トッププレイヤー イカすガチ対談マッチ!!
【あとばる×うりえる 第2回】
あとばる選手×うりえる(おはようりえる)選手による対談の第2回目!
今回はオンライン甲子園の各試合をふたりに振り返ってもらったぞ。
【「スプラトゥーン甲子園2023」オンライン大会 秋 代表決定トーナメント】
うりえる選手の趣味は散歩です。が優勝した「オンライン大会 秋 代表決定トーナメント」の試合はこちらで視聴できるぞ。
あとばる
驚異的なエイム力を持つカリスマプレーヤー。「第2回スプラトゥーン甲子園」では、不利な状況から相手を次々と倒す神がかり的なプレーを連発し、優勝に大きく貢献。H3リールガンの名手としても知られ、彼の影響でH3リールガンを使い始めたプレーヤーも多いとか。おもな実績は「第2回スプラトゥーン甲子園」優勝、「第4回スプラトゥ-ン甲子園オンライン代表決定トーナメント」優勝など。チーム・よしもとゲーミング カラマリ所属。
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「第3回スプラトゥーン甲子園」で全国3位に輝くなど、昔からナワバリを極めてきたトッププレイヤーのひとり。『3』初の甲子園となった「スプラトゥーン甲子園2023」では、LACT-450をメインブキとして使用。超ハイレべルなチームが揃った「オインライン大会 秋 代表決定トーナメント」では、予選7位通過ながら予選1~3位のチームをすべて撃破する怒涛の快進撃を披露。見事に優勝を果たした。いまもっともノッている選手のひとりだけに、全国決勝大会でもそのプレイには注目だ。
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趣味は散歩です。は、セオリーから外れた特異な編成だった!?
――オンライン甲子園での各試合の話も伺いたいんですけど、初戦のコンブトラックでは.52ガロンを採用していました。ここは、96ガロンデコを採用するチームも多いと思うのですが、.52ガロンにしたのはどういった狙いだったのですか?
うりえる:それ、本当は.96ガロンデコを出したかったんです。でも、使える人がいなくて(笑)。それで、チームメイトのやまおとこが『2』の頃からコンプラックは.52ガロンを出していたって話を聞いて、「だったら試してみよう」というので、そのまま採用した形ですね。
――.96ガロンデコよりも.52ガロンの方が強いという感じの理由ではなかったんですね。
うりえる:そうですね。まあ、.96ガロンデコと比べると、.52ガロンの方が射程が短かったりとか「攻める」という面に関してはちょっと劣るんですけど、後衛だったらセンプクができたり.96ガロンデコじゃできないことも.52ガロンだとちょっとできるのと、メガホンレーザーがカニタンクへのカウンターで出すのが非常に強いので、これなら活かせるんじゃないかっていうことで採用しました。
――なるほど。あとコンブトラックでは、シールドを持つ.52ガロンは自陣から左側の通路、ジムワイパーは右通路に行っていたと思うんですけど、この左右の分け方はどういう理由があるんですか。その方がそれぞれ立ち回りやすい?
うりえる:そうですね。やっぱり.52ガロンは射程がない分、右を詰めに行くっていうのはちょっと難しいっていうのと、逆にジムワイパーは射程も火力もすごく長いし高いので、右を通す駆け引きとかがしやすいかなっていう理由でそういうポジションにしていました。
――コンブトラックって他のチームもシールド持ちのブキか、キャンピングシェルターを出してくることが多いと思ったんですけど、この辺は必須なステージという感じなんですか?
うりえる:いや、シールドブキとかキャンピグシェルターが必須とはあまり思わないですね。それ以外のブキでも射程で押したり、他に性能を押し付けたりっていうのはたぶん可能なステージだと思います。
――なるほど。ただ、今回は選択としてはシールドブキを採用したと。
うりえる:はい。シンプルにやっぱり通路を守れたり、攻めやすいっていうことで扱いやすいのがやっぱりシールドブキなのかなっていう。
――あとばる選手はどうですか。コンブトラックって、やっぱりシールドブキかキャンピングシェルターはいた方が試合を組み当てやすい?
あとばる:まあ必須とまではいいませんけど、やっぱり左右の通路線を一方的に封鎖したり、勝てるようなブキは入れるべきだろうなとは思いますね。その上でたぶん一番効果的なのが、キャンピングシェルターか.96ガロンデコで、無理やり進軍して押すこともできるので、そうなったときに.52ガロンを右に置かないで左に置いているっていうのは理想的というか。
.52ガロンじゃ前に詰められないだろうなっていうので、押さえるために左に置くっていうのは正しい選択だと思います。
――.52ガロンは左からどんどん入るというよりは、左を通さないのがメインの役割で、ジムワイパーは逆にスキがあれば前にどんどん入っていくというようなイメージ?
うりえる:そうですね。
――2戦目はゴンズイ地区でしたけど、ここは橋のところにタンサンボムを投げるのが非常に効いていた印象なんですけど、あれはもう定番の動きというか。
うりえる:そうですね。ヒッセン・ヒューで相手の前線だったり、中射程に圧をかけるのはやっぱりタンサンボムが一番効果的というのはわかっていたので、それをとにかくしつこくやるっていうのは徹底していました。
――準決勝のOMT-REXとの試合は1本目のゴンズイ地区を負けて、追い込まれた状態からの2連勝という展開でした。1本目を落としたときは、焦りなどはありましたか。
うりえる:特にはなかったですね。まあ次の一本を確実にとろうっていう感じで、割り切れてはいました。
――2本目が初戦に続いてまたコンブトラックでここは見事に勝利しました。コンブトラックは得意なステージだったんですか?
うりえる:いや、コンブトラックもどちらかというと苦手な方で、それもやっぱり9月に組んだ急増チームっていうのもあって、あと1週間あればなみたいな、詰め切れてない感じはありましたね。
――ちなみにコンブトラックって、左右はジムワイパーと.52ガロンがいくとして、LACTはどういった動きをしていくんですか?
うりえる:LACTは中央の戦闘が強いわけでもないし、抑えるのも攻めるのも強いわけじゃないので、あまり他のステージより強みを活かせないっていうのは感じていたんですよ。なので、とにかくヌロワンヌのヒッセン・ヒューと一緒に動いて、真ん中の対面の勝率を上げる動きっていうのを意識していました。
――とにかくサポートに徹して動くと。あとばる選手もLACTを使っていますけど、コンブトラックでのLACTはどういうことを意識して動いているんですか?
あとばる:他のステージのLACTって塗り広げをしつつ、自分に向かって来た相手を一確で返り討ちにするという動きが強いんですけど、コンブトラックは真ん中の形状も斜めになっていて、LACTのキルって点で当てるっていう感じなので、それがしにくいんですよ。
ここは、スクリュースロッシャーとかヒッセンみたいな範囲攻撃系が強いステージなので。かつ左右の通路の取り合いも、どちらかというとLACTが対面が苦手な固めのブキが出てくるので、基本はやっぱり中央で塗り合いしつつ、左右の通路戦に勝ってくれた方にカバーにいくとか、そういう動きになると思います。
――そうなると、やっぱり左右の勝率が大事になってくるというか。
あとばる:そうですね。中央を取っちゃえば、左右のシールドとかキャンプで睨み合っているときにちょっかいをかけるという点ではLACTは強いんですけどね。
――最後の3本目はユノハナ大渓谷でしたけど、ここは理想的な感じで試合ができたのかなと思ったんですけど、ご自身としてはどうでしたか?
うりえる:そうですね。スペシャルとかではなく、ジムワイパーとデュアルスイーパーのメインの攻撃力の高さっていうのでしっかり勝負できたなっていうのは感じました。
――ちなみに、最後の方でうりえる選手がちょっとスーパージャンプをミスされたとか?
うりえる:そうですね。自分の高台に戻るつもりが、ミスしちゃって。
――ユノハナ大渓谷の最後はLACTは自陣の高台にいるのがセオリーなんですか?
うりえる:そうですね。最後に塗りのスペシャルだったり、サブのタンサンボムとかキューバンボムとかで敵の高台に塗りを残すのがセオリーなので、それを塗り返す役として自陣の高台にいるのがいいんですけど、自高のビーコンに飛ぼうとしたら、操作ミスで味方に飛んでしまって……。このときは本当に焦りましたね。ミスった瞬間はもう絶望で声が出なかったです。
――でも、優勝するチームってそういうミスがあったり、苦手なステージとかが来たりしても結果的にはそこを勝ち上がっていることが多いですよね。今回も不得意なステージが3連続で出たりと、ステージ運としては最悪に近いような形だったんですよね。
うりえる:そうですね。ゴンズイ地区だけは来るなって言っていたんですけど、初戦から決勝まで全部来ましたからね。
――あとばる選手はこのOMT-REXとの試合を通して、特に印象に残ったところはありますか?
あとばる:やっぱり、最終戦のユノハナ大渓谷のジムワイパーとデュアルスイーパーですかね。どちらも強いんですけど、メインで解決しなきゃいけない部分が多くて。スペシャルがそれぞれショクワンダーとデコイチラシなんですけど、これってメインで勝ったらめっちゃ効果的に使えるんだけど、そもそもメインで勝てるならそのスペシャルじゃなくても勝てるよねっていう、ちょっと矛盾というか、もどかしさを感じていて。
だから、「この編成を出すんだ」と思って。対してOMT-REXは、その辺のブキを狩るのに全振りした編成だったんですよ。ノーチラスが出てきて、デュアルとかジムワイパーぐらいの中射程に対してキル速で勝っていこうぜ、という。それでも結局、デュアルとジムワイパーがメインでボコボコキルを取って勝っていたんで、なんかこう、納得いかねーと思って(笑)。
――この試合は、やまおとこ選手が爆発していましたもんね。
あとばる:そうなんですよね。だからそのOMT-REX側は最終的に敵を倒すためにスペシャルとか、ブキ編成を選んでいて、趣味は散歩です。チームはメインでキルを取れれば強いけど、ちゃんと最後に塗りも残すみたいな編成で、もうちょっと趣味は散歩です。
チームがやられるけど敵陣には塗りが残っていて……といった展開を予想していたんですけど、最終的には趣味は散歩です。チームがメインで相手を倒しまくって勝っていたので、「この編成でこのチーム相手にそれができるんだ」っていう感じでしたね。正直。
――確かにジムワイパーもデュアスイーパーカスタムもスペシャルで一気にどうこうって感じではないですもんね。
あとばる:なのでまあ、ジムワイパーの横には基本的にカニタンク持ちのノブキを置くんですよ。メインだけでキルを取るのがしんどいので、スペシャルでキルを寄せて、そのブキと一緒にキルが取れたら、デュアルスイーパーカスタムとジムワイパーが持っているスペシャルでより塗りが取れる。
そこが強いところだとは思っているので、そのカニタンクを抜いて、中射程コンビを置いたというのはすごい選択だなと思いました。
――これも編成的には得意なブキをそのまま活かしてというので、この編成になったという。
うりえる:そうですね。あとばるさんがおっしゃっていたように、多少メインでキルを通せなかったとしても奥側に塗りを残しやすいスペシャルが2つというので、ユノハナ大渓谷は他のステージに比べてすごく塗り面積が狭くて、敵高への塗り残しっていうのが大きく試合に影響するステージなんですね。
なので、まだこのジムワイパーとデュアルの編成は生かしやすいかなっていうのは感じていました。
――なるほど。比較的、編成の強みを活かしやすいステージではあったんですね。
うりえる:はい。
・コンブトラックのLACTはフォローに徹する動きが基本!
・ユノハナ大渓谷は他ステージによりも敵陣高台に塗りを残す重要性が高い!
次回も引き続きふたりの対談をお届け。大一番となった決勝の試合を振り返っていくぞ。