でもなぁ……
オウゴンオニクワガタの交配が、なかなか煮詰まらない。
技“すばやさアップ”の強豪が欲しくて、オウゴンオニクワガタのRバッジ付き最大サイズ……できれば突然変異種をゲットしたいのに、どうにもそこに到達できないのである。
でも!
前回の記事で記した通り、
答えに導いてくれるであろう最大サイズのメスを、ようやく生産することに成功!!!
「こいつを母体にすれば、いずれ突然変異種までたどり着けるに違いない!!!」
ってことで、俺はすべての労力をオウゴンオニクワガタの繁殖に注いでいったのである。
まあでも、やることは至ってシンプル。
先の185cmのメスにたらふくご飯を食べさせてぇの……
!
これに、いまいるオスの中でもっとも大きな個体を掛け合わせる!!
これで生まれてくるのは……!!
って、メスかい!!!www もうここからは、オスだけ生んでくれればいいんだよ!!!><
でも、せっかくリーチが掛かったってのに、生まれてくる子たちはどうにも中途半端なものばかりである。
気づけば繁殖用のエサが空っぽになっていて、
またもや数十万円を支払って万能伝説の幼虫エサを補充させられる……。軍資金は潤沢にあるのでドンとこいや……と思っていたけど、けっきょくこの店にムシを買い取って得たお金をエサ代で戻しているだけなので、
ムシ売却→エサ購入→ムシ売却→エサ購入→ムシ売却……
と、この世界の経済がすべて、谷のよろず屋で完結している……w 同じ金がグルグルと循環しているだけなので、非生産的もいいところ……w
そしてムシボックスを見れば、
オウゴンオニクワガタだけで、もう30匹になるのか……。そろそろ飽き……じゃなかった疲れてきたので、決着をつけたいんだけど……。
そんなことを考え始めた、30数回目の交配でのこと。
ゆっさゆっさwwww
と交尾させた結果……!
お! オスだ!! マジでもう、オスだけ生んでくれお母ちゃん!!!
そして、誕生したのが……!!
!!!!! キタッ!!! 最大サイズのオス!!! こいつが来るのを待っていたああああ!!!!
ようやく!! ホントにようやくMAXが生まれてくれたよ!!ww
ぶっちゃけ、ここで繁殖をやめてしまってもよかった。でも前述の通り、技が2回使える突然変異種が欲しかったので、
「このもっとも大きなオスを種にして、突然変異種を生産してくれるかね!!!ww」
こう決意して、俺はさらなる交配の深淵に脚を踏み込んでしまうのであった。
続く。
大塚 角満
1971年9月17日生まれ。元週刊ファミ通副編集長、ファミ通コンテンツ企画編集部編集長。在職中からゲームエッセイを精力的に執筆する“サラリーマン作家”として活動し、2017年に独立。現在、ファミ通Appにて“大塚角満の熱血パズドラ部!”、ゲームエッセイブログ“角満GAMES”など複数の連載をこなしつつ、ゲームのシナリオや世界観設定も担当している。著書に『逆鱗日和』シリーズ、『熱血パズドラ部』シリーズ、『折れてたまるか!』シリーズなど多数。株式会社アクアミュール代表。
『カブトクワガタ』公式ツイッター:
https://twitter.com/kabukuwa_info
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