By まつがん
アビス・レボリューション外伝「邪神と水晶の華(デスベル・クリスタル)」のカードは、そのほとんどがゼニスを召喚するためのカードで構成されている。
だがそんな中にあって、ゼニスとは全く嚙み合わなさそうなカードも存在していた。
《「我が名はツラトゥストラ!」》。裏向きマナが4つも必要とはいえ、わずか3マナで8コストのクリーチャーが蘇生できるというのは、何をどうやってもゲームがバグるスペックだ。
変にこねくり回してもいいのだが、ここはシンプルにバグらせにいく方向でデッキを作るとしよう。
そう、すなわち。
《終斗の閃き マトリクス》と《邪眼の祈祷師ザビ・ミラⅣ世》でなんかうまいことやったらループするのでは???🤔🤔🤔
同じく「邪神と水晶の華」に収録されている《終斗の閃き マトリクス》は、墓地から呪文が唱えられる系列 (《イグゾースト・Ⅱ・フォー》や《龍風混成 ザーディクリカ》など) の中では珍しく、唱えた呪文が墓地にそのまま残る仕様となっている。
つまり何らかの方法で《終斗の閃き マトリクス》さえ出し入れできるならば、一定の手順をかなり簡単にループさせられるのだ。
そこで《終斗の閃き マトリクス》を出し入れするのに使うのが《邪眼の祈祷師ザビ・ミラⅣ世》。本来なら7マナのクリーチャーはそう簡単には出せないが、《終斗の閃き マトリクス》で唱えられる《「我が名はツラトゥストラ!」》で墓地から蘇生できるので、あとは手順を一周させるための道を一つずつつないでいくだけだ。
《邪眼の祈祷師ザビ・ミラⅣ世》を使ってループするには「《「我が名はツラトゥストラ!」》で《邪眼の祈祷師ザビ・ミラⅣ世》を何度も蘇生する」を実行できることが不可欠なので、《邪眼の祈祷師ザビ・ミラⅣ世》自身を自壊する方法が必要なところ、《アーテル・ゴルギーニ》を挟むことで「《邪眼の祈祷師ザビ・ミラⅣ世》効果の破壊対象を《アーテル・ゴルギーニ》にする」→「離れる置換で《邪眼の祈祷師ザビ・ミラⅣ世》破壊」により自壊が実現できる。
この過程で4コスト以下のクリーチャーを1体余分に出し入れできるので、《蒼狼の大王 イザナギテラス》を入れておくと新たなリソースを掘りながら《アーテル・ゴルギーニ》の再利用などにつなげられるので便利だ。
《終斗の閃き マトリクス》を無限に出し入れできるので、勝ち手段は《水晶の祈り/クリスタル・ドゥーム》による相手への無限ドロー進呈が簡便だろう。これ自体コンボパーツを手札と墓地に適宜配分しながら裏向きマナを作れるので文句なしだ。
受け札としては《アーテル・ゴルギーニ》の相方とも言える《忍蛇の聖沌 c0br4》がやはり最適だろう。普通のデッキだと6マナ手出しはあまり現実的ではないが、このデッキの場合裏向きマナを作るための《シャングリラ・クリスタル》で3→6のルートもあり、意外と手出しもありうることだろう。
というわけで、できあがったのがこちらの「マトリクス・ツラトゥストラ」だ!
『マトリクス・ツラトゥストラ』
4 | 《戦攻のシダン アカダシ/「いいダシがとれそうだ」》 | 1 | 《一なる部隊 イワシン》 | 1 | 《絶望神サガ》 | 4 | 《終斗の閃き マトリクス》 | 4 | 《蒼狼の大王 イザナギテラス》 | 4 | 《アーテル・ゴルギーニ》 | 4 | 《忍蛇の聖沌 c0br4》 | 4 | 《邪眼の祈祷師ザビ・ミラⅣ世》 | 4 | 《「我が名はツラトゥストラ!」》 | 4 | 《シャングリラ・クリスタル》 | 4 | 《水晶の祈り/クリスタル・ドゥーム》 | 1 | 《緊急再誕》 | 1 | 《蝕王の晩餐》 |
???「コラ!ちゃんとダイレクトアタックしなさい!!」
そ、その声は!?
デドミーム、デッドマン!!
デッドマン「王道を求める研究仙人のために、また新しいカードを持ってきましたよ!」
はたしてデッドマンが持ってきてくれたカードとは!?
次回に続く!
ライター:まつがん
フリーライター。クソデッキビルダー。
論理的な発想でカード同士にシナジーを見出すのだが、途中で飛躍して明後日の方向に行くことを得意とする。
オリジナルデッキでメタゲームに風穴を開けるべく日夜チャレンジを続けている(が、上記のような理由で大体失敗する)。
デュエマ妄想構築録vol.68バックナンバー | |
デュエマ妄想構築録 vol.68-1 ~デッキが鎧!リアリテル・プリズン!!~ | |
デュエマ妄想構築録vol.69バックナンバー | |
デュエマ妄想構築録 vol.69-1 ~5マナで特殊勝利!QXドゥーム!!~ | |
デュエマ妄想構築録 vol.69-2 ~水晶ループ!マトリクス・ツラトゥストラ!!~ |