AIとピアノの融合
“プロジェクトセカイ・ピアノ”をご存知だろうか?
これは、コロコロオンラインが追いかけているセガ×Colorful PaletteのiOS/Android向けアプリ『プロジェクトセカイ カラフルステージ! feat. 初音ミク』の世界観のもとで展開されているAI(人工知能)を駆使したピアノのことで、ヤマハミュージックジャパンが2020年10月から展開する“おかえり、おんがく。”(コロナ禍での生活に音楽を取り戻したいという想いをもとに企画されたプロジェクト)の際に製作され、ヤマハの楽器店7会場に設置されて話題になったものだ。
この……ファン心をくすぐるデザインが施されたピアノで何ができるのかと言うと、なんと演奏者が楽曲『千本桜』(作詞・作曲:黒うさ)、『青く駆けろ!』(作詞・作曲:まらしぃ)を弾くと、それに合わせてバーチャル・シンガーの初音ミクと、プロセカに登場する星乃一歌(CV:野口瑠璃子)が歌ってくれる……という、にわかには信じられないもの!!
「うーむ。プロジェクトセカイ・ピアノ、記事だけ読むと“スゲェな! ホントにそんなことできるのか!?”という感想しか出てこないんだが……マジでホントに、そんなことできるの??w」
ある日、プロジェクトセカイ・ピアノの記事を読んだ感想を本誌プロセカ大好き女性記者(プロセカハーフアニバーサリー企画を担当した記者ね)に伝えると、彼女は、
「む??」
とこちらに向き直り、筆者につぎのように言い放ったのである。
「ふっ。どうやら、疑っているようやのう」
……いや、べつに疑ってるとかそういうつもりは1ミクロンもないんですが(((( ;゚Д゚)))
震える筆者に、プロセカ大好き記者は続けて言う。
「だったら、実際にプロジェクトセカイ・ピアノを見にいこうぜ!! 幸い、2021年8月21日(土)~29日(日)と10月1日(金)~10月10日(日)の期間にヤマハの楽器店2店舗と、9月25日(土)~26日(日)のプロジェクトセカイ アニバーサリーフェスタ2021の会場にプロジェクトセカイ・ピアノの設置が決定したからな! 新たに初音ミクと星乃一歌が歌う姿の映像が追加され、演奏と連動することで、ふたりと共演している感覚をリアルに楽しむことができるそうだぞ!!」
まるで……リリース記事をそのまま読み上げたようなことをのたまう記者を茫然と眺めながらも、気付けば筆者はセガとヤマハミュージックジャパンの協力のもと、プロジェクトセカイ・ピアノに相まみえる機会を得ることができたのでした!w
ピアノ未経験でも楽しいよ!
取材会場であるヤマハミュージックジャパンにお邪魔すると……さっそく目の前に現れましたよ!! お目当てのプロジェクトセカイ・ピアノが!!
いやしかし、見れば見るほどかわいらしいピアノである。
しかもこれ、見た目の美しさだけではなく、『千本桜』と『青く駆けろ!』を演奏すると、画面上のAIキャラが歌ってくれるんだよな……。しかも……手振り付きとのウワサ!!! これは楽しみ!! はよ見たい!!
この日は、ピアノ未経験者ながら、
「吹奏楽の強豪校でクラリネットを担当していたので、音感には自信がありますッ!!」
と豪語する女性記者が体験プレイを行う予定になっている。ちなみに彼女は『プロセカ』においても皆伝の腕前なので、かなりおもしろいことになりそうだ。もうひとつ、ぜんぜん関係ないけど、筆者は楽器に関しては趣味のオカリナしか吹けないので、撮影とメモに徹する算段になっておりました^^;
というわけでさっそく、女性記者の体験プレイだ。
前述の通り、プロジェクトセカイ・ピアノにはヤマハが開発したAIが搭載されていて、指定の楽譜(『千本桜』と『青く駆けろ!』)に沿ってピアノを弾くと、ミクと一歌が歌を歌ってくれる……という、にわかには信じがたい造りになっている。
演奏前に、ヤマハミュージックジャパンの本企画担当の方は、ちょっと誇らしげにつぎのように説明してくれた。
「ご自身のテンポで弾かれても、ミクと一歌が歌を合わせてくれます。そういう意味では、ふつうにピアノを演奏されるよりも没入感の高い体験ができると思いますよ」
つまり……ちょっとくらいハズしてしまったり、テンポがズレてしまっても、彼女たちのほうがピアノに寄り添って歌ってくれるということか!! なんて優しく、そしてなんて優秀な女子(AI)なんだろう!!
そして、ピアノ未経験者でも取っつきやすくなる仕掛けとして、『プロセカ』のリズムゲームと同じく落ちて来るノーツに合わせて鍵盤を叩いても、ミクと一歌は喜んで手振り付きの歌を披露してくれるという。
「ピアノなんて触ったことないし!」
なんて臆する必要などなく、本当にゲーム感覚で楽しむことができるってわけだ。
▲ノーツは赤と青があり、前者が白鍵盤、後者が黒鍵盤を叩くことを表している!
さて、ぼちぼち演奏に入ろう。
記者のお試しプレイは『千本桜』で行うわけだが、前述の通り楽譜を見て弾いてもいいし、鍵盤の上にある小さな画面を落ちて来るノーツの通りに叩いてもいい。
女性記者は、楽譜は読めるし、『プロセカ』のリズムゲームは皆伝だしでどちらのプレイも可能だったようで、最終的には、
「……リズムゲーム感覚で、ノーツを見て演奏してみます!」
と、決断。ヤマハミュージックジャパンの担当者、セガの担当者、そしてこのあとにデモ演奏を行ってくれるプロのピアノ奏者の熱い視線を集めながら、『千本桜』の演奏を行ったのだった。
その様子が↓こちらの動画であります。
▲『千本桜』(超入門)。内容:伴奏のみ。「初めてピアノに触れる方向けの楽譜です」(公式より)
「おおおお!! いい感じですね!! これでしたら、入門編もやってしまいましょう!!」
ヤマハミュージックジャパンの担当者に乗せられ、先の動画よりも難度が高い“入門編”にも挑戦した様子が↓こちら。
▲『千本桜』(入門)。入門編は、「ピアノは弾けるものの、事前に練習をせずに気軽に体験をしたい方、リズムゲームが得意でワンランク上の挑戦をしたい方にお勧めの楽譜です。メロディーのみを演奏してもAI機能を体験いただけます」(公式より)。ちなみに、女性記者はメロディーだけを奏でた。
驚いたのが、女性記者がおっかなびっくり弾いたピアノの音にも、ミクと一歌がしっかりと合わせて歌を歌ってくれたこと!! しかも途中、互いに目配せをしてにっこり笑ったりするあたりがじつに人間臭くて、なんとなく、バンド結成初日の顔合わせで、
「ちょっと適当にやってみようかー!」
と、音合わせをしているときのような雰囲気が醸し出されていました!!w
演奏を終えたあとの女性記者は笑顔を炸裂させ、
「意外と弾けた!! 楽しかった!! やっぱり、自分の音に合わせてふたりが歌ってくれているのがモチベーションになって、“もっとうまく弾きたい!”という気持ちを掻き立ててくれた気がする! ピアノを始めたくなりましたw」
と、ご満悦の様子。確かに、ピアノを楽しむ入り口として最適だし、楽譜が読めなくてもノーツの通りに叩いていればキチンとした音楽になってふたりが歌ってくれるので、エンターテインメント性は格別だと思いました!
ちなみにこのあと、プロの方にデモンストレーションで弾いてもらったんだけど……!!
▲『千本桜』(中級)。内容:メロディ&伴奏。「AI機能体験にはメロディと伴奏どちらも演奏していただく必要があります。」(公式より)
▲『千本桜』(上級)。内容:メロディ&伴奏。「AI機能体験にはメロディと伴奏どちらも演奏していただく必要があります。」(公式より)
▲『青く駆けろ!』(上級)。内容:メロディ&伴奏。「AI機能体験にはメロディと伴奏どちらも演奏していただく必要があります。」(公式より)
やっば!!! カッコ良すぎ!!! ミクと一歌がじつに気持ちよさそうに歌っているのが印象的すぎる!!
最後に、どうしても気になっていたことをヤマハミュージックジャパンの担当者の方に尋ねてみた。
「このプロジェクトセカイ・ピアノ、リズムゲームの達人が弾いたらどうなるのですか??」
担当者の方の回答は、じつに明快でありました。
「プロのピアノ奏者とは弾き方がまったく違うんですけど、上級者用の楽譜でも、何回か練習したらノーツを追うだけでほぼ完璧に弾きこなしておられました。“さすが!!”と思いましたね(笑)」
プロジェクトセカイ・ピアノの詳細は、公式サイトでご確認を。
プロジェクトセカイ・ピアノ – Yamaha Corporation:
https://jp.yamaha.com/services/welcomback_music/play_music/pjsekai_piano/index.html
実際に触ってみると……そのクオリティーの高さに驚くこと請け合いです!!
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タイトル概要
プロジェクトセカイ カラフルステージ! feat. 初音ミク
■対応OS:iOS/Android
■App Store URL:https://itunes.apple.com/app/id1489932710
■Google Play URL:https://play.google.com/store/apps/details?id=com.sega.pjsekai
■配信開始日:配信中(2020年9月30日(水)配信)
■価格:基本無料(アイテム課金あり)
■ジャンル:リズム&アドベンチャー
■メーカー:セガ/ Colorful Palette
■公式Twitter:https://twitter.com/pj_sekai