By まつがん
~前回までのあらすじ~
こ、これは……あけおめデッドマンだ! (※違います)
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受けることには長けているけれども、攻めに転じるとなるとなかなか難しいのが光水という文明の組み合わせだ。
現代デュエマの感覚からは信じられないことだが、《知識の精霊ロードリエス》は《ヘブンズ・ゲート》や《ハイドロ・ハリケーン》との組み合わせなどで一世を風靡したクリーチャーだった。初期の光水といえば、「カードを引きながらブロッカーを並べる」というシンプルそのものとしか言いようがない戦略を担っていたのだ。
近年に入り革命・革命ファイナル期での「ドレミ団」の登場により《時の法皇 ミラダンテXII》をはじめとした斬新なロック戦術を与えられ、殿堂カードを輩出するにまで至ったとはいえ、「自分が早く攻撃するのではなく、相手の攻撃を遅くする」というその本質は大きく変わってはいない。
十王篇で登場した「チーム銀河」は、「ギャラクシールド」という大仰な能力名と複雑な挙動のおかげで見えにくくはなってはいるものの、実は光水の原点回帰とも言える能力だったのかもしれない。《「雷光の聖騎士」》は、実質的には手札そのものをブロッカーにする能力とも言えるからだ。
《「正義全帝」》でその戦略は完成に至ったわけだが、光水という組み合わせは結局、ただ一つの信念を柱に戦い続けているだけなのかもしれない……すなわち、「理想郷の実現」という信念を。
ゆえにこそ、紹介しよう。こちらが2月に発売予定の商品に収録される新カード、《水晶の王 ゴスペル》だ!
もしかして……この人……???
「ん……?どこかで見覚えがあるような……?」と思われている方も既にいるかもしれないが、例によってこのカードがどんなテキストを持っているか、読者の皆さんに予想してもらう。
たぶん忘れている方も多いと思うので一応説明しておくと、《神託の王 ゴスペル》というE3で登場したクリーチャーの系譜と言えそうなカードである。
だが、フレーバーテキストでも《害悪のカルマ スタバック》くらいにしか登場しておらず謎に包まれた存在だったゴスペルが、どうして今になって新たな形態で現れたのか。疑問は尽きない。
上で書いたような、背景を一旦抜きにした能力の方向性だけで言うなら、9コストの光水のクリーチャーでは《大河聖霊エル・ドラード》が思い浮かぶ。相手の攻撃を誘導しながら自分は強力な呪文やクリーチャーを踏み倒せるというのは、9コストに相応しい派手な能力だ。
違う方向性では《ザオヴァナイン・カイザー》も9コストだ。だがこの方向性では《音卿の精霊龍 ラフルル・ラブ/「未来から来る、だからミラクル」》や《時の法皇 ミラダンテXII》という超えられないライバルが既にいるため、コストに見合っておりかつ実用的な効果にするのは少し難しいかもしれない。
あるいは、もしあなたが「光水の9マナのスーパーレアを作って欲しい」と依頼されたらどんな能力を考えるだろうか?そういった想像も膨らませながら、ぜひ予想してみて欲しい。
次回は《水晶の王 ゴスペル》の効果を発表するとともに、このカードを使って早速新しいデッキを作っていくことにしよう。
次回に続く!
ライター:まつがん
フリーライター。クソデッキビルダー。
論理的な発想でカード同士にシナジーを見出すのだが、途中で飛躍して明後日の方向に行くことを得意とする。
オリジナルデッキでメタゲームに風穴を開けるべく日夜チャレンジを続けている(が、上記のような理由で大体失敗する)。
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