修正が効かぬ年齢
特別なアクティオンゾウカブトの獲得を目指して参加しているタランティオン記念大会。
ロクロクビオトシブミの無敵の活躍により1回戦を無傷で突破し、またしてもヒカリと覇を競う決勝戦へとコマを進めた……と前回の記事で書いている。
その1本目。
我が軍のSRコーカサスオオカブト突然変異種に対し、ヒカリは性格勝負で有利なアクティオンゾウカブトを出してきたものの、その戦力は雲泥の差。SRコーカサスオオカブト突然変異種のほうが強いのだ。
よって、フルパワーでブン殴れば簡単に勝負は決するんだけど……!
くっ……! 小賢しい……! さっそく技“かいふく”を使ってダメージを消しやがった……!!
この回復って技、自分が持っていてもあまり使わないんだけど、コンピューターがやってくるとめちゃくちゃウザいんだよなぁ。いたずらに試合時間が長くなるから……。
そう、これで戦いはフリダシに戻ったのだ。
でも、地力では我が軍が勝っているので、
ヒカリが88で殴ってきても……!
こっちがフルパワーの94で応戦すればいいだけだ。
ところが、ヒカリのアクティオンゾウカブトはムカつくことに突然変異種なのである。よって、まだ技が残っていて……!
くっそ……! 回復しやがった……!!
しかもこの段階になると、目押しルーレットは高速回転を始めていて、なかなかフルパワーで止めにくくなっている。
しかし、そこはコンピューターのやること。
めまいがするほど速く回っているルーレットをものともせず、ヒカリはピタリと……!
ぬう……!! 完璧に止めてきたか……!!
ならば、こちらも成功率激増の必殺技“耳押し”を発動してフルパワーを出さねばなるまい。
そこで、音量調節ボタンで音を大きくし、Nintendo Switch本体を左耳にくっつけて音を確認www ほんのちょっと音が変わるタイミングで押せばフルパワーなので、その通りに……!!
「ここや!!!!」
ってんでボタンを押したつもりが……!
ずるりwww
!!??!!? コンマ数秒、押すのが遅かったか!! フルパワーからズレて、12になっちゃったよぉ!!!><
なんとなんと、これでヒカリが1本先制したことに……。
「こりゃいかん!!!!」
と、尻に火が付いて気合も新たに2本目に臨んだんだが……。
ヒカリが出した88に対し、俺は……。
「さっきはちょっと遅かったので、気持~~~~……ち、早めにボタンを押そう!! それでピッタリのはずや!!!」
ってんで、わずかに早めに押したつもりが……。
ズゴッwww
思いっきり早く押しちゃったおおおおおお!!!><
これにて……。
「キミの負け!!!wwww」
決勝戦、追い詰められてしまいました……。
続く。
大塚 角満
1971年9月17日生まれ。元週刊ファミ通副編集長、ファミ通コンテンツ企画編集部編集長。在職中からゲームエッセイを精力的に執筆する“サラリーマン作家”として活動し、2017年に独立。現在、ファミ通Appにて“大塚角満の熱血パズドラ部!”、ゲームエッセイブログ“角満GAMES”など複数の連載をこなしつつ、ゲームのシナリオや世界観設定も担当している。著書に『逆鱗日和』シリーズ、『熱血パズドラ部』シリーズ、『折れてたまるか!』シリーズなど多数。株式会社アクアミュール代表。
『カブトクワガタ』公式ツイッター:
https://twitter.com/kabukuwa_info
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