By まつがん
さて、前回は皆さんにカードの能力を予想してもらったわけだが、まずは正解を発表することとしよう。
それが、こちらのカードだ!
殺意が高くないか……?
「スピードアタッカー」と「ジャストダイバー」を両方持っている上に呪文を唱えるだけでシールドをブレイクできるということで、どう使っても相手のシールドは割りきることができそうではある。
さて、4月22日(土) に発売予定のアビス・レボリューション第1弾「双竜戦記」に収録される新カード、《炎渦双奏 タイダル&バーン》。このカードを使ってどのようなデッキを組むべきか。
それにあたっては、《炎渦双奏 タイダル&バーン》と組み合わせることで最も効率良くダイレクトアタックが組める相棒を見つける必要がある。
《炎渦双奏 タイダル&バーン》は自然が絡まない5コストと少し重めで、しかもせっかく「ジャストダイバー」持ちの「スピードアタッカー」なのだから、できるならば出したターンにそのまま勝ちたい。
ならば《炎渦双奏 タイダル&バーン》を出したターンに勝利するにはどうすればいいか?
私が考えたのは、《瞬閃と疾駆と双撃の決断》だった。
これなら、「1. 《炎渦双奏 タイダル&バーン》を出す」「2. 脇のクリーチャーAの攻撃時に何らかの手段で《瞬閃と疾駆と双撃の決断》を唱え、《炎渦双奏 タイダル&バーン》とAに2回攻撃を付与する」「3. 《炎渦双奏 タイダル&バーン》の効果ブレイク、Aの1回目攻撃、Aの2回目攻撃で3枚のシールドがブレイクできるので、あとは『ジャストダイバー』持ちの《炎渦双奏 タイダル&バーン》が2回攻撃」という手順でジャスキルを組むことができる。
あとはどうやってAの攻撃時に《瞬閃と疾駆と双撃の決断》を唱えるか。
攻撃時に呪文を唱える方法といえば、やはりこれだろう。
《魔軸の鎖 カメカメン》を使えばいいのでは???🤔🤔🤔
というわけで、できあがったのがこちらのデッキだ!
『タイダル・ファイア』
4 | 《ガチャンコ ガチコピー》 | 4 | 《タイム1 ドレミ》 | 4 | 《魔軸の鎖 カメカメン》 | 4 | 《ネ申・マニフェスト》 | 4 | 《蒼狼の大王 イザナギテラス》 | 4 | 《炎渦双奏 タイダル&バーン》 | 4 | 《ミラクル1 ドレミ24》 | 4 | 《瞬閃と疾駆と双撃の決断》 | 4 | 《緊急再誕》 | 4 | 《湧水の光陣》 |
回りそうで回らん!!!😡😡😡
ドローや呪文のタダ打ちを大量に搭載し、比較的どんな組み合わせで手札が来ても《炎渦双奏 タイダル&バーン》+《瞬閃と疾駆と双撃の決断》につながるようにデッキを組んだつもりだったが、それはあくまで「最終的にはつながる」というだけの話で、10ターン目とかにコンボが決まる0.5倍速の君が代くらいのスピード感では意味がない。
その原因は、例によってコンボパーツが唯一無二すぎるという点にあった。
4枚のカードと4枚のカードをコンボさせるのは難しい。ならば片側を8枚にすれば実現性が上がるのではないか?
そこで私が考えたのは《Drache der’Zen》と《魔法前線 ハリンセン》だった。《魔軸の鎖 カメカメン》の代わりにこれらを搭載することで、攻撃時に《瞬閃と疾駆と双撃の決断》をタダ打ちできるカードが8枚になる。
というわけで、できあがったのがこちらのデッキだ!
『タイダル・ファイア改』
4 | 《海郷翔天マイギア》 | 4 | 《一撃奪取 マイパッド》 | 4 | 《Re:奪取 マイパッド》 | 4 | 《Disノメノン》 | 4 | 《ネ申・マニフェスト》 | 4 | 《魔法前線 ハリンセン》 | 4 | 《Drache der’Zen》 | 4 | 《蒼狼の大王 イザナギテラス》 | 4 | 《炎渦双奏 タイダル&バーン》 | 4 | 《瞬閃と疾駆と双撃の決断》 |
別の条件が増えてるじゃねーか!!!😡😡😡
《Drache der’Zen》は手札交換で《炎渦双奏 タイダル&バーン》や《瞬閃と疾駆と双撃の決断》が探せる一方でクリーチャーが4体いないと殴れないので《炎渦双奏 タイダル&バーン》を出すターンが単純に遅れてしまうし、他方で《魔法前線 ハリンセン》は「攻撃時に《瞬閃と疾駆と双撃の決断》が打てる」というだけの機能しかなくて《炎渦双奏 タイダル&バーン》や《瞬閃と疾駆と双撃の決断》を探すのには寄与しない。
つまり根本的な問題はこのコンボが「《炎渦双奏 タイダル&バーン》+《瞬閃と疾駆と双撃の決断》+攻撃時に呪文を唱えられるカード」の3枚コンボである点にあり、呪文を唱えられるカードが8枚になったところで《炎渦双奏 タイダル&バーン》と《瞬閃と疾駆と双撃の決断》も8枚にならないなら意味がないのである。
コンボデッキを作る際、要求値が高すぎて実現不可能なコンボを一生懸命介護するよりは、要求値を下げることを意識した方が良い。
その点《炎渦双奏 タイダル&バーン》と《瞬閃と疾駆と双撃の決断》との組み合わせは、一見合理的に見えて「攻撃時に呪文を唱える必要がある」という高い要求をクリアすることが案外難しく、全身を複雑骨折したかのような歪なデッキができるばかりなのであった。
だが《瞬閃と疾駆と双撃の決断》を諦めるにしても、《炎渦双奏 タイダル&バーン》の最適な相棒とは何なのだろうか?
ここで私は《炎渦双奏 タイダル&バーン》の性質に着目することにした。《炎渦双奏 タイダル&バーン》は着地後に呪文を2~3度唱えることでそのスペックが最大限発揮されるデザインとなっている。
ならば《炎渦双奏 タイダル&バーン》を出した後に0マナで呪文を唱える方法さえ見つければいいのではないか?
そう、すなわち。
「アタック・チャンス」と組み合わせればいいのでは???🤔🤔🤔
「アタック・チャンス」はクリーチャーの攻撃時にタダで呪文が唱えられるので、《炎渦双奏 タイダル&バーン》との相性は抜群だ。とりわけグレートメカオーの「アタック・チャンス」である《合身秘伝メカ・マシーン》はツインパクト化して8枚存在する上にカードを引けるので、《炎渦双奏 タイダル&バーン》にアクセスするのにもちょうどいい。
また、呪文ではないものの《炎渦双奏 タイダル&バーン》とかなり相性が良いカードとして《覇帝なき侵略 レッドゾーンF》がある。「侵略」は「革命チェンジ」と違って「ジャストダイバー」を引き継げるので、《瞬閃と疾駆と双撃の決断》の場合のように特殊な準備も必要とすることなく、《炎渦双奏 タイダル&バーン》を選ばれない4打点に底上げすることが可能となるからだ。
この構成だと最速で「アタック・チャンス」を発動させるために2マナ帯にグレートメカオーを大量に搭載することになるので、3マナをマナ加速にあてれば4ターン目に《炎渦双奏 タイダル&バーン》を出してワンショットを狙うことができる。そこで手札が減らない可能性がある《R.S.F.K./オールイン・チャージャー》を採用すれば、4ターン目の攻撃時まで「アタック・チャンス」呪文を1枚でも多く抱えられる可能性が上がるはずだ
というわけで、できあがったのがこちらの「タイダル・メカオー」だ!
『タイダル・メカオー』
4 | 《月光電人オボロカゲロウ》 | 4 | 《観測者 オハコガクヤ》 | 4 | 《ガチャンコ ガチコピー》 | 4 | 《緊急機装エクス・コプター/合身秘伝メカ・マシーン》 | 4 | 《炎渦双奏 タイダル&バーン》 | 4 | 《奇術ロボ・ジェントルマン》 | 4 | 《覇帝なき侵略 レッドゾーンF》 | 4 | 《R.S.F.K./オールイン・チャージャー》 | 4 | 《ボイル・チャージャー》 | 4 | 《合身秘伝メカ・マシーン》 |
このデッキが実際にどんな動きをするのか気になる方は、以下の動画で確かめてみて欲しい。
さて、いかがだっただろうか。
《炎渦双奏 タイダル&バーン》が収録されているアビス・レボリューション第1弾「双竜戦記」は、4月22日(土) に発売予定だ。
また、コロコロコミック5月号ではデュエル・マスターズの原作コミックが読めるほか、デュエマに関する激アツな最新情報も色々と掲載されているので、ぜひとも手に取ってみていただきたい。
ちなみに来週は休載とさせていただく。2週間後にまた会おう。
ではまた次回!
ライター:まつがん
フリーライター。クソデッキビルダー。
論理的な発想でカード同士にシナジーを見出すのだが、途中で飛躍して明後日の方向に行くことを得意とする。
オリジナルデッキでメタゲームに風穴を開けるべく日夜チャレンジを続けている(が、上記のような理由で大体失敗する)。
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デュエマ妄想構築録 vol.56-1 ~オシオキ連鎖!ギガゲドー・ロンリネス!!~ | |
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デュエマ妄想構築録 vol.57-1 ~シールドから暴発!スクランブル・ムソウ!!~ | |
デュエマ妄想構築録 vol.57-2 ~多色コマンド・ドラゴン!《炎渦双奏 タイダル&バーン》登場!~ | |
デュエマ妄想構築録 vol.57-3 ~アタックが最大のチャンス!タイダル・メカオー!!~ |