コロコロコミック風表紙の「デザインのひきだし36」がいよいよ明日、2月12日に発売するぞ。
【衝撃コラボ!】デザイン実践情報誌「デザインのひきだし」が「コロコロコミック」風表紙で登場!! | |
コロコロコミック風表紙が目印の「デザインのひきだし 36」が2月12日に発売!! |
今回は、コロコロコミックとのコラボを記念して、「デザインのひきだし」担当編集者である津田淳子さんに特別インタビューだ!
▲「デザインのひきだし」担当編集者、津田淳子さん
コロコロ風表紙に詰め込まれたこだわりと情熱を語ってもらったぞ!!
——本日はインタビューにお答えいただき、ありがとうございます。早速ですが、今回の「デザインのひきだし36」のコラボ表紙がどのようにして作られたのか、お聞かせください。
津田:はい。「デザインのひきだし」はいつもの場合、「どんな加工の表紙にするか?」から始まります。
印刷方法や、加工が決まって、そこから、「どんな絵柄の表紙にしようか?」とか、「どんなデザインにするか?」を考えています。
しかし今回はその逆で、コロコロコミックの表紙デザインをされている佐々木多利爾さんに「コロコロ風の表紙をデザインしてもらおう」と決めてから、「どんな加工にするのか?」と考えました。
——では、今回の「デザインのひきだし」表紙はかなり異例の工程なのですね。苦労されたところはありますか?
津田:そうですね。まずは、「コロコロのような表紙デザインに負けない加工ってなんだろう?」と考えました。普段は加工から入るので、佐々木さんからいただいたデザインを見ながら色々とアイデアを出しました。
コロコロさんでも、何周年とかの記念誌になるとタイトルに箔がついているものがあリます。なので、単純に箔押ししてもコロコロさんの繰り返しになってしまう。特殊印刷、特殊加工を売りにしている「デザインのひきだし」なのに、同じことの繰り返しではダメだ! と思いました。
▲コロコロコミック40周年記念号 2017年月刊コロコロコミック5月号。文字に箔押しが施され、キラキラと輝いている。
今回の表紙はいろんな要素がある派手なデザインですから、「このデザインをより面白く、そして、対抗できる加工は何になるのか?」と考えました。
▲「デザインのひきだし36」表紙に施された加工とは?
津田:そこで、思ったのがコロコロ本誌は箔押しだけど、「別の金ピカ加工がいいかな?」と。それをやるには、「もう物理的にデコボコさせる、立体感を出さないと対抗できない」と思い至りましたね。それで、私の今までで知っている中で一番派手派手しい「ビーズ加工」をするしかない!と決めました。コロコロの編集部、コロコロファンの方にも「なにこれ!?」と思ってもらわないと意味がないですから。
▲金ピカと立体感を両立したビーズ加工
——これはすごいです! しかし、ビーズ加工はどのようにしてやっているのですか?
津田:実は、表紙のビーズ加工は全て手作業なんです。
——手作業って…本当ですか!?
津田:そうです。はじめにラメなどはつけていない表紙を印刷しまして、そこに金色を混ぜたのりを塗るんです。そこから、1mm角と2mm角のラメをまいて、さらに透明なガラスビーズをまきます。
津田:ビーズをのりでくっつけたら、次は乾かす作業です。かなり原始的な作業なんですよ。加工は京都の作業場で手作業でしています。なので、1日1000枚しか作れないんです!
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