【角満のエルデンリングプレイ日記54】“断胴の大鉈”が欲しすぎて

通い詰めた日々

 前回の記事では、学院の結晶洞窟をクリアーしたところまで書いたけど、

 このころはまだまだ“霜踏み”を付けた特大剣“グレートソード”をメイン武器として戦っていた。↓こんな感じで、

 いかにも斬れ味が悪そうな武骨一辺倒の鉄のカタマリは、『ベルセルク』のガッツが持つ巨剣“ドラゴンころし”を髣髴とさせるものがあり、そのルックスだけでも、

 「一生使うに値するッ!!!」

 と思わせるものがあった。実際、ゲームの終盤でもふっつーに装備していたしな。

 でも、無数と言っていいほどたくさんの武器種が存在する『エルデンリング』において、ほぼ最初から最後までひとつの武器だけを使い続ける……ってのもまた、ちょっともったいない気がしてくるんだよね。

 ……まあ、俺は16年間もガンランスだけを使っているという偏執的な性質を持っている男だけど、武器種は固定であっても、その中ではとっかえひっかえしているからな。今回みたいに、“グレートソードのみ”ってのとはやっぱり違うのである。なので、

 「ぼちぼち、見た目も使い心地も違う武器を使っていきたいなー」

 と俺が思ったとて、それはじつに健全な反応だったと言えるのだ。

 そんなことを考え始めたある日、フト俺の脳裏に、

 「そう言えば……あそこで見た強敵が持っていた武器、めっちゃかっこよかったけど、ドロップすんのかな!?」

 ↑こんな思いが閃いた。

 そうなのである。

 『エルデンリング』はじつによくできたゲームで、驚くべきことに“敵が使っている武具はたいがいドロップする”のであるよ!!

 もちろん、ドロップ率は100%じゃないので、落ちるまで何度も何度もくり返しその敵を倒さなければいけない……という根気の入る作業をする必要はあるんだけど、その苦労の果てに目当ての装備が手に入ったとしたら……! その瞬間のカタルシスは、とんでもないことになる。

 さて、俺が目を付けた“ある武器”ってのは、↓この敵が持っているデカい刃物であります。

 うおおおお……!!! これは、斧!? それとも鉈(なた)か!? 刃の巨大さとデザインの不気味さが、いかにもフロムゲーでかっちょいい!!! ……にしても、サビすぎだけどな(苦笑)。せっかく固有の武器を装備させてもらっているってのに、手入れがなっちゃいませんよ!!! ガイコツさん、たまには砥いだほうがいいんじゃねえの!? それができないってんだったら……俺がもらい受けるけどな!!!ww

 場所は、祝福“湖を臨む断崖”から、徒歩5分くらいの場所にある墓地。ここに現れるガイコツが、この大鉈を装備しているのである。

 それからしばらくのあいだ、俺はこの墓地に通い詰めた。

 すでに霜踏みは下方修正されて弱くなり、あまり意味をなさなくなっていたのだが、居酒屋に入って、

 「とりあえず、生ビールとポテサラね」

 と頼むが如く、“とりあえず霜踏み”がクセになっていたのでその通りの立ち回りをする。

 しかし、やっぱりドロップ率はべらぼうに低いらしく……!

 ハズレ……。

 これまたハズレ……w

 しかもこのガイコツ、特殊武器を持たされているだけあってけっこう強くて、何度か「YOU DIEDwww」の憂き目を見せられることも……w

 このガイコツマラソン、最終的には30分くらいだったんだけど、同じ場所に通いつめ、同じ敵に挑み続けるのはかなりストレスが溜まるもので、

 「つぎでドロップしなかったら……もうあきらめよう><」

 毎回毎回こんなことを思いながら、10回、20回と作業を続けていたんだよねぇ……w

 でも、こういった努力が報われるのも『エルデンリング』のいいところで、ついに……!

 あッ!!!! おおお、落ちた!!!

 「こいつ……ホントは武器なんて落とさないんじゃね……?」

 と疑心暗鬼にかられ始めたころに、ようやく……“断胴の大鉈”が手に入ったぞぉぉぉぉおおお!!!www

 この武器を使っている人ってあんまいないと思うんだけど、俺は前述の通り見た目がめちゃくちゃ好みだったので、

 霜踏み弱体化後に、

 「じつはこれが、最強の戦技なのでは!?」

 と思い始めていた“赤獅子の炎”を付け、中盤から後半のメイン武器として使っていくことになるのであった。

 続く。

大塚(おおつか) 角満(かどまん)
1971年9月17日生まれ。元週刊ファミ通副編集長、ファミ通コンテンツ企画編集部編集長。在職中からゲームエッセイを精力的に執筆する“サラリーマン作家”として活動し、2017年に独立。現在、ファミ通Appにて“大塚角満の熱血パズドラ部!”、ゲームエッセイブログ“角満GAMES”など複数の連載をこなしつつ、ゲームのシナリオや世界観設定も担当している。著書に『逆鱗日和』シリーズ、『熱血パズドラ部』シリーズ、『折れてたまるか!』シリーズなど多数。株式会社アクアミュール代表。

『ELDEN RING』公式サイト:
https://www.eldenring.jp/

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