コロコロオンラインが精力的に追い掛けている、セガ×Colorful PaletteのiOS/Android向けアプリ『プロジェクトセカイ カラフルステージ! feat. 初音ミク』。このゲームで活動するユニットが総登場して行われるリアルライブ“プロジェクトセカイ COLORFUL LIVE 3rd – Evolve – ”(通称、セカライ3rd)が、2023年1月26日(金)、27日(土)、28日(日)に幕張メッセ、2月17日(土)、18日(日)にインテックス大阪で開催された。
このイベントは2021年から毎年開催されており、今回で3回目の実施。過去2回の公演も、コロコロオンラインではリポートしているぞ。
そんな、プロセカファンにはすっかりおなじみとなったセカライだが、3回目となる今回は、“Evolve”(進化)という副題にある通り、 “ビジュアル”、“セットリスト”、“衣装”が大きく進化する……と、事前に名言されていた。はたして、どのような“進化したライブ”を見せてくれるのか……? 開演前から楽しみにしているファンも多かったはずだ。
ではここから、我々コロコロオンラインプロセカ班が取材で訪れた1月28日夜公演の様子を中心にレポートしていきたいと思う。ちなみに、同イベントの物販エリアの様子についてはすでに記事化しているので、そちらも合わせてお楽しみください!
ノンストップの2時間半!!
まず最初にステージに登場したのは、各ユニットからの代表である星乃一歌(Leo/need)、花里みのり(MORE MORE JUMP!)、小豆沢こはね(Vivid BAD SQUAD)、天馬司(ワンダーランズ×ショウタイム)、宵崎奏(25時、ナイトコードで。)の5人。加えて、バーチャル・シンガーからは初音ミクが登壇した! 皆おそろいの衣装に身を包み、『プロセカ』2周年アニバーサリーソングである『Journey』(作詞:作曲:DECO*27)を披露してくれたのだ!
ここで注目してもらいたいのが、その背景。セカライ2ndまでは黒背景の前でキャラがパフォーマンスをしていたのに、3rdは……! まったく異なる“バーチャルステージ”の前で6人が歌って、踊っている!! 驚くべきはステージの奥行きと立体感で、キャラクターの存在感なんて実写のそれと遜色ない……どころか、いったいこれはどうなっているの……!!? ステージ上で実際にプロセカのキャラがパフォーマンスをしている様子に、のっけから度肝を抜かれてしまったのでした。
また、メインスクリーンの左右に大型モニターが設置されていたんだけど、そこにも凄まじい光景が……! AR、VRのカメラが導入され、ステージ上で歌い踊るメンバーをいろいろな角度から映し出していたのである。これがもう……! さらなる没入感を生み出す抜群の演出で、公演中、どっちをメインで見ていいのかわからなくて、密かにうれしい悲鳴をあげていた記者であった。
続いては、各ユニットパフォーマンスだ。
先頭を切って登場したのは、ワンダーランズ×ショウタイムの面々。彼らが現れた瞬間、バーチャルステージも、ワンダショらしい遊園地の中にあるショー劇場のようなゴージャスな仕様に変化し、観客を驚かせた。
1曲目は『ショウタイム・ルーラー』(作詞:作曲:烏屋茶房)。司の、「さあ、ショーの開幕だ」の声とともに豪快な炎が吹き上がる中、華々しいオープニングを披露してくれたのだ。また、今回のセカライは待ちに待っていた“声出しOK!”という設定! よって、ステージ中に行われるキャラクターたちのMCには、ことあるごとに大きな歓声や笑いが飛んでいたぞ。
おつぎは、えむと寧々が「ベントラーベントラースペースピープル……」と唱え始めると……なんと、UFOが襲来! しかもその中から初音ミクが登場するというびっくり演出が施されていた! そしてステージ上の3人は宇宙人っぽいかわいい振り付けをしながら、『エイリアンエイリアン』(作詞:作曲:ナユタン星人)を披露したのである。
ちなみに冒頭で書いた通り、このセカライ3rdはセットリストも進化している。なんと、昼・夜公演で、とくに活躍するフィーチャーメンバーが異なる仕様になっていて、昼夜合わせると初パフォーマンスとなる曲数が過去最多(!)に!
『エイリアンエイリアン』が終わると、突如として舞台が崩壊し始めた。ステージに現れたバーチャル・シンガーのKAITOによると、お腹を空かせたぬいぐるみたち(ワンダショの世界観ではおなじみ)が巨大化して、ケンカを始めてしまったという。でも、そこはワンダショの面々。たとえ舞台が崩壊してもショーを続けるぞ……という司の掛け声とともに、衣装チェンジが行われた! これは、衣装投票キャンペーンでユーザーにより選ばれた一着だ。
ここで披露された楽曲は『トンデモワンダーズ』(作詞:作曲:sasakure.UK)。過去のセカライでもパフォーマンスされた曲だが、『トンデモワンダーズ』らしく背景が目まぐるしく展開することで、そのゴージャスで楽しい感じに磨きがかかった印象を受けた。
ワンダショのセトリはノリノリのナンバーが多く、トップバッターとして会場を温めまくってくれたのでした!
続いてステージに登場したのは、MORE MORE JUMP!から花里みのり、桃井愛莉、そしてバーチャル・シンガーの鏡音リン! 背景には、大きな門にクローバーが装飾された美しい映像が映し出された。
そこで披露されたのは『セツナトリップ』(作詞:作曲:Last Note.)。3人はステージをいっぱいに使って右に左にと走り回りながら、観客の声援に手を振って応えていた。その様子は……まさにアイドルそのもの!! その後のMCでも、まずはアイドルらしくひとりひとりが名前と決め台詞を叫び、さらにライブ公演ということで……客席を巻き込んでのウェーブ!! 実際にモモジャンのメンバーが身振り手振りでウェーブを促し、観客が呼応する様子は、まさにライブならではだ!
そして、続く楽曲は『イフ』(作詞:作曲:ユリイ・カノン)。
美しいライティングによる演出とペンライト光の中でパフォーマンスをする、モモジャンのメンバー。透明感のある神秘的なステージで、彼女たちの想いが伝わる見事な歌声を披露してくれた。その曲のクライマックスでは……青いチョウが会場いっぱいに舞う! その演出は、圧巻のひと言に尽きた!
さらに! モモジャンでは定番の『モア!ジャンプ!モア!』(作詞:作曲:ナユタン星人)も。これは、ライブにぴったりなコール&レスポンスが存分に入った楽曲で、イントロが流れた瞬間に観客は大喜び。声を出せない状況から解放された喜びを爆発させるかのように、来場者は思いっきりコールを楽しんでいたのだ。
3組目は、かわいいナイトウェアを身に付けた25時、ナイトコードで。の出番。お城の螺旋階段とステンドグラスが煌めく背景で、まさにニーゴならではの雰囲気……!
まずは、紫色のミステリアスな背景をバックに、『アイディスマイル』(作詞:作曲:とあ)を披露。曲が始まった瞬間、一気にニーゴの世界観に引き込まれた。もともとニーゴは独特な雰囲気が特徴のユニットだが、その特別感のある気配を背景で表現してくれていたので、過去のセカライと比べても今回は伝わり方が段違いだと感じた。
その後、絵名、瑞希、そして初音ミクがステージに。するとここで、瑞希と絵名が“お客さん盛り上げ対決”を始めたから驚いた! このふたりの煽りに、声をあげて応える観客。その盛り上がり具合は感動を覚えるほどで、それを引き継いだミクの「バチバチはじけちゃってね!」というセリフに引っ張られるように『ジェヘナ』(作詞:作曲:wotaku)が熱唱された!!
この、3人の息の合ったパフォーマンスで観客は魅了されたまま……おつぎは『ザムザ』(作詞:作曲:てにをは)!!
この曲らしい激しいパフォーマンスの中、苦悩や痛みといったニーゴならではの世界観が表現されていく。その鬼気迫るかのようなステージに、涙を禁じ得なかった人も多かったに違いない。趣向を凝らされた衣装や背景により、ニーゴの独特の空気感が以前のセカライのときよりも強烈になり、見る者に訴えかけるようなライブなっていたと思う。
さあ、つぎはVivid BAD SQUADの番だ。いかにもビビバスらしい、ネオンがまぶしい路地のようなステージでパフォーマンスはスタートする。
オープニングは、彰人、冬弥、そして鏡音レンによる『雨とペトラ』(作詞:作曲:バルーン)。雨が降る映像を背景に、彼らの絆が感じられるような熱いパフォーマンス……。会場からは悲鳴にも近い歓声が上がっていたぞ。
これには、袖で見ていたこはねと杏も「熱くなった!」と言い、早く自分たちもパフォーマンスをしたい様子。その勢いに乗って披露されたのは、彼らの始まりの曲である『Ready Steady』(作詞:q*Left・作曲:Giga)!! 炎の噴き出すステージで踊るビビバスの4人からは、確かな成長が感じられたのでした。
その熱が冷めやらぬうちに始まったのが、『虚ろを扇ぐ』(作詞:作曲:獅子志司)。黒と白の羽が落ちてくるステージで、いかにもビビバスらしいオシャレな曲を、ずば抜けた歌唱力で歌い上げてくれた。そのパフォーマンスの中ではキャラどうしがアイコンタクトをするなど、歌って踊ることが楽しくて仕方ないビビバスの心情が、熱く表現されているようだった。
そして! セカライ3rdのトリを務めたのはLeo/need!! その背景に映し出されたのは、星空を好きなだけ眺めることができそうな大きなガラス窓……。きらびやかで幻想的な光景は、非常にレオニらしかった。
そんなレオニの1曲目は『STAGE OF SEKAI』(作詞:作曲:針原翼(はりーP))。星空を背景に歌う彼女たちに、観客たちは青いペンライトを振って声援を送っていたのが印象的だった。
続くMCではバンドユニットらしく、穂波のドラムに合わせてひとりずつがソロパフォーマンス&自己紹介を行った。
その中で一歌は、「ふだんはギターを弾かない曲だけど、今日はギターボーカルをやりたい」と言って、『Hello, Worker』(作詞:作曲:ハヤシケイ)をフルで初披露! 彼女の透き通った美しい歌声が、来場者を魅了したのだ。
そしておつぎは『the WALL』(作詞:作曲:buzzG)。アップテンポな楽曲に合わせて盛大にスモークが吹き上がる演出に、会場のテンションは最高潮へ!!! さすがレオニは生バンドとの相性も抜群で、見事にトリの役目を果たしたのでした。
ユニットのパフォーマンスが終わったあと、ステージにはバーチャル・シンガーの6人が登場。
そのとき、「まずは衣装に着替えよう」とということでパッと切り替わったんだけど……なんと全員がウシのコスチュームに!! 会場が笑いに包まれたのちにキチンとした衣装に切り替わり、そこで披露されたのが……! 『プロセカ』のテーマソングである『セカイ』(作詞:DECO*27・作曲:堀江晶太(kemu))だった。
まだまだセカライ3rdは終わらない。バーチャル・シンガーたちのステージのあと、「まだまだ歌い足りない!」ということでスペシャルタイムのスタートだ。
まずはビビバス。ここで歌われたのは……『仮死化』(作詞:作曲:遼遼)! 当然、ファンは大喜びで、イントロが流れた瞬間に大歓声が上がっていたぞ。来場者は一体となって大合唱し、広い会場は圧巻の光景に包まれたのであった。
おつぎはワンダショ! ここでは『Mr. Showtime』(作詞:作曲:ひとしずく×やま△)が披露された。メンバーは道化師の衣装に身を包み、ステージ各所から火花があがる華やかな演出で、最後までショーを楽しませてくれた。
3組目はレオニだ。ここで歌われたのが『てらてら』(作詞:作曲:和田たけあき)。この曲では全員にマイクスタンドが用意されており、その様子はまさにバンドユニット! リアルかつ、これまでのレオニのステージではあまり見られなかった光景で、じつにじつに新鮮だった。
4組目はモモジャンだ。彼女たちは……なんと! 水着姿で登場! 歌った曲は『パラソルサイダー』(作詞: ナナホシ管弦楽団・作曲:岩見 陸)で、真冬なのに会場内だけ常夏の雰囲気に包まれたのである。アイドルユニットのモモジャンらしい、かわいさ全開のキュートなステージでした!
そして最後はニーゴ。披露してくれた楽曲は『バグ』(作詞:作曲:かいりきベア)だった。さまざまな色のライトが入り乱れる様子は、まさにバグそのもの。来場者も、「さあ バ バ バグさ バグバグ」と合唱で応えていたのが印象的だった。
ここですべての演目が終了したが、会場からは当然のようにアンコールの大合唱。その想いに応えてステージにはバーチャル・シンガーの6人が再登場した。
そしてここで、各ユニットの進級記念として書き下ろされたバーチャル・シンガー用の楽曲『アイムマイン』(作詞:作曲:halyosy)が披露! バーチャル・シンガーの6人でなければ醸し出せない独特なオーラに包まれたステージは見事と言うほかなく、正直、見ていた記者も涙をこらえるのがたいへんでした……! それくらい、圧巻のパフォーマンス!!
その感動の余韻漂うステージに、各ユニットから星乃一歌、花里みのり、小豆沢こはね、天馬司、宵崎奏、そして初音ミクが登場。
ラストに歌われるのは……もちろん! 3周年アニバーサリーソングの『NEO』(作詞:作曲:じん)だ。6人はプロセカ3周年記念衣装に身を包み、“これしかない!”という楽曲でセカライ3rdを完璧に締めくくってくれた。その最後で……銀のテープが宙を舞う!!
こうして、じつに2時間半に及ぶ豪華ライブはフィナーレを迎えた。セカライ1st、2ndもすばらしいクオリティーのライブだったけど、この3rdは……! 冒頭でも記した通りあらゆる箇所が進化していてまったくの別モノに!! ファンに喜んでもらうためには一切の妥協をしない運営の熱き想いが詰まったライブで、早くも次回のセカライが楽しみでたまらなくなってしまったのでした!!
セットリスト※1月28日夜公演 |
01. Journey(作詞:作曲:DECO*27)/星乃一歌&花里みのり&小豆沢こはね&天馬司&宵崎奏&初音ミク 02. ショウタイム・ルーラー (作詞:作曲:烏屋茶房)/ワンダーランズ×ショウタイム&鏡音リン 03. エイリアンエイリアン(作詞:作曲:ナユタン星人)/鳳えむ&草薙寧々&初音ミク 04. トンデモワンダーズ(作詞:作曲:sasakure.UK)/ワンダーランズ×ショウタイム&KAITO 05. セツナトリップ(作詞:作曲:Last Note.)/花里みのり&桃井愛莉&鏡音リン 06. イフ(作詞:作曲:ユリイ・カノン)/MORE MORE JUMP!&初音ミク 07. モア!ジャンプ!モア!(作詞:作曲:ナユタン星人)/MORE MORE JUMP!&初音ミク 08. アイディスマイル(作詞:作曲:とあ)/25時、ナイトコードで。&MEIKO 09. ジェヘナ(作詞:作曲:wotaku)/東雲絵名&暁山瑞希&初音ミク 10. ザムザ(作詞:作曲:てにをは)/25時、ナイトコードで。&KAITO 11. 雨とペトラ(作詞:作曲:バルーン)/東雲彰人&青柳冬弥&鏡音レン 12. Ready Steady(作詞:q*Left・作曲:Giga)/Vivid BAD SQUAD&初音ミク 13. 虚ろを扇ぐ(作詞:作曲:獅子志司)/Vivid BAD SQUAD&KAITO 14. STAGE OF SEKAI(作詞:作曲:針原翼(はりーP))/Leo/need&鏡音レン 15. Hello, Worker(作詞:作曲:ハヤシケイ)/Leo/need&巡音ルカ 16. the WALL(作詞:作曲:buzzG)/Leo/need&初音ミク 17. セカイ(作詞:DECO*27・作曲:堀江晶太(kemu))/初音ミク&鏡音リン&鏡音レン&巡音ルカ&MEIKO&KAITO 18. 仮死化(作詞:作曲:遼遼)/Vivid BAD SQUAD&MEIKO 19. Mr. Showtime(作詞:作曲:ひとしずく×やま△)/ワンダーランズ×ショウタイム&巡音ルカ 20. てらてら(作詞:作曲:和田たけあき)/Leo/need&初音ミク 21. パラソルサイダー(作詞: ナナホシ管弦楽団・作曲:岩見 陸)/MORE MORE JUMP!&巡音ルカ 22. バグ(作詞:作曲:かいりきベア)/25時、ナイトコードで。&鏡音レン <アンコール> 23. アイムマイン(作詞:作曲:halyosy)/初音ミク&鏡音リン&鏡音レン&巡音ルカ&MEIKO&KAITO 24. NEO(作詞:作曲:じん)/星乃一歌&花里みのり&小豆沢こはね&天馬司&宵崎奏&初音ミク |
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タイトル概要
プロジェクトセカイ カラフルステージ! feat. 初音ミク
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■配信開始日:配信中(2020年9月30日(水)配信)
■価格:基本無料(アイテム課金あり)
■ジャンル:リズム&アドベンチャー
■メーカー:セガ/ Colorful Palette
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