トッププレイヤー イカすガチ対談マッチ!!
【あとばる×のりすけ 第4回】
あとばる×のりすけ対談も今回がラスト!
最後はチームとしての練習方法についてふたりに聞いてみたぞ。甲子園に挑戦してみようと思っている人は必見だ!
●スプラトゥーン3 スタートダッシュ杯 一般チーム部門 [Nintendo Live 2022]
のりすけ選手のIKAZIST_IGZが優勝した「スタートダッシュ杯」の試合は上のリンクから視聴できる。ハイレベルな試合の連続で、ナワバリをプレイする上ではかなり参考になるぞ。
あとばる
驚異的なエイム力を持つカリスマプレーヤー。「第2回スプラトゥーン甲子園」では、不利な状況から相手を次々と倒す神がかり的なプレーを連発し、優勝に大きく貢献。H3リールガンの名手としても知られ、彼の影響でH3リールガンを使い始めたプレーヤーも多いとか。おもな実績は「第2回スプラトゥーン甲子園」優勝、「第4回スプラトゥ-ン甲子園オンライン代表決定トーナメント」優勝など。チーム・よしもとゲーミング カラマリ所属。
Twitter:https://twitter.com/Atobaru_ika
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的確な判断力と、ミスの少ない堅実な動きでチームをサポートするトッププレイヤー。視野の広さ、状況判断、エイムとすべてが高いレベルにあり、状況に合わせた盤面のコントロールから味方への指示出しまで、さまざまな局面でチームに貢献。彼がいることでチームとしての安定感もグッと高まる。『スプラトゥーン3』初の公式大会「スタートダッシュ杯」ではリーダーとしてチームを率いて優勝。また、「スプラトゥーン甲子園」や「NPB eスポーツシリーズ スプラトゥーン2」といった大舞台の経験も豊富。IGZIST所属。
Twitter:https://twitter.com/8no_risk
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チームとして練習する上で大事なことは?
――メンバーのりうくん選手が配信で言っていましたけど、IKAZIST_IGZは環境的には必ずしもチームに合っていなくて、今後環境が変化すればさらに強くなれる自信があるそうですね。
のりすけ:そうですね。僕自身もそう思っていて、りうくんが一番使えるのってスピナーで、それ以外の3人が一番使えるのってシューターなんですね。それで、いまの編成はシューターを採用しているとは言え、ほぼ1枚入りみたいな場合が多くて、メロンかひまじんがメインを使えていて、それ以外の3人は自分たちの一番得意なブキを出せていない状態なんです。
ですから、今後自分たちが得意なブキを使える環境になれば、さらに強くなれるなとはひしひしと感じてはいますね。
――この若いメンバーの中に、のりすけ選手がいるのは大きいですよね。
あとばる:大きいですね。
のりすけ:一応、チームでは最年長なので、僕がしっかりしないとと思いつつやってはいます。なので、対抗戦の相手を探したりとか、オフイベントに行ったときの持ち物の管理とか、時間の連絡とかは全部僕がやるようにはしているんですよ(笑)。
――おふたりはH3リールガンの使い手としても有名ですが、今作のH3リールガンについてはどう見ていますか?
あとばる:弱くはないんですけどね。
のりすけ:弱くはないんですけど、強いとはちょっと言いづらいところですよね。
あとばる:うん。
のりすけ:僕としてはシールドかボムがないと、けっこうキツイところがあるなとは思っていて。ポイントセンサーも弱くはないんですけど、塗りあっている最中に相手のスキをついて近づいて倒すとか、近づいてきた敵をしっかりと倒していくってのが強いブキだと思っているので、そういうのをこなすにはサブにボムかシールドがある方がやりやすいなと。
あとばる:攻撃手段がメインしかないというのが、なかなか不安定な部分ではありますね。バンカラマッチにしろ対抗戦にしろ最終的には自分の力で相手を倒して道を切り開いていかなきゃいけない部分はあるので、そうなったときに相手はサブとスペシャルとメインを絡めてやってくるけど、こっちはメインだけとなると、どうしても不安定になるというか。
現環境でいえば、わざわざH3を押し出してまで使う必要はないかなというくらいの立ち位置かなと。
――スペシャルのエナジースタンドはなかなか難しい?
のりすけ:そうですね。運用方法がちょっと難しいですね。最初は「かなり強いんじゃないか」と思ったんですけど、チーム単位で動くとなると対処しやすいですし、やっぱりセンプクがバレるってのがかなりリスクなのかなと思いますね。
――マークがついちゃいますもんね。
のりすけ:そうなんですよね。そのあたりが今後のマイナーチェンジによるサブスペ次第とは思っていますね。サブスプが本当に強いのであれば、全然みんな大会にひとまず入れようみたいになる可能性は全然あるとは思います。
――あと、甲子園の開催も発表されましたが、のりすけ選手は大会で勝つためにはどんなことを意識して練習することが大事だと思いますか?
のりすけ:チームの中である程度の決め事をしておくと意識の共有がしやすいかなってのはありますね。僕らでいうとラスト15秒はマルチミサイルを吐くよとか、ナイスを押したときはマルチミサイルを吐いているよとか。でもそれを一気にこなすのは難しいので、練習の中でひとつひとつ意識させていくのがかなり大事だと思いますね。
そうすることで、けっこう試合の中で無意識に自分たちの意識共有ができて、味方がこう動いているときは自分がこう動くというのが引き出せるようになるのかなと思います。
――たとえば、対抗戦でどうも勝てないというときは、チーム内ではどういうことをしていきますか?
のりすけ:どうしても勝てないときは、編成をガラッと変えたりしていましたね。1度編成をガラッと変えてボロ負けして、「やっぱりさっきの方がいいよな」とか「編成は間違っていないからやっぱり立ち回りの問題とかなんじゃない?」といった感じで問題点を共有することは行っていました。
――編成の変更については、遠慮せずに意見してどんどん試すことも大事?
のりすけ:そうですね。仮に遠慮しちゃってそのまま大会まで行って負けたとなったときに、やっぱり後悔が残ると思うんですよね。自分としてはそういう後悔はひとつも残したくないので、試す前に「これを言ってもな」と考えるのではなく、とりあえず言って試してみて、もし無理だったときはしょうがないよね、という方が健全かなとは思います。
あとばる:勝率とかはとりあえず置いておいて、「やれることは全部やった」というところまで持って行けていると、チームとしてはすごくいい状態だなと思います。負けたときに「ここまでやってダメだったんならしょうがない」とか、「ここまでよく持ってこられたな」となるのがチームとしては一番完成度が高い状態かなとは感じますね。
のりすけ:あと、気持ちの部分も大事だと思っていて、大会とかだとメンバーが余裕がなさそうなときがあるんですけど、そういうときはずっと「楽しもう」と声をかけるようにはしていますね。
「スタートダッシュ杯」でも試合の合間にずっと声かけをしていたんですけど、隣のりうくんが全然反応してくれなくて。あとで聞いたら「ヘッドホンしていてまったく聞こえていなかった」と言われてしまって(笑)。そういうこともあるんですけど、でも気持ちの部分で楽しむことは、いいプレーをする上ですごく大事なポイントだと思います。
――そんなことがあったんですね(笑)。では、最後に読者の中でプロになりたいと憧れている方もいると思うのですが、そういう方に向けてなにかアドバイスがあればお願いします。
のりすけ:さっきも言ったんですけど、楽しむことが大前提なのかなと思いますね。楽しんでいないと続けられないし、練習で苦しいこととかもあるので、それを「苦しかったけどよかったな」となれないと、たぶん先につながらないじゃないかなと思います。
あとばる:プロってがむしゃらに2000時間やればなれるって話じゃなくて、気づいたら2000時間やっていたような人がたぶんなっているので、うまくなることはもちろんなんですけど、まずは楽しんで夢中になれることが第一かなという気はしますね。
のりすけ:あとは、人との繋がりもけっこう大事ですね。やっぱり人と繋がっていることで、別の人と繋がったりとかもあるし、周りに自分より強い選手がいると、それだけ吸収できるものも多くて成長が早くなるので。そういった他人との関わりはゲームがうまくなる、強くなるという部分においては必要なことかなとは思いますね。
・チーム練習では、ある程度の決まり事を作って意思疎通を図ろう!
・大会前に「やれることは全部やった」といえる状態まで練習できればべスト!
・いろんな人と繋がることも自分の成長のためには重要な要素!
次回はマルチウエポナーとして有名なあのプレイヤーが対談に初登場!
『3』がうまくなるコツをいろいろと聞いていくぞ。お楽しみに!