【カブトクワガタ日記】第391回 特別なブルマイスターツヤクワガタ、30回交配した結果!

突然変異種は……!

 ブルマウルス記念大会において初参戦初優勝の快挙を成し遂げ、見事に特別なブルマイスターツヤクワガタをゲット!! そして、

 「さっそくこいつの突然変異種を作ろう!!!ww」

 ってんで、前回から遺伝子“ちゃ”のブルマイスターツヤクワガタの繁殖を始めた……と打電した。

 目指すはもちろん、バトル時の戦力としては最強となる突然変異種。が、ぶっちゃけ交配は同じ作業のくり返しで時間もやたらとかかるので、精神衛生上、無限に続けることは決してできない。

 なので今回は最初から、

 「やっても30回!! そこでひと区切りにして、心を休めなければならぬ!!」

 と決めて交配を始めたのであった。単純に見えて、なかなか手強いのだよこのゲームは。

 で、前回の記事で書いた通り、賞品でもらったミニマムサイズのSRブルマイスターツヤクワガタから……!

 1匹目にして、なかなかのサイズのオスが誕生!! これを土台にすれば、いつか必ず突然変異種が生まれるに違いないぞ!!

 そして、虚無な繁殖作業が始まる。

 序盤は、いつものようにメスが中心で生まれましてね。

 まあメスもMAXサイズは持っていないので、デカいのが誕生してくれるのはありがたいんだけど。大きなメスの数が増えれば給餌の間隔を開けることができるので(いっぺんにたくさんあげればいいのでね)、けっこう手間が省けるからなー。

 そして、いつもだったらメス10連発とかになって、

 「いい加減にしてくれよマジで……!!!(怒)」

 と怒り心頭に発するパターンが多いんだけど、今回はオスとメスの誕生頻度が非常に良くて、

 イラつく前にオスが現れてくれるというニクい配慮www なんとなくゲームのAIが、

 「あ!! こいつ、つぎもメスだったら爆発するかも!!」

 という俺の感情を敏感に察知して、絶妙なタイミングでオスを排出しているような気がするww 近ごろのゲームの進化は目を見張るものがあるので、そんなセンサーが搭載されていても不思議じゃないのだ。

 でも。

 だからと言って、MAXサイズや突然変異種が生まれるかといったらそんなこともなく……。

 うーん。

 ううーーーーん!!

 なんて微妙な大きさ……。やっぱり、メスのサイズが足らないのかなぁ……。

 なんて思っていた矢先に、今回の30回の交配でもっとも大きなオスが誕生した。

 それが↓こちらだ。

 それまで270cmが最高だったところ、一気に2センチも更新した272cm!!! これはデカい!!! すばらしい大きさだな!!

 でも、まだMAXに及ばない……。こんだけやっても最大に届かないって、どんだけシビアな設定になっているんだこのゲームは……!!

 けっきょく。

 予定の30回を終えた時点で、もっとも大きいオスは先ほどの272cmだった。そしてメスもMAXには至らない165cm。

 予定通り、ここで切り上げるのか……?

 それとも、“泣きの10回”に踏み込むのか……?

 現在進行形で、思案しているところです。

 続く。

大塚(おおつか) 角満(かどまん)
1971年9月17日生まれ。元週刊ファミ通副編集長、ファミ通コンテンツ企画編集部編集長。在職中からゲームエッセイを精力的に執筆する“サラリーマン作家”として活動し、2017年に独立。現在、ファミ通Appにて“大塚角満の熱血パズドラ部!”、ゲームエッセイブログ“角満GAMES”など複数の連載をこなしつつ、ゲームのシナリオや世界観設定も担当している。著書に『逆鱗日和』シリーズ、『熱血パズドラ部』シリーズ、『折れてたまるか!』シリーズなど多数。株式会社アクアミュール代表。

『カブトクワガタ』公式ツイッター:
https://twitter.com/kabukuwa_info

(C)2023 小学館・うえむらひろし