谷のご神木へ……
『カブトクワガタ』では最後のダウンロードコンテンツとなる、パプアキンイロクワガタとロクロクビオトシブミのカラーバリエーションを求めて、村のご神木に張り付いて昆虫採集を進めていた2月のある日。首尾よく、パプアキンイロクワガタのRバッジ付きをいきなり見つけて……!
見事にゲット!!! これでパプアキンイロクワガタに関しては繁殖に入れるぜ!!
と、なかなか順調な滑り出しになったことを前回の記事で記している。
この調子で、パプアキンイロクワガタの他の遺伝子と、ロクロクビオトシブミのRバッジ付きなんかも見つけることができるのでは……?
そんな期待を抱きながら、村のご神木の調査を続けていたんだけどさ……。
こ、これが((゚Д゚;))
パプアキンイロクワガタ、やたらとメスばっかいるんだよなぁ……。
「は!!! オスいた!!!」
と思ってクローズアップしても……。
たいてい、ニジイロクワガタだし^^; ていうか、こいつもレア色じゃん。意外と安っぽく見つかるもんだな。
そこで、時間を夜にしたり昼にしたりと目まぐるしく入れ替えて、
さらに捜索を続けても……。
お……! あの小ささはパプアキンイロクワガタだな!!
しかし……。
……って、またオレンジかい!! レアなのはけっこうだけど、すでにいるから違う色が出てきてくれよ!!ww
なんて、贅沢な悲鳴を吐き出していたのである。
でもこの日は、完全に“ハズレの日”だったんだと思う。村のご神木で1時間以上ぐりぐりとムシ探しをしたけれど、一向に目新しい遺伝子……どころか、ロクロクビオトシブミなんて1匹も見かけすらしない。思わず、
「俺……いまめちゃくちゃ忙しいので、時間を無駄にしたくないんだけど(イラ)」
ガチでイラついてきてしまったため、「もうしばらく封じておこう」と決めていた“ある手段”に打って出てしまうのである。
それが……!
吊り橋を渡ってぇ……の!!
嗚呼……! 交配以外の目的で、秘境の谷に来てしまった……!!
ここにやってきたということは……そう!!
谷のご神木での調査に踏み切っちゃったのである!! うおおお!! まだ取っておきたかった!!><
いやでも、ここで本格的に遺伝子探しをしてしまうと、今後のネタに困ることになりそう(切実)。なので俺は自身の内で、ひとつの取り決めをしたのである。それは……!
「バトルに持ち込むのは、パプアキンイロクワガタとロクロクビオトシブミだけにしよう! そのほか、たとえ未発見のRバッジ付きに出会っても、「俺は何も見なかった」ってことでスルーすることに決めた!!!」
という涙ぐましいもの(苦笑)。そんな、鉄の意志に守られながら調査を始めたんだけどさぁ……!
そういうときに限って((゚Д゚;))
ん?? このフォルムは……エレファスゾウカブトだよな。でもこのムシ、基本的に茶色っぽい地味な色をしていると思ったけど……こいつ、なんか光ってね??
やめときゃいいのに好奇心に背中を押されて確認したらだなぁ……!!
(((( ;゚Д゚)))
エレファスゾウカブト、唐突にRバッジ付き出ちゃったぁぁぁぁあああ!!!www
続く。
大塚 角満
1971年9月17日生まれ。元週刊ファミ通副編集長、ファミ通コンテンツ企画編集部編集長。在職中からゲームエッセイを精力的に執筆する“サラリーマン作家”として活動し、2017年に独立。現在、ファミ通Appにて“大塚角満の熱血パズドラ部!”、ゲームエッセイブログ“角満GAMES”など複数の連載をこなしつつ、ゲームのシナリオや世界観設定も担当している。著書に『逆鱗日和』シリーズ、『熱血パズドラ部』シリーズ、『折れてたまるか!』シリーズなど多数。株式会社アクアミュール代表。
『カブトクワガタ』公式ツイッター:
https://twitter.com/kabukuwa_info
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