By まつがん
さて、前回は皆さんにカードの能力を予想してもらったわけだが、まずは正解を発表することとしよう。
それが、こちらのカードだ!
連ドラ系能力だと……?
7コストのクリーチャーが攻撃するときには7コストの、8コストのクリーチャーが攻撃するときには8コストの、それぞれクリーチャーやタマシードを山札上から踏み倒せるようになる、《爆熱天守 バトライ閣》のようなカードと言えばわかりやすいだろうか。他方で、「シンカライズ」を持たないタマシードである点には注意が必要だ。
さて、9月17日(土) に発売予定のゴッド・オブ・アビス第1弾「伝説の邪神」に収録される新カード、《暴竜爵の爪》。このカードを使ってどのようなデッキを組むべきか。
それを考えるにあたっては、《暴竜爵の爪》の踏み倒し条件の性質に着目する必要がある。
《暴竜爵の爪》の踏み倒しが成功するためには、攻撃クリーチャーと踏み倒し先のクリーチャーのコストが同一でなければならない。
だが、山札の一番上のクリーチャーのコストを操作するのはそう簡単ではない。ということは、デッキ内のクリーチャーのコストを同一に揃えれば揃えるほど成功率が上がる、《ガチャンコ ガチロボ》タイプのカードであるということだ。
《ガチャンコ ガチロボ》であるならば、「6軸」「7軸」のように統一するコストによってデッキがその表情を変えることになる。
では、《暴竜爵の爪》のスペックを最大限生かすなら何軸で組むべきなのだろうか?
これについては、3軸や4軸、6軸や7軸など、様々な軸の可能性について考えた。
『サンプルデッキ:4軸暴竜爵』
4 | 《ベタボメガホン》 | 4 | 《暴走 ザバイク/ブンブン・バースト》 | 4 | 《ゴリガン砕車 ゴルドーザ/ダイナマウス・スクラッパー》 | 4 | 《大爆龍 ダイナボルト》 | 4 | 《HAJIKERO・バクチック》 | 4 | 《怒ピッチャコーチ》 | 4 | 《カダブランプー》 | 4 | 《突撃奪取 ファルコン・ボンバー》 | 4 | 《超音速 レッドゾーンNeo》 | 4 | 《暴竜爵の爪》 |
2 | 《グッドルッキン・ブラボー》 | 2 | 《せんすいカンちゃん》 | 2 | 《全能ゼンノー》 | 2 | 《超Ω級 ダルタニックB》 | 2 | 《ロッキーロック》 | 2 | 《補充 CL-20》 |
だが、結論はいつも同じ地点にたどり着いてしまうのだ。
すなわち、うっかりガチャが外れるのがどうしても嫌だという事実に。
ならば、そう。
5軸にしたらハズレがなくなって最強では???🤔🤔🤔
デッキ内のカードを《暴竜爵の爪》まで含めてすべて5コストで固めてしまえば、100%成功するガチャが爆誕する。《暴竜爵の爪》はタマシードも出せるので、《暴竜爵の爪》自身がめくれてしまっても問題なくなるからだ。
特になるべく「スピードアタッカー」を持つクリーチャーだけでデッキを組むことができれば、5コストの「スピードアタッカー」持ちの攻撃時にまた5コストの「スピードアタッカー」持ちがめくれることになり、無限列車編を開始できる。
ただこれだと初動が5ターン目、キルターンが最速6ターン目で0.25倍速で再生したデュエチューブ動画の挨拶並みの不協和音を発するデッキになってしまう。
そこで、5コストでありながら5ターン目より前に動けるクリーチャーを探すことで、初動の問題を解決しにかかるべきだ。
《ダースシギ卿》は無条件で2ターン目に出せる唯一の5マナクリーチャーで、特に能力はないが他に特にできることもないターンに最も早く着地させられるので、《暴竜爵の爪》の能力を設置即発動させるためにはあらかじめクリーチャーを出しておく必要があることを考えると、5軸においては欠かせない存在だ。
《全虹帝 ミノガミ/ハザード・パクト》は呪文側で3→5のブーストが可能なこれまた唯一無二の5コストクリーチャーで、確率は高くないが1ドローできる可能性があることも5マナ目の多色濁りを回避したい観点から何気に頼もしい。
《暴竜爵の爪》の能力はクリーチャーの攻撃によって発動するので、2回攻撃できる「スピードアタッカー」持ちとの相性は抜群だ。5コストだと《「双打」の鬼 ウコン丸》がそれにあたる。
また、《U・S・A・CAPTEEEN》は「マジボンバー」を持っているので、《暴竜爵の爪》の能力を疑似的に2回発動したような結果になる。しかも一度の攻撃だけでいいので、これによって「スピードアタッカー」持ちを2面展開できるとS・トリガーのケアが可能になる点が有用だ。
2体目以降の攻撃時に《暴竜爵の爪》の能力で《パンヌダルク》がめくれると、打点が増えるので無限列車編の完遂がやりやすくなる。
とはいえ《パンヌダルク》や《ダースシギ卿》といった「スピードアタッカー」を持たないクリーチャーが多すぎると無限列車編が止まる確率が高くなってしまうが、そこで《鎧亜の咆哮キリュー・ジルヴェス》を入れておくことで、3文明のマナベースを補強しながら横に並んだクリーチャーを一斉に「スピードアタッカー」化することで打点を一気に増強することが可能となる。
というわけで、できあがったのがこちらの「5軸暴竜爵」だ!
『5軸暴竜爵』
4 | 《ダースシギ卿》 | 4 | 《オオガマ童子》 | 4 | 《全虹帝 ミノガミ/ハザード・パクト》 | 4 | 《「双打」の鬼 ウコン丸》 | 4 | 《U・S・A・CAPTEEEN》 | 4 | 《パンヌダルク》 | 4 | 《一王二命三眼槍》 | 4 | 《暴走 グロール/カルド・コバーン》 | 4 | 《鎧亜の咆哮キリュー・ジルヴェス》 | 4 | 《暴竜爵の爪》 |
このデッキが実際にどんな動きをするのか気になる方は、以下の動画で確かめてみて欲しい。
さて、いかがだっただろうか。
《暴竜爵の爪》が収録されているゴッド・オブ・アビス第1弾「伝説の邪神」は、9月17日(土) に発売予定だ。
また、コロコロコミック9月号ではデュエル・マスターズの原作コミックが読めるほか、デュエマに関する激アツな最新情報も色々と掲載されているので、ぜひとも手に取ってみていただきたい。
ではまた次回!
ライター:まつがん
フリーライター。クソデッキビルダー。
論理的な発想でカード同士にシナジーを見出すのだが、途中で飛躍して明後日の方向に行くことを得意とする。
オリジナルデッキでメタゲームに風穴を開けるべく日夜チャレンジを続けている(が、上記のような理由で大体失敗する)。