トッププレイヤー イカすガチ対談マッチ!!
【あとばる×ダイナモン 第2回】
あとばる選手×ダイナモン選手による対談の第2回目!
今回は『3』でのダイナモン選手のメインブキであるジムワイパーについていろいろと聞いていくぞ。
実はジムワイパーの縦振りと横振りのコンビネーションはそこまで強くない!? うまくなりたい人は必見だ!
あとばる
驚異的なエイム力を持つカリスマプレーヤー。「第2回スプラトゥーン甲子園」では、不利な状況から相手を次々と倒す神がかり的なプレーを連発し、優勝に大きく貢献。H3リールガンの名手としても知られ、彼の影響でH3リールガンを使い始めたプレーヤーも多いとか。おもな実績は「第2回スプラトゥーン甲子園」優勝、「第4回スプラトゥ-ン甲子園オンライン代表決定トーナメント」優勝など。チーム・よしもとゲーミング カラマリ所属。
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OPENREC.tv:https://www.openrec.tv/user/atobaru_ikaダイナモン
初代『スプラトゥーン』の頃からトップレベルで活躍を続けるカリスマプレイヤー。特に大舞台での勝負強さは抜群で、「スプラトゥーン甲子園」では3度の全国優勝、世界大会「Splatoon 2 World Championship」も2018年と2019年に連覇を果たすなど、数々の輝かしい実績を残す。2022年末からよしもとゲーミングに所属。『3』では前人未踏となる4度目の甲子園優勝を成し遂げるかにも注目だ。
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ジムワイパー初心者はまずはこの立ち回りをすべし!
――初心者がジムワイパーを使う上で最初に意識すべきことを教えてください。
ダイナモン:ジムワイパーは縦振りと横振りがあるんですけど、本当に1番最初であれば「ここは縦振りだけで戦ってみよう」とか「横振りだけで戦ってみよう」という感じで、まずは片方ずつ練習するのがいいかなと思いますね。
やっぱり、縦振りと横振りのどちらもよくわかっていない状態で両方使おうと思っても、なかなかうまく決まらないですし。
――確かにうまく当てられないことが多いです。
ダイナモン:エイムにちょっとクセがあって、縦振りが当たったあとそのまま横振りを出しても当たらないことも多いんです。縦振りをちょっと上めに出すと横振りもそのままちょうど当たるので、慣れてきたらそれを意識するといいです。
ただ、慣れるまでは「この試合は縦振りだけで戦おう」というふうに決めちゃった方が、クセのある2種類のエイムを使い分けなくていいので、初心者だったらそちらの方がおそらく戦えますし、最初から縦横を組み合わせるよりも、それぞれでうまくなってから組み合わせる方が、遠回りに見えて上達は速いかなと思います。
――ダイナモン選手のジムワイパーのプレイ動画を見ていると、縦横無尽にステージを移動してるじゃないですか。でも、実際に使うとあんなに自在に動けなくて。
ダイナモン:ジムワイパーは縦振りが隙間なく塗れるので、わりと移動しやすいブキかなとは思うんですけどね。ただ、移動が1番練度出るかもしれないですね。「うまい人のプレイはブキが軽く見える」ってよく言われたりしますし。
――それは思いました。けっこう軽いブキかなと思ってたら、意外と重くて立ち回りが難しくて。
ダイナモン:溜めなきゃいけなかったり、横振りに意外と硬直あったりとか、ちょっと重い側面もあるので。重いブキをあまり持ったことない人だと、動きにくく感じるかもしれないですね。自分は前はもっと重いブキを持っていたので、ジムワイパーはめちゃくちゃ軽く感じるんですけど(笑)。
――ジムワイパーで敵を倒すための立ち回りのコツを教えてください。
ダイナモン:とりあえず、段差下からの縦振りはかなり強いです。
――あー確かに。段差上までインクが抜けてきますもんね。
ダイナモン:あと、近めの対面の場合は横振りだけで戦う方がオススメです。むしろ横振りで戦える距離なのに縦振りを出すと、当たったら最速で倒せるんですけど、外したときのリスクが高くなってしまうんですよ。
――近距離は横振りオンリーの方が安定しやすい?
ダイナモン:そうですね。縦振り+横振りのコンビネーションって縦振りを端で当てて、そのまま横で拾えるように前に進んでるシチュエーションでだけ強いんですよ。他の距離はそれよりも縦振り+クイックボムとか、横振りだけで戦ってる方がだいたい強いので、縦横を練習するよりは、縦だけ練習、横だけ練習の方がおすすめかなと思います。
――試撃場でのオススメのエイム練習法はありますか?
ダイナモン:自分は試射場だけラピッドブラスターを使ってるんですけど、バルーンがたくさん置いてある中央に立って、最初はZR長押しで右回り、そのあとに今度は左回りという感じで順番にバルーンに当てるというのをやっていますね。
けっこういろんなエイム練習を試して、たとえばH3リールガンはワントリガーで3発出るので、エイムをしっかり止めなきゃいけないですよね。それでH3リールガンを使っていた時期もあったんですけど、結局ラピッドブラスターに落ち着いた感じですね。
――あとばる選手は最近やっているエイム練習法はなにかあります?
あとばる:左右に流れているバルーンにエイムを流しながら当てるのはずっとやってますね。自分的に左から右に追いかけるエイムは得意なんですけど、右から左のエイムはなんか苦手で。それもあって、意識的に練習するようにしています。
――ちなみに感度の設定はいくつにしているんですか?
あとばる:ジャイロとスティックのどちらも+5ですね。
ダイナモン:一緒ですね。僕も両方+5です。
――+5の方がやっぱり扱いやすい?
あとばる:そうですね。小さな動きで済みますし、個人的にはジャイロで微調整する方が得意なので、感度は高いほうがやりやすいですね。
――初心者も最初から+5でやっていった方がいいと思いますか?
ダイナモン:どうだろう。初心者の人はとりあえずまっすぐ見れる感度ですね。ジャイロの感度が高いと、少しコントローラーが動いただけで下向いたり上向いたりしちゃうので。
――移動しているときに画面がフラフラしちゃうとよろしくない。
ダイナモン:そうですね。とりあえず、まっすぐ前が見れないと上達する段階に入れないと思うので、それができて、かつ相手の横移動が追えないとかになったら、少しずつ感度を上げていけばいいかなと思います。ただ、スティック感度は上下に関係しないのでこちらは最初からあげてもいいかもしれないです。
――あと、ジムワイパーのスペシャルのショクワンダーなんですけど、どういう状況のときに、どう使えばいいのかがよくわからなくて。
ダイナモン:相手の編成にもよるので一概に言えないんですけど、一番大事なのは生きて帰ってくることです。
あとばる:あはは(笑)。
ダイナモン:いや、これマジで(笑)。ショクワンダーって自分が倒されることで、その他のスペシャルよりも段違いに味方に迷惑をかけることが多いので、とりあえず敵の方に飛んでいって生きて帰ってくる。たとえ敵を倒せなくても、ビュンビュン飛び回って敵の注目を集めることができたら、それだけ時間を稼げていることにはなるので、まずはやられないことが第1目標。
そのときに「いまこっちを誰も向いてないな」っていうシチュエーションがあったら、初めて攻撃を仕掛けるのが強い立ち回りかなと思います。
――最初は無理に敵を倒そうとしないことが大事なんですね。
ダイナモン:そうですね。とにかく飛び回って、結果的にそれで倒せなくても気にしなくていいと思います。それで、もし自分がやられたら「こういう動きだとダメなんだ」というところだけ覚えて学習していけば、どんどん厄介なショクワンダーに進化していくと思いますね。
――ショクワンダー使うタイミングですけど、ダイナモン選手自身はどういうときに使っているんですか?
ダイナモン:この敵を触らないと味方が辛そうだなとか、このタイミングで相手を倒せたらめちゃくちゃでかいなとかですね。いま使えば倒せそうだからというよりは、倒せたときのメリットとかを考えて使う感じです。
――けっこう難しいですね。ショクワンダー自体、とりあえず出していればっていうスペシャルではないですもんね。
ダイナモン:そうですね。ショクワンダー自体の塗りは地面に着かないと発生しないですし、発動中はサブも使えないので戦闘するとなったらメインで攻撃するしかないので、けっこう難しいですね。だからこそ最初はヘイト稼ぎとして使うのがいいかなって感じです。
――ジムワイパーは強みはたくさんあると思うのですが、弱みとしてはどういうことがありますか?
ダイナモン:自分が段差下にいるときは強いんですけど、逆に自分が段差の上にいるときは曲射がないので下にいる敵を触れないんですよ。なので、クイックボムを当てて追い払うとか、その段差からちょっと離れた場所から降りて同じ高さで戦う。
あとは、ショクワンダーでその段差の敵の背後を取りいく、もしくはその段差下の敵を無視して他の敵までショクワンダーで飛んでいくとか。とにかく、直接その敵を倒すという選択肢がすごく取りづらいので、いろいろ自分の中で引き出しを持たなきゃいけないっていうのがありますね。
――僕もジムワイパーを持ってユノハナ大渓谷のエリアをやったんですけど、自分たちの打開のときに下にいる敵を倒せなくて「これ、どうすればいいの?」ってなったんですよ。
ダイナモン:ユノハナ大渓谷の高台ってめちゃくちゃ弱いんですよ。位置もバレやすいですし、クイックボムで追い払おうにも段差が高すぎて、きれいに真下とかに入れづらいんですよね。なので、初心者の人がジムワイパーを持つにはかなり厳しいステージではありますね。
――そうなんですね。ちなみに、ジムワイパーが強いステージってあるんですか?
ダイナモン:キンメダイ美術館ですね。自分たちから見て右奥にある、敵の高台を狙えるポジションがめちゃくちゃ強くて、縦振りでいい感じに上にいる相手を狙えるんですよ。あと、高台が横に広いのもいいですね。ユノハナは逆にエリア周りの高台が狭いじゃないですか。それに比べると、キンメダイは降りるか降りないかの判断を安全なところからできるポジションが多いので、打開もやりやすいステージだと思います。
――最初はキンメダイ美術館が来たときに練習して行くのがいいかもしれないですね。
ダイナモン:そうですね。回転台もちょうどショクワンダーで張り付きやすい高さになっていますし、ショクワンダーを使うにもすごくいいステージだと思います。
・初心者はまずは「縦振り」「横振り」のどちらかだけ使っていくべし!
・ジャイロ感度は移動中も画面がふらつかない数値にしよう!
・ショクワンダーは「生きて帰ってくること」が第一目標!
次回も引き続きふたりの対談をお届けするぞ。お楽しみに!