。
――こういう意図でいまこれをしているんだろうな、っていうのが分かる?
あとばる:分かるんですよね。見ている側はプレイしていないので余裕があってそれが分かるんですけど、プレイ中に全部の行動に理由をつけられる動きをしているっていうのがやっぱりえらい。それで、判断が早いけど、プレイはすごく丁寧なんですよ。
クリアリングもちゃんとするし、敵が見えていなかったら一旦センプクして状況確認をするし。「そういう行動するよね」というのを着実にやっているので。
あとばる:あとは、試合の中で「そこでやられたらカウントが進むよね」っていうタイミングがあるんですけど、メロンくんはそういうクリティカルな場面で倒されることが極端に少ない。もちろん、メロンくんといえども倒されることはあるんだけど、「仮に自分がやられたとしても、味方がすぐにカバーして相手を倒してくれる」という位置でプレイしているので、そこから一気に人数不利でチームが崩れて、カウントを大きく取られるということにつながらない。
これって一見すると「味方がしっかりカバーして偉い」ってなるんですけど、実は上手いプレイヤーの動きで相手が誘導されていたりだとか、カバーがちゃんと取れる位置で戦っているからこそ、味方が活躍できているという。そういう味方を活かすプレイングというのは、メロンくんはダントツに上手いですね。
――単に自分が強いだけじゃなく、味方も活躍できるようなプレイができている。
あとばる:そうですね。なんかゾーンを取るのが上手いというか。プレイを見ていて「そこに行っちゃうと苦しいだろう」みたいなのがあんまりない。
――その辺の判断力もバッチリっていう。
あとばる:そうじゃないと、Xパワー5000はいけないですよ。
――実際、メロン選手は試合中に「こういう意図があるからこうするんだ」っていうのを常に考えながら動いている感じなんですか?
メロン:常に考えているというよりは、「こうしている限りは意味ない行動にはならないよね」みたいな感じが多いかもしれないですね。ただ、展開を読むというか、「このあと、こうなるはずだから、こうやって動こう」とかは、わりと意識してプレイしています。
たとえば、このあと相手はこういうルートでジェットパックを撃ってくるだろう。ということは、おそらくこの位置には撃ってこない。それでジェットパックが終わったら、相手は「クリアリングした」と思っているはずから、ここにセンプクしていれば刺せそうだな、とか。
――そういった展開を読む力も大事なんですね。
メロン:そうですね。ある程度、自分の中で予測を立てられるようになると、無意味な動きというのは減らせるかなと思います。
・Xパワーを上げるには「再現性のある」勝ち方を意識することが重要!
・味方を活かすプレイをしていかないと、Xパワー5000には到達できない!
・試合の展開を読む力を身に着けるべし!
次回は新たなプレイヤーが参戦! 誰が登場するのかお楽しみに!