【カブトクワガタ日記】第90回 ジャイアントキリング、起こる!?(1)

まさかの……!

 最初のご神木でコクワガタの遺伝子集めをしていた際、まさかの、

 つや、はんつやレッドマット

 という、想定外の4色目が登場して現場が大混乱に陥った(若干オーバーだな)と、この間の記事で綴っている。

 ナゼか刷り込まれていた先入観で、

 「ムシは3色ずつ集めればオッケーだよな^^」

 と信じ込んでいたため、昆虫採集の方針が根底から覆ってしまったわけだけど……ま、いっか!!ww とりあえず、

 「3~4色を目標に集めりゃいいよな^^」

 楽観的に思い込むことにして、俺は再び、未知なる遺伝子を求めて最初のご神木に取りついたのでありました。

 すると……さっそく!!

 デデ~~~ん……!ww

 おお……! ミヤマクワガタか……! それも……初めて見るマット君の登場や!!!w

 それにしても、ミヤマクワガタかぁ……。

 俺の脳裏に、40年以上前の群馬の夏の風景がよみがえる。

 この連載では何度も書いてきたけど、昭和50年代のド田舎における、小学生の夏のレジャーと言えば、

 水泳!!(※このころは川がキレイだったので、おもに川で)

 釣り!!

 キャンプ!!

 心霊スポット!!

 そして……なんといっても“カブトムシ獲り”が男子全員の通過儀礼(?)で、「たくさんムシが獲れる!」と噂のスポットには各地の小学校から、たくさんの戦士たちが狩り(カブトムシだけどw)に集結していたのであるよ。

 しかし、これまた先日も記事に書いたけど、当時の群馬県西部ではオオクワガタはまったく見かけず、最高レアリティーのカブト・クワガタは何といっても、ミヤマクワガタとノコギリクワガタであった。

 とくに、ハンマーヘッドシャークを思わせる厳めしい姿をしたミヤマクワガタはレア度が高く、夏を通じても2、3匹……いや、下手をすると1匹も見かけないくらい希少な存在。ミヤマクワガタを捕獲した……なんて学校で噂になった瞬間にそいつはヒーローに祭り上げられ、

 「ミヤマ見せてよ!!」

 「ひと晩貸してや!!!」

 なんて、ムシ好きたちがそいつのもとに殺到したものだ。いやあ、懐かしいなあww

 そんなミヤマクワガタが、いま目の前に……! それも、まだ見ぬ遺伝子だったマットな姿で……!!

 「となれば……捕まえるしかねえよなあ!!!www

 ってことで、ミヤマクワガタのちょうわ(緑)と相性がいいつよき(赤)の戦士として……!

 大量のコーカサスオオカブト軍団の中からお好きなものを選択www みんな強さMAXの500で、伝説級の強さだけどwww

 その中から、厳選してこちらの……!

 ずずーーーーーん!!ww

 全長343cm!!! 最大最強の黒き鎧武者にご登場願おう!!!

 そして、バトルになりましてぇ……!

 夏のヒーローだったミヤマクワガタも、体格で圧倒する外国人レスラー……じゃなかったコーカサスオオカブトを前にするとこのありさま……w しかも、その攻撃はあまりにも容赦なく……!!

 ずがんッ!!!!

 当然の如く、カンストの99!!!

 はたして、ミヤマクワガタの運命は……??

 続く。

 

大塚(おおつか) 角満(かどまん)
1971年9月17日生まれ。元週刊ファミ通副編集長、ファミ通コンテンツ企画編集部編集長。在職中からゲームエッセイを精力的に執筆する“サラリーマン作家”として活動し、2017年に独立。現在、ファミ通Appにて“大塚角満の熱血パズドラ部!”、ゲームエッセイブログ“角満GAMES”など複数の連載をこなしつつ、ゲームのシナリオや世界観設定も担当している。著書に『逆鱗日和』シリーズ、『熱血パズドラ部』シリーズ、『折れてたまるか!』シリーズなど多数。株式会社アクアミュール代表。

『カブトクワガタ』公式ツイッター:
https://twitter.com/kabukuwa_info

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