By ドブフクロウ
みなさんこんにちは。MtGライターのドブフクロウです。
今回はありがたいことにプレビューカードの点数が多い(コモン2種+アンコモン2種+神話レア1種)ので、とりあえず目玉カードだけ見たいという方は記事後半をご覧ください。
せっかく書いたので本当は全部ちゃんと読んでほしいんですけど、僕もマジックプレイヤーなので「正直言ってコモンやアンコモンより神話レアのほうが気になる」というみなさんの気持ちも分かりますんで……。
新メカニズム「パーティー」とその構成員たち
人気次元・ゼンディカーを舞台とした新セット『ゼンディカーの夜明け』が、9月25日(金)にいよいよ発売となります。ゼンディカーと言えば、過去に舞台となった際にも数多くの強力カードを輩出した次元。その最新作だけあって、否が応でも期待が高まりますね。
特に今回は冒険者のイメージが強調されており、象徴的なメカニズムの一つとして「パーティー」という能力語が新登場しています。ここでいうパーティーはお祭り騒ぎの意味ではなく、RPGや異世界モノでは定番の“冒険者グループ”のことですね。今回はそんなパーティーを構成するカードを一挙4枚(!)ご紹介いたします!
まずはパーティーの構成員を参照するこちらの2枚!!
テキストにも記されている通り、パーティーはウィザード・クレリック・戦士・ならず者から構成されます。国産ゲーム等でお馴染みの言い方をするならば、魔法使い・僧侶・戦士・盗賊といったところでしょうか。いずれもパーティーメンバーが揃っていればより効果が高まる能力を持っています。特に《海門の巨像》は3マナ7/5という驚異的なスペック(になる可能性を秘めている)で、リミテッドでの活躍も期待されます。
さらに、パーティーそのものではなく、その構成員の単一の部族を参照するカードたちも登場します。アンコモンの2枚をご覧ください!
「パーティー」メカニズムはパーティーを構成する職業が揃えば揃うほど効果が高まりますが、その反面、同一の部族がどれだけ集まっていてもメリットは変わりません。ならず者と戦士が1体ずつなら「パーティー」は2枚カウントですが、ならず者2体では「パーティー」としてはカード1枚分のカウントになってしまうということです。ならず者が2人いてもパーティーというよりただの暴徒ですもんね(???)。
しかし、《確実な潜入者》と《ゴーマ・ファーダの先兵》はそれぞれ自分の仲間たちである「ならず者」や「戦士」指定部族のクリーチャーを参照する効果を持っています。パーティーがうまく揃わず「戦士がダブった……」という事態をケアできるのが嬉しいところですね。
主戦場はリミテッドになりそうな2枚ですが、スタンダードのならず者には《義賊》や《厚かましい借り手》などが該当しており、他にもサポートが登場すればならず者デッキも組めるかもしれません。
そして今回のトリを飾るのは、こちらの神話レアです!
《運命の天使》
みんな大好き特殊勝利カードだ!!!!(厳密には「相手を特殊敗北させる」ですが)
ちょっとややこしい書式ですが、要約すると……
- 味方の攻撃が通ると、敵味方ともにその点数分ライフを得る。
- 攻撃後、自分のライフが35以上でターンを終えれば相手は負ける(※通常ルールの場合)。
ということですね。相手ライフも回復してしまうため、《運命の天使》の能力に特化した構築を要求されそうです。デッキビルダーの腕が試されますね!
パッと思いつくのは絆魂を持つクリーチャーの併用でしょうか。《運命の天使》の能力は疑似《魂の絆》付与なので、絆魂持ちのクリーチャーで攻撃を行った場合にはパワーの2倍に等しい点数のライフを得ることができます。幸いにして、スタンダードには《夢さらい》や《悪斬の天使》といった強力な絆魂クリーチャーが存在します。
いっそ《運命の天使》自身に絆魂を持たせてしまうのも良さそうですね。《影槍》を装備すれば《運命の天使》の攻撃だけでもお手軽に12点のライフ獲得を達成できます。《運命の天使》の能力はプレイヤーに戦闘ダメージが通らないと意味がないので、トークンなどのチャンプブロックで凌がれると厄介ですが、《影槍》であればトランプル付与もできるので地味に能力を補完してくれます。
また、《太陽冠のヘリオッド》ならば絆魂を付与しつつ+1/+1カウンターでの強化が可能です。《運命の天使》は二段攻撃持ちなので、もしも絆魂を付与した上でプレイヤーに攻撃が通れば一度の攻撃だけで《太陽冠のヘリオッド》の能力が全部で4回誘発します。
このほかにも、まだまだ多くのシナジーがありそうな《運命の天使》、そして「パーティー」メカニズム。ぜひみなさんもパーティー候補を探しつつ、9月25日の『ゼンディカーの夜明け』発売をお待ちください!
それでは次回の更新をお楽しみに!
ライター:ドブフクロウ
青春時代のほぼ全てをテキストサイトやゲーム系サイトを徘徊することに費やしていた根暗ライター。人間としての軽薄さに定評があり、親しい間柄では「空っぽ」というあだ名で呼ばれることもある。 MtGプレイヤーとしての腕前は自他ともに認めるヘッポコだが、青春時代に (いろいろなものを犠牲にして) 培ったMtG知識量は他の追随を許さない。
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