意外なカラーに出会いました
前回、思わぬ苦戦のすえにようやく、
バチューーーーーーン……!!
からの~……!
一般人ニジイロクワガタをゲット!!www
というお話を書きました。
“一般人”と書いている通り、このニジイロクワガタはもっともポピュラーな緑色の遺伝子持ちなので、苦労したとは言え正直、達成感もありがたみもほとんど感じない(身も蓋もないけど^^;)。
この間、俺が熱心に行っているのは“各ムシのレア色集め”なのだ。
やはりここはドノーマルな一般人ではなく、世間の視線独り占め的な“セレブムシ”を捕まえていきたい!!!><
とまあ、決意も新たに再び、村のご神木に取り付く日々を始めたのでありました。
とはいえ、やることはこれまでと変わらない。
村のご神木をグリグリギュンギュンとねめつけて、ムシをサーチするだけである。
えーっと、虫ムシむし……。カブトムシとクワガタムシはおらんかね~~~。
このずんぐりむっくりさは……たぶん、なんらかのカブトムシのメスだな。無視無視。ムシだけに。
月明かりしかないのに、ここまでくっきりと外殻の色が見えるのも珍しいwww これ、さっき捕まえたばかりのニジイロクワガタの緑じゃねえかww やっぱりニジイロクワガタは、この色がもっとも多いんだなーーー。
くっきりシリーズその2ww これはどっからどう見ても、金色のオウゴンオニクワガタだな。漆黒タイプもかっこよかったけど、やはりオウゴンオニクワガタにはゴールドがよく似合うぜ。
さらに……。
こいつは……セアカフタマタクワガタかな?? いま2色見つけているけど、これじゃあ真っ黒でさっぱりわからんww もしかしたらオウゴンオニクワガタみたいな漆黒か、ヒラタクワガタとかヒメカブトで見た“マット”かもしれんけど……。まあ、たぶんドノーマル色だと思うので今回はスルーしておこう。
はい、おつぎは……!
……って、こええよ!!ww いつの間にか頭上に忍び寄っていたエイリアンかよ!!!www
いやしかし、コレもメスだな……。なんか、俺の心の琴線に触れるムシが、まったく現れてくれないんだけど。
こんな、捜索の袋小路にぶつかったとき、どうやって打開すればいいのか?
方法としては、
・いったん木から離れる
・木そのものを変えてしまう
・木から離れたうえで、時間を変える(昼→夜、夜→昼に)
・酒を飲んで寝てしまう
・祈る
・何もしない
↑このあたりだと思うが、おそらく効果があるのは……上の3つであろう。酒を飲んでフテ寝したり、ただただ神に祈ったところで“木から離れる”という行為がないと木に取り付いているムシは刷新されないと思うので(たぶんね)、やはりとりあえずは、一度その木から出るのがいちばんだと思うのである。
そこで、今回も……!
“しんせきのいえ”で時間を潰してから、村のご神木に出直すことに。
……しかしこの、“しんせきのいえ(親戚の家)”という固有名詞も、潔くてスゴいよな^^; ふつう、こういうのって、何かしらカッコつけた名前を付けそうなものじゃない。たとえば、“拠点”とか“前哨基地”だとか“クリスチーヌの隠れ家”だとか……。それが、いっさいのぜい肉をそぎ落とした作りの『カブトクワガタ』では、
“しんせきのいえ”
この割り切り方、たいへん好みであります。
さて、魅惑の親戚の家で一夜を過ごし、再び向かった村のご神木だけど……!
お。これは……アトラスオオカブトのシルエットだな。でも見たところ、ドノーマルな黒色に見えるけど……。
それでも一応、何があるかはわからないので詳細をチェックしてみたらだなぁ……!! こ、これが!!!
!!?!?!www 親戚の家で時間潰したら、1発で見たことない色に出会ったよ!!!ww 遺伝子“みどり”のアトラスオオカブト、初対面じゃぁあああああ!!!ww
続くw
大塚 角満
1971年9月17日生まれ。元週刊ファミ通副編集長、ファミ通コンテンツ企画編集部編集長。在職中からゲームエッセイを精力的に執筆する“サラリーマン作家”として活動し、2017年に独立。現在、ファミ通Appにて“大塚角満の熱血パズドラ部!”、ゲームエッセイブログ“角満GAMES”など複数の連載をこなしつつ、ゲームのシナリオや世界観設定も担当している。著書に『逆鱗日和』シリーズ、『熱血パズドラ部』シリーズ、『折れてたまるか!』シリーズなど多数。株式会社アクアミュール代表。
『カブトクワガタ』公式ツイッター:
https://twitter.com/kabukuwa_info
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