PvEとPvPが充実したゲームに!
Blizzard Entertainmentが誇る世界的人気のアクションRPG『ディアブロ』シリーズ。現在、ナンバリング最新作の『ディアブロ IV』、名作『II』のリマスター版となる『ディアブロ II リザレクテッド』、そして初のモバイル用アプリである『ディアブロ イモータル』が開発中で、コロコロオンラインでも精力的にその動向を追い掛けているんだけど……!!
なんとここにきて、『ディアブロ イモータル』で大きな動きが!!? ということで急遽、小特集で記事をお届けしている。
ここでは、海外で実施中のクローズドアルファテストで展開中の新システム、PvE(プレイヤー対コンピューターの戦い)の“ヘンクアリ”と、PvP(プレイヤー対プレイヤーの戦い)の“闘争の円環”について、その具体的な要素を箇条書きでまとめてみた。
イモータルとシャドウの戦いがエンドコンテンツに
まずは、大規模なPvEとなる“ヘンクアリ”について。
これは要するに、定期的に現れるレイドボスバトルのようなもので、プレイヤーはこのボスを倒すことを目的のひとつとしてキャラクターを鍛えていくことになる。
『ディアブロ イモータル』のゲームディレクター、ワイアット・チェン氏の解説によると、ヘンクアリとはつぎのような遊びになるとのことだぞ。
【新要素“ヘリクアリ”とは】
・新たなPvEのシステム
・レベル41~45で解放できるシステムで、ボスと闘い、勝利することで、追加のヒーローパワーを生産するために必要な“トロフィーの欠片”を獲得できる
・コンセプトは、“ただ単にキャラを育てるのではなく、キャラ強化の理由を持つ”こと
・クローズドアルファテストの時点では1体しかボスはいないが、ローンチ後は毎月、ヘリクアリに新ボスが追加される予定
・ボスはかなり強い設定になっていて、自分の力を試すベンチマーク的な意味合いが強い
・ヘリクアリのボスは、遠くに見える山のような存在。1日で登ってしまいたいと思っても、そうするには装備や体力をしっかりと準備しなければいけない
・このように、ヘリクアリは大きな目標のひとつとなるので、それに向けてプレイヤーは準備を整えていく必要がある
そしてもうひとつ、『ディアブロ イモータル』のエンドコンテンツとして導入されるのが、超大規模なPvP戦となる“闘争の円環”だ。
これについて、闘争の円環の運営とコンテンツデザインを担当したプリンシパル・ゲームデザイナーのスコット・シコフ氏は、
「なぜ『ディアブロ イモータル』には、“イモータル”という言葉がつけられているのか?」
という大本の部分から紐解いてくれた。シコフ氏が語った闘争の円環の背景はつぎのようなものになる。
【闘争の円環の背景】
悪魔の侵略にさらされたサンクチュアリを守ろうと、ダイデッサという女性が立ち上がる。しかし彼女は戦士ではなく、工匠だったので、“永遠なる王冠”という強力な遺物を作成した。彼女はこれを息子のカイオンに渡し、地獄の軍勢からサンクチュアリを守ることを目的とした集団を結成するように伝える。そしてカイオンは永遠なる王冠を使って、守護者の集団を作った。
その集団の名前こそが“イモータル”。
しかしダイデッサは、「そのような強力なパワーを手に入れてしまったら、どんなに優れた人物も堕落してしまうのでは……」と考えた。
そこで彼女は娘のアケバに、秘密裏に任務を与える。
それは、イモータルが油断したり怠けたりせず、つねにサンクチュアリを守る体勢を整えておけるよう、緊張感を与え続けること。
アケバは密かに、イモータルに挑戦し、彼らの腕を試すことができる勇敢な人員を集めた。集った者たちは、イモータルがサンクチュアリの精鋭守護者にふさわしいかを試すため、つねにイモータルの弱点を突こうと動く。
この集団をアケバは“シャドウ”と呼んだ。
シャドウのほうが強く、能力が高いと証明できれば彼らが永遠なる王冠を奪い、新たなイモータルとなって体制を覆す。そして思惑通りシャドウが勝利して、アケバが新たなイモータルとなった。
しかし今度はアケバを試すためのシャドウが結成され、挑戦を受けることに……。
その繰り返しにより誕生したのが、“闘争の円環”である。
このバックグラウンドストーリーを元に、シコフ氏が解説してくれた闘争の円環の具体的な遊び方はつぎの通りとなる。
・『ディアブロ イモータル』の闘争の円環では、シャドウとイモータルがシーズンごとに覇権を争う戦いに挑む
・シーズンの期間は“円環”と呼ばれ、1~3ヵ月続く予定
・ひとつの円環の期間中にイモータルになれるのは、1グループのみ。このグループには最大で500名のプレイヤーが所属できる
・シャドウ側にはプレイヤー数の上限はなく、シャドウ陣営に参加したいプレイヤーは誰でも入ることができる
・イモータル側の究極の目標は、出来る限り長く自分たちの地位を維持すること
・シャドウ側の究極の目標は、現在のイモータルの地位を奪い、みずからがサーバーで最強の精鋭になること
・シーズン期間中は、自分が所属した陣営に応じて固有のアクティビティと報酬にアクセスできるようになる
・どちらかの陣営を必ず選択しなければいけないわけではなく、どちらを選ぼうとも、楽しいコンテンツやシステムのすべてにアクセスが可能
【イモータルの固有の要素】
●名誉の壁
・過去のイモータルの盟主とその副官4人の、そこに到達するまでの足跡が記録され、紋章旗、実績、イモータル在位時の詳細がサーバー内に記録される
・イモータルは限定のコスメティックを装備して自慢することができる。また、現在のイモータルの盟主は像が飾られる
●カイオンの試練
・イモータルが行う重要なアクティビティのひとつ
・48人で行うPvEレイドバトルで、成功すれば陣営全体のバフを獲得。参加者は報酬を受け取ることができる。また、イモータルの統治力を増加させることも可能
・陣営全体のバフは“ダイデッサの祝福”と呼ばれ、サーバー上のシャドウ“以外”のすべてのプレイヤーが、エルダーリフト(ダンジョン)で獲得する報酬が増加する
・しかし、このバフを獲得した際は、イモータルは7日間の期間で更新しなければならず、失敗するとバフはシャドウに移る
・シャドウ以外のプレイヤーがこのバフを受けてエルダーリフトをプレイすると、厳重に守られたイモータルの魔法の宝物庫に財宝と装備が出現するようになる。その週の最後に宝物庫が無事だった場合、財宝と装備はイモータルに付与される
【シャドウの固有の要素】
・シャドウに人数制限はないが、すべてのシャドウがつぎのイモータルになれるわけではない。シャドウにはランキングによる序列が存在する
・シャドウのプレイヤーは互いに集まって“ダークギルド”を結成できる。これはシャドウ内のサブギルドで、彼らはランキングで互いに競い合うことになる。
・とはいえ直接戦うわけではなく、各ダークギルドはシャドウのアクティビティにどれだけ積極的に参加しているかを競いあうことに。つまり、メンバーが積極的にアクティビティに参加するほど、ダークギルドのランキングが上がっていくという仕組み
・1週間に2回、“集会”と呼ばれる期間が設けられる。アメリカ時間の水曜日と土曜日にそれぞれ8時間実施され、プレイヤーが新たなダークギルドを結成したり、参加できる期間となる。これにより、ギルドによる勧誘や参加を積極的に推し進め、ソーシャルなアクティビティの活性化につなげていきたいと考えている
・しかし、ダークギルドへの参加や結成は必須ではない。ギルドに所属しないシャドウになることも可能で、ダークギルドに所属するシャドウとほぼ同じコンテンツにアクセスできる
・トップ10に入ったダークギルドには、特別な追加イベントが用意されている
・“宝物庫の襲撃”。最大3人のシャドウでチームを組んで、イモータルの所有物を盗むことに挑戦できる。これは、同じダークギルド内のメンバーとチームを組む必要はなく、シャドウであれば誰とでも手を組める
・宝物庫の襲撃では最初、宝物庫の守護者であるNPCと戦うPvEで始まるが、イモータルは襲撃に気付いたら宝物庫に入り、みずから防衛に参加することができる。その時点からPvPに変化
・シャドウは敗北したら、何も手に入れることはできない
・シャドウがイモータルを倒すことができれば、しばらくは新たなイモータルが現れなくなるので、宝物庫の襲撃を続けることができる
・シャドウは一定の段階まで成長すると“追放の儀式”という新たなイベントが解放される
・1週間に一度、ランキングのトップ10に入っているダークギルドは、8名の最強メンバーをイモータルのグループとの複数のステージで構成されたPvPイベントに送り込むことができる
・各バトルは個別に勝敗が判定され、これらの儀式の半数以上にイモータルが勝利したら、つぎの週には何も変化がなく、イモータルの支配が続くことに
・逆に、半数以上にシャドウが勝利すれば、現在のイモータルの支配が終了し、再び円環のサイクルが始まる
・イモータルでもシャドウでもないプレイヤーを“冒険者”と呼ぶ。新たな円環が始まると、新イモータルとなるダークギルドのメンバー以外の全員が冒険者に戻り、プレイヤーはそれぞれ自分がどこの陣営に所属するかを選択できる
……この複雑なシステムをクローズドアルファテストで煮詰め、プレイヤーからのフィードバックを反映させて、本サービスへむけた調整をしていくという。
日本でもまもなくクローズドアルファテストが始まるので、我こそはというプレイヤーは参加してみてはいかがだろうか。
『ディアブロ イモータル』公式サイト:https://diabloimmortal.com/ja-jp/
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