名勝負の予感
『カブトクワガタ』におけるメインストーリーのラストバトル、巨大な洞窟の戦いはいよいよ……第3戦に突入した!!ww
前回の記事でも書いたけど、ここまでの対戦が、
・先鋒:サタンオオカブト
・副将:ギラファノコギリクワガタ
という、見た目も実力も抜きん出た大物だったので、最後の最後に出てくる“ラスボス”ともなれば……!
「サタンとギラファの上っちゅーと……!! 本命・ヘルクレスオオカブト! 対抗・コーカサスオオカブト! もしかすると大穴で……オオクワガタか、ノーマルカブトムシということも考えられる!?」
俺はこのように予想していたのである。
それが、あろうことか……!!
パラワ~~~ン……!!www
なんと、パラワンオオヒラタクワガタ!! 少なくとも、昆虫素人の俺からしたらかなりマニアックな虫だと思うんだけど……それがラスボスとして登場するあたりに『カブトクワガタ』のガチ感がにじみ出ている!!!ww ここは知名度とかわかりやすさよりも、俺が戦士として出したヘルクレスオオカブトに対抗できる最高の戦力としてパラワンオオヒラタクワガタが選ばれたんだと考えざるを得ない!!!
その論拠は、戦いが始まってすぐにつまびらかになるのよ……!
出しっぱなしになっている我が軍のヘルクレスオオカブト(連戦では途中で戦士を変えられないのだ)の性格は“ちょうわ(緑)”なのに対し、ラスボスのパラワンオオヒラタクワガタは……!!
ぐっは!!!!www こいつ、つよき(赤)なんだよなーーーー!! これにより性格勝負は当然のことながら……!
ヘルクレスオオカブト、惨敗!!!>< 強さを削られてしまい、開幕での戦力は、
ヘルクレスオオカブト・470vs.パラワンオオヒラタクワガタ・440
ここまで接近してしまったのであった! 30くらいの差だと……目押し次第で完敗もありうるので、余裕をぶっこいている場合じゃなくなってきたな!!
そんな予感の通り、1本目の勝負は波乱含みとなる。
というのも、性格勝負で勝ったパラワンオオヒラタクワガタが先行だったんだけど……! なんとここで……!!
あ……! 最高攻撃力の“88”をきっちりと出してきやがった!!!
これは、さすがラスボスと言ったところか。
というのも、強さを減らされてしまったヘルクレスオオカブトも、デフォの最高攻撃力は“88”なのである。それが引けたところで“引き分け”の再戦で、もしも目押しをミスったら……その瞬間に、1本目を奪われてしまう!!!
緊張の一瞬……!
若いころからの近眼+乱視に加えて、数年前から老眼も発症しているので目押しはめっきり苦手となってしまっている。そんな双眸を血が出るほど見開いて、
「こここ、ここやッ!!!」
ってんでボタンを押したところ……!!
こっわ!!!www ギリギリのところで88を出せたよ!!!ww あっぶねーーーー!!!ww
マジでこれ、ちょっとの油断が命取りになるかもしれん。再戦のつぎも、確実に88を出していかなきゃだな……!
ふんどしを締め直して臨んだ、仕切り直しの一番。すると、相手のほうがしびれを切らしたのか……!
おお!!! ケアレスミスの66!!! もしかしたらこのパラワンオオヒラタクワガタも老眼に悩んでいるのかもしれんぞ!!ww
となれば、こっちは外すわけにはいかず……!!
よし!!! 88!!! これで1本目を先取だぁぁぁあああ!!!
続く。
大塚 角満
1971年9月17日生まれ。元週刊ファミ通副編集長、ファミ通コンテンツ企画編集部編集長。在職中からゲームエッセイを精力的に執筆する“サラリーマン作家”として活動し、2017年に独立。現在、ファミ通Appにて“大塚角満の熱血パズドラ部!”、ゲームエッセイブログ“角満GAMES”など複数の連載をこなしつつ、ゲームのシナリオや世界観設定も担当している。著書に『逆鱗日和』シリーズ、『熱血パズドラ部』シリーズ、『折れてたまるか!』シリーズなど多数。株式会社アクアミュール代表。
『カブトクワガタ』公式ツイッター:
https://twitter.com/kabukuwa_info
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