徹底したコロナ対策の元で開催
1月28日~30日の3日間、セガとColorful Paletteが幕張メッセにて、iOS/Android用リズム&アドベンチャーゲーム『プロジェクトセカイ カラフルステージ! feat. 初音ミク』では初となるリアルライブイベント、“プロジェクトセカイ COLORFUL LIVE 1st – Link -”を開催した。
このイベントは、『プロセカ』で活躍する人気キャラクターたちがつぎつぎとステージ上に登場して歌やダンスを披露する3DCGライブ。当然、サービス開始以来このコンテンツを追い掛け続けているコロコロオンライン“プロセカ班”も取材ということで参加させてもらったのだ。じつは記者のひとりは“3DCGライブ”というもの自体が初体験だったので、
「いったい、どんなステージになるんだ……?」
と、期待半分、不安半分の心持ちだったんだけど……! バンドの演奏が始まり、ステージにメンバーが登場した瞬間、
(うおおおおおおおおッッッ!!!)
と、心の中で絶叫(コロナ対策で、来場者は皆、声をあげることを自粛していたのだ)することになるのであった……!
▲あらかじめ事前通販も行っていたため、人気のグッズもスムーズに買えた印象。
▲協賛ブースも設けられており、グッズやCDの展示・販売も実施。ホールの中を広く使い、来場者がソーシャルディスタンスをキープできるよう随所に配慮がされていたのが目を引いた。以前、コロコロオンラインでも取材させてもらったプロセカピアノの体験もできたぞ。
ライブスタート!!
いよいよ、お待ちかねの3DCGライブのスタートだ!
くり返しになるが、今回のイベントは新型コロナウイルスの蔓延防止対策が徹底されていて、開演の直前にもキャラクターたちから、注意事項を告げる声が流れた。そのMCを静かに聞いていた来場者たちだが……この手を抜かない配慮に、ますます心の火が燃え上がったことは言うまでもない。
そしてここから、各ユニット別に楽曲を披露するライブに突入する。
舞台の構成は、メインステージを中央にして生バンドを配置し、その左右には大型ビジョンを設置するという形。前述の通り、3DCGライブというものが初体験だった記者は、
「なるほど。左右の大型ビジョンを見ればいいわけね?」
と、プロセカガチ勢にして、3DCGライブも体験済みの女性記者に小声で尋ねる。すると女性記者は、
「いや! ステージ中央から目を離さないで! スゴいから!!」
会心のドヤ顔。「???」と意味がわからなかった記者だったが、曲が始まるや一瞬で、女性記者の言った言葉の真意を理解したのだった。
ステージの中央では、人気キャラクターたちが文字通り躍動していた。
それも、ただ映像が流されるだけじゃなく、本当にその場にユニットが存在するが如く、等身大に作られたキャラたちが歌やダンスのパフォーマンスを披露してくれたのだ。
これ、文字でいくら書いても伝わらないと思うので、オフィシャルから提供された写真を見てもらうしかないんだけど、昭和生まれのおっさん記者の正直な感想は、
「まさか自分が生きている時代に……こんなものを見られる日が来るとは思わなかったッ!!!」
ってもの……。いや決して大袈裟なものではなく、心の底からそんなことを思ってしまったんだよねぇ……。
と、人類が初めて火を見たときのような感想はこのへんにして、具体的な内容に。
まずは5つのユニットがそれぞれ、2曲ずつ披露してくれた。
どんな楽曲を展開してくれたのかは、下にあるセットリストを参照のこと。曲の合間にはキャラクターどうしの軽妙なやり取りもあったりして、来場者を喜ばせてくれた。また、CGの動きに見事なまでに融和していた生バンドの演奏や、炎や花火による盛り上げなど、リアルライブならではの演出に記者は度肝を抜かれっぱなし。以下、各ユニットごとの見せ場を紹介するけど……正直、2時間を超える上演時間は一瞬にして過ぎ去ってしまうほどの充実度だったことを最初に記しておきたい。
●Leo/need (レオニ)
5つあるユニットの中で唯一のバンドだけあって、生バンドとの相性がとにかく抜群!! 今回の3DCGライブの先陣を切ってのパフォーマンスに、来場者はのっけからヒートアップ(もちろん声は出さずに)したのだ!
●MORE MORE JUMP!(モモジャン)
非常にステージ映えしていたのが、このモモジャン。さすがアイドルのライブらしく盛り上げどころが盛りだくさんで、声が出せないのが本当に悔やまれた!! それでもファンは、無言の身振り手振りでコールをしていたのが印象的。「ペンライト必須!!!」とは、プロセカガチ勢女性記者の感想。
●Vivid BAD SQUAD(ビビバス)
おじさん記者が思わず、「うお。かっこいいなここ!!」と声を漏らしてしまったのがビビバスのパフォーマンス。ダンスが安定のキレッキレで、とにかく“かっこいい”に全振りしたステージを見せてくれた。また、『シネマ』で会場のボルテージは最高潮に達し、会場を拍手が包み込んでいたぞ。
●ワンダーランズ×ショウタイム(ワンダショ)
ワンダショらしく、見ているだけで笑顔になってしまうような楽しいパフォーマンスを展開。楽曲の合間のトークもじつにこなれていて、本当にショーを見ているかのような錯覚を覚えた。
●25時、ナイトコードで。(ニーゴ)
ニーゴらしく、シックでしっとりとした世界観のパフォーマンスを披露。他のユニットのステージからガラリと雰囲気を変えられる静かな力は、さすがニーゴって感じだった。
そして、イベントの後半では……!!
バーチャル・シンガーたちが総登場しての『千本桜』を披露!!
大袈裟ではなく老若男女問わず知名度の高い楽曲とあって、会場の盛り上がりは最高潮に!!
記者席は通常、こういったイベントでもおとなしくしていることが原則なんだけど……『千本桜』が始まるや、ついつい手拍子をしてしまうメディア関係者(おじさんも含む)が続出していたことを書かずにはいられない。さすがにこのパフォーマンスは、クールを貫くベテラン記者にも火をつけるパワーがあるんだなと再認識させられた。
ライブはいったん幕を閉じたが、会場からは自然発生的に拍手が沸き起こってくる。それは次第に会場全体に広がり……大きな大きな手拍子に! ……そう、アンコールのリクエストだ。コロナ禍以前のライブであれば、来場者が声をそろえて「アンコール!」の大合唱をする場面であろう。しかし、ファンはここでも感染対策の徹底を緩めることなく、ひたすら無言で、拍手でのみで、「まだ聴きたい!!」というメッセージを伝え続けた。
すると……! そのエネルギーに応えるように、ステージ上には初音ミク、星乃一歌、花里みのり、小豆沢こはね、天馬司、宵崎奏が再登場!! 熱いアンコールを受けて、『プロセカ』のテーマソング2曲と、サービス開始1周年を記念して書き下ろされたアニバーサリーソングを披露してくれたのである!
ここで奏でられた『群青讃歌』では、キャラたちのコスチュームが光り、衣装チェンジも実施されるという、3DCGだからこそできる演出行われてファンを喜ばせてくれたのだ。
セットリスト
01. needLe(作詞:作曲:DECO*27)Leo/need&初音ミク
02. フロムトーキョー(作詞:夏代孝明、作曲:夏代孝明・渡辺拓也)Leo/need&初音ミク
03. アイドル新鋭隊(作詞・作曲:Mitchie M)MORE MORE JUMP!&初音ミク
04. 天使のクローバー(作詞・作曲:DIVELA)MORE MORE JUMP!&鏡音リン
05. Ready Steady(作詞:q*Left、作曲:Giga)Vivid BAD SQUAD&初音ミク
06. シネマ(作詞・作曲:Ayase)Vivid BAD SQUAD&KAITO
07. セカイはまだ始まってすらいない(作詞・作曲:ピノキオピー)ワンダーランズ×ショウタイム&初音ミク
08. potatoになっていく(作詞・作曲:Neru)ワンダーランズ×ショウタイム&初音ミク
09. 悔やむと書いてミライ(作詞・作曲:まふまふ)25時、ナイトコードで。&初音ミク
10. アイディスマイル(作詞・作曲:とあ)25時、ナイトコードで。&MEIKO
11. メルティランドナイトメア(作詞・作曲:はるまきごはん)MORE MORE JUMP!&初音ミク
12. ビバハピ(作詞・作曲:Mitchie M)MORE MORE JUMP!&初音ミク
13. カトラリー(作詞・作曲:有機酸)宵崎奏&朝比奈まふゆ&初音ミク
14. ベノム(作詞・作曲:かいりきベア)東雲絵名&暁山瑞希
15. テレキャスタービーボーイ(作詞・作曲:すりぃ)ワンダーランズ×ショウタイム&鏡音レン
16. ミラクルペイント(作詞・作曲:OSTER project)ワンダーランズ×ショウタイム&初音ミク
17. Just Be Friends(作詞・作曲:Dixie Flatline)小豆沢こはね&白石杏&巡音ルカ
18. フラジール(作詞・作曲:ぬゆり)東雲彰人&青柳冬弥
19. ヒバナ -Reloaded-(作詞・作曲:DECO*27)Leo/need&初音ミク
20. ドラマツルギー(作詞・作曲:Eve)Leo/need&初音ミク
21. 千本桜(作詞・作曲:黒うさ)初音ミク&鏡音リン&鏡音レン&巡音ルカ&MEIKO&KAITO
<アンコール>
22. セカイ(作詞:DECO*27、作曲:堀江晶太(kemu))初音ミク&星乃一歌&天馬司&宵崎奏
23. ワーワーワールド(作詞:Mitchie M、作曲:Giga & Mitchie M)初音ミク&花里みのり&小豆沢こはね
24. 群青讃歌(作詞・作曲:Eve)初音ミク&星乃一歌&花里みのり&小豆沢こはね&天馬司&宵崎奏
確立された特徴を持つユニットごとに、まったく違う世界観のパフォーマンスを見せてくれた今回の3DCGライブ。冒頭でも記したが、約2時間の上演時間は瞬時に過ぎ去ってしまった。もしもコロナ禍でなかったら、大きな声援と合唱に包まれての開催になったろうに……と思わずにはいられないのだが、来場したファンは終始、身振り手振りと拍手だけで、必死に“プロセカ愛”を伝えようとしていたのが印象に残っている。
とにかく! 最初から最後まで、熱と愛に満ちたステージだったことだけは間違いない!
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タイトル概要
プロジェクトセカイ カラフルステージ! feat. 初音ミク
■対応OS:iOS/Android
■App Store URL:https://itunes.apple.com/app/id1489932710
■Google Play URL:https://play.google.com/store/apps/details?id=com.sega.pjsekai
■配信開始日:配信中(2020年9月30日(水)配信)
■価格:基本無料(アイテム課金あり)
■ジャンル:リズム&アドベンチャー
■メーカー:セガ/ Colorful Palette
■公式Twitter:https://twitter.com/pj_sekai