またコイツか
村のご神木でヘルクレスオオカブトを倒し、さらにそのメスもゲットして、世界最大の甲虫の繁殖を始めた……と前回の記事で書いた。
当然、育成の知見が溜まりつつあるいまの俺にとっては、
ヘルクレスオオカブトの花丸虫を作ることも容易で、続々と優秀な戦士と、繁殖用のすばらしいメスが育っていく。これにより、我が角満軍の戦力も充実の一途を辿るようになってきたので、いよいよ……!
「さらにストーリーを進めますかーーー!!!」
というモードになった。ぶっちゃけ、ここでず~~~っと最強の虫を目指して交配をしていてもいいかなぁ~……なんて思ったんだけど、ストーリーが進展すれば“さらに上”の幼虫のエサが手に入るかもと予感したので、立ち止まらずに突っ走ろうと思ったのである。
そこで、村の村長さんに話を聞きに行ったところ……!
って、また幼虫のエサかい!!www この世界の人たちってさなぎも有象無象のNPCもそうだけど、
「夕飯に肉じゃがをと思ったんだけど、作りすぎちゃって~~~^^」
とおすそ分けを持ってくる(そんな経験ないけどw)近所の奥さんみたいだな!!ww
まあでも、幼虫のエサとかいくらあっても困りませんからね……ということでありがたくいただきつつ、話の続きを促すと……!
やっぱりあったよさらなる奥地!!! 今度は“秘境の谷”に行って赤目の虫どもを倒してこいと来たもんだ!!!
こういうベタベタな展開は、じつにわかりやすくてよろしい。何度も書くけど、『カブトクワガタ』は3歳くらいのお子さんでも遊べるようにとややこしい設定はいっさい排除し、ひたすら“遊びやすさ”を追求して設計されているのである。よって物語の進行も、
町→村→秘境
と、小選挙区制のソレをなぞるように、“より小さく、より密に”といった方向に収束しようとしているのだ。
……ってことは秘境の後も、
秘境→魔境→限界都市→煉獄→冥界→真理→混沌→??
こんな感じに続いていくかもしれん。いや、知らんけど。
まあでも、とりあえずは秘境の谷で戦わなければいけないらしい。しかし、それには当然ながら条件があるらしく……!
デタッ!!! 要所で主人公の歩みを妨害してくる謎の男!! とはいえここまできたら躊躇なく、
戦いを挑むしかないよなーーー!! だってこのおっさんに勝たないと、秘境の谷に行けないんだし!!
「しかし、なんで主人公はいきなり、謎のおっさんに敬語を使い始めたんだろう……??」
おそらく、ゲームの設計的な深い事情があるのだろう。それ以上は突っ込まずに、そのまま戦いに突入することにした。
すると……!
うは……!! おっさん、ここぞとばかりにアトラスオオカブトの特別級をぶっ込んできやがった……!! アトラスオオカブトなんて、まだ持ってねえぞこっちは!!ww
これに対して我が軍は、性格勝負で優位に立つために……!
巨大級で元気は満タン!! 強さ420を誇るオレンジの偉丈夫、育成ニジイロクワガタ君に出張ってもらうことにしました!!! さあ、勝負だ!!!
次回、謎のおっさんと壮絶バトル!!!
大塚 角満
1971年9月17日生まれ。元週刊ファミ通副編集長、ファミ通コンテンツ企画編集部編集長。在職中からゲームエッセイを精力的に執筆する“サラリーマン作家”として活動し、2017年に独立。現在、ファミ通Appにて“大塚角満の熱血パズドラ部!”、ゲームエッセイブログ“角満GAMES”など複数の連載をこなしつつ、ゲームのシナリオや世界観設定も担当している。著書に『逆鱗日和』シリーズ、『熱血パズドラ部』シリーズ、『折れてたまるか!』シリーズなど多数。株式会社アクアミュール代表。
『カブトクワガタ』公式ツイッター:
https://twitter.com/kabukuwa_info
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