1996年3月に発売されたカプコンのプレイステーション用ソフト『バイオハザード』は、まさしく“化けた”ゲームであった。
それまで日本には根付いていなかった“サバイバルホラー”というジャンル、当時としては出色のグラフィック、映画的な演出、そして何より……その名にたがわぬ恐怖を以て、日本のみならず世界中のゲームファンに衝撃を与えたのである。当然のように『バイオハザード』はシリーズ化され、いまもって新作が発表されればハードの販売台数に影響を及ぼすなど、不動の人気シリーズとしての地位を確立したのであった。
そんなシリーズの第2作として登場したのが、1998年1月に発売されたプレイステーション用ソフト『バイオハザード2』である。
閉ざされた洋館が舞台だった第1作とは打って変わり、“外の世界”であるラクーンシティ全体でパンデミックが起こるという、規模の大きな恐怖が描かれている。累計販売本数は496万本にもなり、『バイオハザード』が歴史に残るホラーシリーズたりえることを決定づけた記念碑的タイトルである。
そんなシリーズ史に残る名作を、現代のハード、現代の技術で蘇らせたのが、プレイステーション4、Xbox One、PC用ソフトとして2019年1月25日に発売された『バイオハザード RE:2』だ。
『バイオハザード2』をベースに、ストーリーの見直し、仕掛けや謎解きの調整、さらには新要素もふんだんに盛り込まれ、まるで新作タイトルのようにあらゆる箇所が刷新されてのリリースとなった。
グラフィックやサウンドが劇的に美しく、より怖く生まれ変わったのはもちろんだが、オリジナル版に比べてゾンビがタフだったり、部屋を移動しても扉をぶち破って追いかけてくるなど、“喰われる”恐怖が圧倒的に増したのはホラーゲームファンにはうれしくも恐ろしいところだろう。また、オリジナルでは固定カメラが採用され、それが独特の緊張感を助長したものだが、『RE:2』はハードの性能を活かした3人称視点のそれに生まれ変わっている。どこでも見まわすことができる……ということはプレイヤー側にとってはありがたく思えるが、逆に言えば、「いつどこでもゾンビに出会ってしまうかもしれない」ということにつながり、結論として、
「けっきょくこっちも怖い!」
というゲームデザインになっているのである。
初めて『バイオハザード2』を遊ぶ人が楽しめるのは当然なのだが、オリジナル版をやり込んだオールドファンでもイチから、新鮮な気持ちで恐怖を体験することができるだろう。
それが、『バイオハザード RE:2』というゲームだ。
【予告!】
次週、9月22日は『バイオハザード3』が発売された日! それを記念して、『バイオハザード RE:3』を徹底特集! ゲーム紹介と開発者インタビューを、あわせて掲載しちゃうぞ!
『バイオハザード RE:2』のインタビュー記事はこちら!
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作品概要
『バイオハザード RE:2』
■好評発売中!
■対応機種:PlayStation®4、Xbox One、PC
■通常版価格
・PlayStation®4(パッケージ):4,389円(税込)
・PlayStation®4(ダウンロード):3,990円(税込)
・Xbox One(ダウンロード):3,990円 (税込)
・Steam (ダウンロード):3,990円(税込)
■公式サイト:http://www.capcom.co.jp/biohazard2/Z/
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