2024年3月1日(金)公開、シリーズ43作目となる『映画ドラえもん のび太の地球交響楽(ちきゅうシンフォニー)』!
今度のドラえもんたちの冒険のテーマは「音楽」。日常に当たり前のように存在する“音楽”。しかし、もしも地球から“音楽”が消えてしまったら…?ドラえもんたちが奏でる交響楽(シンフォニー)で地球を救う大冒険が始まる!
今回は公開に先駆けて行われた試写会時に、メインキャストであるドラえもん役の水田わさびさん、のび太役の大原めぐみさん、しずか役のかかずゆみさん、ジャイアン役の木村昴さん、スネ夫役の関智一さんの5人に独占インタビューを実施!
本作の見所を始め、音楽の授業の思い出など貴重な話を聞くことができたぞ!! ぜひ、映画を見に行く前にチェック!!
音楽の力で世界を救う壮大な物語!
――完成した作品を見て、率直なご感想を聞かせてください。
ドラえもん役・水田わさびさん(以下、水田):めちゃくちゃ壮大な物語でヤバかったです。あと、平和……と言ったら変かもしれませんが、音楽で地球を守るという戦い方が印象的です。壮大さと平和がミックスした、今井監督ワールドが最高でした!
のび太役・大原めぐみさん(以下、大原):映画館にいるはずなのに、まるでコンサート会場にいるような感覚でした。オーケストラの方々の演奏とミッカちゃん(CV:平野莉亜菜)の歌声が本当に素晴らしくて……。とても感動しました。
しずか役・かかずゆみさん(以下、かかず):体中が音に包まれる感覚になりました。収録時もすごく楽しかったんですけど、出来上がった作品の絵を見て音を聞いたときは、身体の内側から楽しめました。
ジャイアン役・木村昴さん(以下、木村):今回の映画は、わさびさんが言っていたように音楽がテーマになっていることで、今までにないような描かれ方をしているのが印象的ですね。ベタな感想かもしれませんが、見終わったあとは「やっぱり音楽っていいな……」と(笑)。無意識に生活をしていても、実はいろんな音が溢れているので、それらに耳を傾けてみようとか、音楽の魅力を再確認できた気がします。あとは、やはり劇場版の醍醐味でもある、人知れずドラえもんたちが力を合わせて戦う”ヒーロー感”が熱いですね、誰にも褒められることなく、気がついたら地球が救われている。そんなところも壮大で楽しいなと思いました。
スネ夫役・関智一さん(以下、関):これまでも素敵な作品が多いなか、個人的に今作はかなりの傑作だと思っています。音楽が入った状態でアフレコさせて頂いたんですけど、未完成な映像の段階でも心にグッとくるものがありました。いつもはドラえもんたち5人で戦っている感じですが、今回は地球全体で挑んでいる雰囲気があるのが特徴的ですね。
――今作の見どころについて教えてください。
水田:ミッカちゃんの歌! とにかく歌が素晴らしいです。彼女(平野莉亜菜さん)にお会いしてからレッスンを頑張っている姿を1年近く見ているので、完成版を見たときに「ミッカちゃん、あなたは本当に凄い」という気持ちが溢れました。まさに彼女しか出せないセリフと歌になっています。こだわって彼女をキャスティングした今井監督は流石だなと思います。
関:僕は平野さんと一緒に収録したわけではなく、1回挨拶するタイミングがあったぐらいでした。だから完成版を見て、驚きましたよ。まさか1年間もレッスンをしているとは……。
水田:すごい頑張ったんですよ。会うたびに明らかに声が出るようになっていて。人ってこんなに伸びるんだっていうのを、目の当たりにした感じです。
かかず:みんなそれぞれが手にする楽器の組み合わせも、面白さの1つかな。のび太さんがリコーダーなのはのび太さんらしい。しずかちゃんはまんがやテレビアニメではピアノやバイオリンを弾いていたのに、今回は打楽器(ボンゴ)で驚きました。スネ夫さんはバイオリン、たけしさんはチューバ。それぞれの楽器で演奏を楽しむシーンに注目してほしいですね。
大原:好きな場面としては、ドラえもんのピンチにみんなが音楽の力で救うシーンがすごく印象に残っています。最初はそれぞれのペースで演奏しちゃって調和が取れないんですけど、途中からのび太くんが演奏するリコーダーの音にみんなが合わせてくれるようになるんです。自分勝手に演奏するんじゃなくて、みんなで力を合わせるところが、すごく心に響きました。
木村:僕たちが『ドラえもん』に関わるようになって、まもなく20年になります。そんな中、今回の映画で新たに発見したことが、ジャイアンって歌わなければ音楽ができるんだなって(笑)。しかも、チューバって音楽的に重要なベースラインを担っている楽器で、結構難しいと思うんですよ。好き勝手に弾いて、目立つようなパートではないけれど、音楽のものすごく重要な部分を担う楽器。それを上手く演奏できるんだと思って。もうね、ジャイアンはこれから楽器で頑張った方がいいですよ。空き地にみんなを集めて、チューバリサイタルをやればチケットも売れる!(笑) そんなジャイアンの新たな良さが発見できてよかったです。あとは、毎度おなじみのスネ夫とのコンビネーションですね。2人で力を合わせて敵と戦うシーンもすごく面白かったです。音楽に合わせて僕らが動く、ミュージカルっぽさも良いですね。
関:収録も、音を聞きながらやったりね。
木村:「ねこふんじゃった」に合わせて、2人で逃げ惑うシーンがあるんですが、それも音楽に合わせながらやりました。
関:あと注目といえば、ゲスト参加されている俳優さんたちの演技もとても素晴らしかったので、ぜひ聞いて頂きたいですね。
――もし、ご自身が楽器を演奏するとしたら、できるできないに関わらずどんな楽器がよいですか?
かかず:私は中学3年間、吹奏楽部でアルトサックスを担当していました。最近、またやってみたいなと思って頑張っている最中です。これまで培った経験を宝の持ち腐れにせず、この先も楽器が吹けて、音楽を楽しめる、そんな歳の重ね方をしていけたら格好いいなと思うので、細々でも続けていきたいです。
木村:かっけぇ。
かかず:そういえば、別のインタビューで見たんだけど、昴くんも中学で3年間、吹奏楽やってたんだね。
木村:そうですね、僕はトロンボーンを。
かかず:今はやらないの?
木村:なかなか吹ける機会がないですし、音も大きいですからね。パッとトロンボーンを出していきなり演奏するのも……ね。やるとしたらサックスかなぁ。「ちょっと良いっすか」って言って、サックスを構えて演奏したらかっこいい!ってなりますよね。
かかず:トロンボーンもカッコイイよ。
木村:本当ですか、機会があれば吹きたいですね。あとは、どんな状況にもフィットするという意味でピアノもいいですよね。幼稚園や小学校でも、みんなで歌う時はピアノでしたから。
関:楽しいときも悲しいときも弾けるもんね。
木村:そうですね。ピアノの経験はないですけど、何か弾けるようになるんだったらピアノかな。
関:僕は三味線とか和楽器がいいかな。作中では海外の楽器が多かったですけど、日本にも素敵な楽器がいっぱいありますからね。
木村:めちゃくちゃ似合う!
大原:パイプオイルガンとかも音色が良くて、響きが素敵ですよね。
木村:めちゃくちゃかっこいい!! でも、なかなか家には置けない、ちょっと気軽には出来ない楽器かも。
水田:空気の圧ならではの素敵な音色ですよね。
関:わさびさんは? やってみたい楽器。
水田:中学までピアノを習っていたり、ほかにも色々かじったことはあるんだけど、ドラムはまだ未経験で。ライブとか見に行くと、ほかパートの人が休む間にドラム・ソロのコーナーとかがあって、やっぱり格好良いなって思います。歌やメロディーがないのに、ドラムだけで5分、10分繋げるのってすごくないですか。まるで音が踊っている感じ。もし自分ができたら格好良いなと思って憧れています。
――皆さんが子どもの頃、音楽の授業の思い出は?
関:先生が「良い音楽を聞いたら眠くなるものだから寝ていいよ」って言ってくれたから、みんなでずっと寝ていました。ただ、最初はふざけて「寝ようぜ」って感じだったけど、段々と自然に音楽を聞くようになって、心地よさを感じるようになったんですよね。音をいっぱい聞きながら寝てるだけの授業でしたが、音楽の良さはちゃんと教われた気がします。
かかず:すごく素敵な先生。中々クラシックとか世界の素晴らしい音楽を聞く機会がないから、そうやって身体全体で楽しめるのはいいね。
木村:僕も音楽の授業が大好きでしたね。両親が音楽家なので「音楽は素晴らしいもの」という育ち方をしていましたし、自分から吹奏楽部に入ったりと、音楽に青春を懸けていました。
大原:音楽室に行くのが楽しみでした。私はあまり勉強できなかったから、体育や音楽の授業のときは元気に移動してました。
水田:私は音楽の授業がめっちゃくちゃ好きで、それこそ合唱コンクールとか「みんなで最優秀賞取ろうよ!」って結構張り切っちゃうタイプ。なにより歌うのがすごく好きで、高校のクラス別合唱コンクールで優勝したときなんて、みんなでワーッて泣いて喜びました。一人で歌うよりも、みんなで歌うのがすごく好きでしたね。
かかず:私は音楽の授業の思い出はあまりないかなぁ。でも、中学校の卒業式の時、みんなの前で指揮をしたのを今思い出しました。卒業生と在校生の間に置いた台の上に立って、みんなに注目され緊張しながら卒業の歌をひとつにまとめたことが、いい思い出です。
木村:僕も卒業式や合唱コンクールで指揮者をやりましたよ。かかずさんの指揮者はすごく似合いそう。
かかず:いやいや、もう棒のように立ってやっていただけ(笑)。もっと心から音楽を楽しめていたら良かったのにと、改めて思うよね。今回、のび太さんが演奏するリコーダーって、小学生で出会える楽器だけど、ただただ譜面通りに指を動かすだけなんてもったいない。心から、身体で音を楽しむ、そんな方法を教えてくれる先生がいたら素敵ですよね。
木村:学校の授業で誰もが手にする楽器のひとつがリコーダーだと思うんですが、のび太くんは中々上手くできないながらも、ちゃんと向き合ってひたむきに練習し続けて上手くなっていきます。空き地で演奏するとき、ジャイアンから「お前はもう吹くんじゃねぇ!」って言われても、「いや、僕もちゃんと吹けるようになりたいんだ」と言い、段々みんながのび太くんに同調していくんです。今回の映画において、そこがとても大切なメッセージなのかなと、見ていて思いましたね。
――最後にコロコロ読者に向けて一言メッセージをお願いします。
関:コロコロいっぱい読んで、たくさん笑って元気に大きくなってね! 我々もコロコロで育ちましたから、元気に育ってください。
木村:今回の映画も、すごく楽しいものになっているので、いつもコロコロでドラえもんに触れてくれてるみんなにぜひ見てほしいです。ジャイアンと一緒に、リサイタルしようぜ! ライブ会場(劇場)で待ってます!
大原:映画館で見るとコンサート会場にいるような感覚で楽しめるので、物語と演奏会を同時に楽しめます。ぜひ、目で耳で楽しんでください。
かかず:まな板をトントンする音、車が走る音など、日常にある音や騒音と思うようなものも、リズムとして楽しんじゃうシーンがあります。ぜひ、日常にある音を見つけて楽しんでみてください。あともう一つ、のび太くんが吹く「の」の音にぜひチャレンジしてください。ここだけの話、映画では下手と言われる音ですが、あんな綺麗な「の」の音は出せないんですよね(笑)。
関:あれって本当にリコーダーで出してたの?
かかず:そう! スタッフの人が実際に出してて。ちなみに、冒頭と最後のシーンで、私と大原さんは実際にリコーダーを吹いて参加しています。
木村:ぜひ映画館で大原さんとかかずさんのリコーダーを聞き分けてほしいですね。
水田:今回の映画もいっぱいひみつ道具が出てくるんですけど、ぜひ映画を通して藤子・F・不二雄先生の原作に触れてほしいですね。もちろん、映画オリジナルのひみつ道具もありますので、そちらにも期待して下さい!
――ありがとうございました!
■作品概要
映画ドラえもん のび太の地球交響楽(ちきゅうシンフォニー)
■公開日:3月1日(金)
■原作:藤子・F ・不二雄
■監督:今井一暁
■脚本:内海照子
■音楽:服部隆之
■キャスト:ドラえもん…水田わさび、のび太…大原めぐみ、しずか…かかずゆみ、ジャイアン…木村昴、スネ夫…関智一
■ゲスト声優:ミーナ…芳根京子
■公式HP: https://doraeiga.com/2024/
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