By まつがん
恒例の宣伝からだが、皆さんは先日発売したコロコロコミック11月号はもう入手されただろうか?
デュエル・マスターズの原作コミックが読めることはもちろん、デュエマに関する激アツな最新情報も色々と掲載されている。ぜひとも手に取ってみて欲しい。
アビス・レボリューション第3弾「魔覇革命」はメカ・マジック・アビス・アーマード・ジャイアントという各文明のメイン種族に往年の最強キーワード能力「革命チェンジ」をそれぞれ配ることで、各種族を強烈に強化した。
だがそんな中で、そういったメインストリームとは一見無関係に見えるカードも存在していた。
《ボルシャックの古代神殿》。わずか2コストですべてのクリーチャーに「スピードアタッカー」と「ブロッカー」を付与できるという恐るべきコストパフォーマンスを持つカードだが、「すべての」というところがミソで、相手のクリーチャーも強化してしまうという諸刃の剣でもある。
しかもカードタイプは前年の王来MAXとゴッド・オブ・アビスでフィーチャーされていた「タマシード」ということで、かろうじて種族は付いているため「メクレイド」とは噛み合うものの、なかなか普通には使いづらいカードとなっている。
だが、こういったあまりにも他のカードとかけ離れた能力を持つカードこそ新デッキの種となるのだ。
さて《ボルシャックの古代神殿》でデッキを作るなら、まずは《ボルシャックの古代神殿》の能力が持つ固有の部分……つまり、他のカードではできない部分に着目するべきだ。
《ボルシャックの古代神殿》には大別して4つの能力がある。「自分のクリーチャー全体に『スピードアタッカー』を与える」「自分のクリーチャー全体に『ブロッカー』を与える」「対戦相手のクリーチャー全体に『スピードアタッカー』を与える」「対戦相手のクリーチャー全体に『ブロッカー』を与える」というものだ。分類としては2つがメリット、2つがデメリットということになるだろう。
このうち「自分のクリーチャー全体に『スピードアタッカー』を与える」は《チキチキ・JET・サーキット》で既に実現できている。また、「自分のクリーチャー全体に『ブロッカー』を与える」は《Dの光陣 ムルムル守神宮》が既に存在する。
だが、「それらの能力と同時に対戦相手のクリーチャーに『スピードアタッカー』や『ブロッカー』を与える」という部分は、特に2マナという軽さでは類を見ないテキストだ。
この部分を、メリットとして生かせないか。
ここで「ブロッカー」という能力の性質に着目しよう。「ブロッカー」というのは通常、一見「持ち得」に見える能力だ。なぜならデュエル・マスターズにおけるクリーチャーは普通は「ブロック」という行動ができないところ、「ブロックする」という選択肢が生まれる能力だからだ。
だから「自分のクリーチャー全体に『ブロッカー』を与える」はメリットとして機能する。
しかしそうなると、「対戦相手のクリーチャー全体に『ブロッカー』を与える」はデメリットということになってしまう。これをメリットに転換するにはどうすればいいか。
答えは、「『ブロッカー』を持つクリーチャーを破壊する」という能力を持ったカードを自分だけデッキに入れておけばいいのだ。
そう、つまり。
《メガ・ブレード・ドラゴン》で相手のクリーチャーを全破壊できるのでは???🤔🤔🤔
これなら《ボルシャックの古代神殿》が持つ4つの能力のうち3つまでもをメリットにすることができる。「対戦相手のクリーチャー全体に『スピードアタッカー』を与える」だけは依然デメリットのままだが、「自分のクリーチャー全体に『ブロッカー』を与える」を同時に行っているのだから、相手のクリーチャーがすぐに攻撃してきてもこちらの防御も手厚いので、差し引きでさして問題にはならないだろう。
というわけで、できあがったのがこちらの「メガ・ブレード・古代神殿」だ!
『メガ・ブレード・古代神殿』
4 | 《チャラ・ルピア》 | 4 | 《ボルシャック・フォース・ドラゴン》 | 4 | 《ドラン・ゴルギーニ》 | 4 | 《「正義星帝」 <ライオネル.Star>》 | 4 | 《ヴァルキリアス・武者・ムサシ「弐天」》 | 4 | 《アルカディアス・モモキング》 | 4 | 《メガ・ブレード・ドラゴン》 | 4 | 《ボルシャックの古代神殿》 | 4 | 《ルピア炎鬼の封》 | 4 | 《スロットンの心絵》 |
相手のクリーチャーに「ブロッカー」が付いたら《メガ・ブレード・ドラゴン》出すまであまりにも邪魔すぎだろ!!!😡😡😡
確かに「『ブロッカー』を持つクリーチャーを破壊する」という能力を持ったカードを入れれば理論上は《ボルシャックの古代神殿》のデメリットが帳消しにはなるのだが、《メガ・ブレード・ドラゴン》は8コストと重いので能動的に出すことができず、自分で置いた《ボルシャックの古代神殿》のせいで付いた相手のブロッカーに自らブチ切れるという脳ミソ0kgの不具合が発生してしまったのである。
だが、ここで《ボルシャックの古代神殿》の可能性を諦めてしまうようではデッキ作りの真髄に至ることはできない。
『メガ・ブレード・古代神殿』での失敗によって、《ボルシャックの古代神殿》のデメリットを帳消しにするためには「『ブロッカー』を持つクリーチャーを破壊する」という能力は能動的に発動できなければ意味がないという知見を得られた。
ならば、「『ブロッカー』を持つクリーチャーを破壊する」という能力を最軽量で発動すればいいのではないか。
そう、つまり。
《鬼ヶ英悪 ジャオウガOG》を使えばいいのでは???🤔🤔🤔
《鬼ヶ英悪 ジャオウガOG》は「鬼エンド」状態ならば0マナで出せる「ブロッカー」破壊能力持ちなので、相手のクリーチャーに「ブロッカー」を持たせる《ボルシャックの古代神殿》との相性は抜群だ。
となれば、あとは《ボルシャックの古代神殿》を設置しながら「鬼エンド」を達成できるよう残りのスロットを埋めるだけでいい。
能動的に「鬼エンド」を達成できる定番カードといえば《鬼ヶ大王 ジャオウガ》だ。
お馴染みの《百鬼の邪王門》とパッケージで入れることで、回収したシールドから0マナで即時打点を形成できる。
《蒼黒の知将ディアブロスト》は《ボルシャックの古代神殿》と同様に「対戦相手のクリーチャー全体に『ブロッカー』を与える」闇のクリーチャーなので、《ボルシャックの古代神殿》を引かない場合にも《百鬼の邪王門》からアクセスして相手のクリーチャーを「ブロッカー」にできる。
《勇騎聖者ジェット・アール・イー》は《ボルシャックの古代神殿》がある状態だと1枚で3面を受けられる防御の要だ。ただし「鬼エンド」は解除されてしまうので注意しよう。
《月の死神ベル・ヘル・デ・スカル》は《百鬼の邪王門》を回収できるので、《ボルシャックの古代神殿》で全体SAがある状態だとめくれ次第で山札が切れるまで《百鬼の邪王門》を連打できる可能性がある。
さらに《Mの悪魔龍 リンネビーナス》を入れておけば、《鬼ヶ英悪 ジャオウガOG》《勇騎聖者ジェット・アール・イー》《月の死神ベル・ヘル・デ・スカル》を状況に応じて蘇生できる。
というわけで、できあがったのがこちらの「古代神殿邪王門」だ!
『古代神殿邪王門』
4 | 《鬼ヶ大王 ジャオウガ》 | 4 | 《鬼ヶ英悪 ジャオウガOG》 | 4 | 《勇騎聖者ジェット・アール・イー》 | 4 | 《月の死神ベル・ヘル・デ・スカル》 | 2 | 《蒼黒の知将ディアブロスト》 | 4 | 《Mの悪魔龍 リンネビーナス》 | 1 | 《鬼ヶ羅刹 ジャオウガ》 | 4 | 《鬼寄せの術》 | 1 | 《デビル・ドレーン》 | 4 | 《百鬼の邪王門》 | 4 | 《ボルシャックの古代神殿》 | 4 | 《新世界王の闘気》 |
まつがん「よし、デッドマン!このデッキで勝負だ!!」
デッドマン「いいですよ!では《五憐の精霊オソニス》を召喚します」
無量空処やめろ!!!😡😡😡
ではまた次回!
ライター:まつがん
フリーライター。クソデッキビルダー。
論理的な発想でカード同士にシナジーを見出すのだが、途中で飛躍して明後日の方向に行くことを得意とする。
オリジナルデッキでメタゲームに風穴を開けるべく日夜チャレンジを続けている(が、上記のような理由で大体失敗する)。
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