ある日、Twitterを見ていたライターは1つのバズツイートに目を留めた——「コーヒーを氷にして牛乳に溶かすと、だんだんとコーヒーが溶けてきてヤバイ。うまい。たまらない」(※意訳)。ほうほう、だったら、コロコロオンラインでもいろんな氷をつくってみようじゃないか!! 題して、「バズる氷」レシピだ!!!!
素材選び&氷づくりからスタート!
スーパーで大量の買い出しを終えたライターは、早速、製氷皿に買ってきたジュースや飲み物をドボドボ注いだ!! そして、待つこと1日……。冷凍庫の中をのそいてみた!
ダンっ!!
ドンっっっ!!!!
お〜〜〜〜〜!! なんていうか、コロコロらしからぬおしゃれな感じになっているんじゃないか!?!? これは写真映えするぜ! ちなみに、製氷皿の中身はこんな感じ。
1:黒みつ
2:レモン果汁
3:みかん缶
4:ごま油
5:みそ汁
6:刻みニンニク
7:はちみつ
8:かき氷のシロップ
9:カルピス
10:ドクターペッパー
へへっ! どんな激ウマ氷になっているのか、今から楽しみだぜ!!
オリジナル氷でドリンクづくり!!
オレンジジュース+みかん氷
みかんの缶詰の中身を製氷皿に入れただけなのに、めっちゃおしゃれ! しかも、オレンジジュースとみかん氷で、味も香りもWみかんになるから、とっても濃厚でうまい!! 氷だけ食べてもアイスみたいでイケるぞ!
炭酸水+シロップ氷
あぁ〜、なんでかすぐに氷が溶けてしまう〜〜〜! 急いで炭酸水を入れて……。
うわぁーーーーーー、色が変わったーーーーーー!!!!
待って。これ、アメジストの海に沈む宝石みたい……(うっとり)。じゃあ、ちょっと氷を混ぜてみようかな。ワクワク、ドキドキ。うふぅ、女子の気分ってこんな感じか!? って、ぎょええぇえぇえぇえぇ!!
色が真っ黒になってしまったーーーー!! ……ん、待てよ。……これ、RGBか(=Red/赤、Green/緑、Blue/青の略。加法混合と呼ばれ、赤・緑・青の三原色を混ぜていろいろな色にすることなんだ。テレビのモニターも、この原理を使って色を出しているんだぞ)。
だったら、黒くなって当然じゃーーーん! 赤と青と緑を均等に混ぜると黒になるんだよーん!! こんな謎現象を瞬時に理解するなんて、おれも大人になったなぁ(※やってることは小学生みたいだけど)。
コーラ+ドクターペッパー氷
これ、実はずっとやりたかった!! っていうのも、昔、『ロックマン』のボスキャラ応募で右腕からコーラ、左腕からドクターペッパーを発射する“ジュースマン”っていうキャラクターを考えて応募したことがあるから(※必殺技はツインコーラ)。
もちろん不採用だったけどな!!!! でも、なんで不採用かわかった。これ、混ぜるとお互いのよさが消えてしまう。そうか、そういうことだったんだね、カプコン(※『ロックマン』のメーカー)の人。
アイスティー+レモン果汁氷
レモン果汁の発色がいまいちで、あまり写真映えはしない! でも、味はだんだんと濃厚なレモンティーになっていって、とってもぉぃしぃょ! いかん、女子風になってしまった! とってもおいしい!! 氷が溶けすぎて酸っぱくなる前に紅茶をおかわりするのがポイントだ!
コーヒー+カルピス氷
あー、これは!!!! ティラミス風の味になる!! カルピス氷が溶けるほどにまろやかな酸味が強くなって、最終的にはヤクルトのようなな味に。でも、カルピスを原液で製氷皿に入れたからか、氷にならずにドロドロしてた。これは失敗かも。
(ナレーション)しかし、これはまだ悪夢の始まりに過ぎなかった……。
ミルクティー+黒みつ氷
う、うわぁぁぁぁ、全然凍ってねぇえぇぇ!!!! めっちゃネバネバするうぅぅぁぁあ!! ミルクティーどころじゃねぇ!!!!!
牛乳+はちみつ氷
黒みつがネバネバだったから、イヤな予感はしていた……。牛乳と混ぜるのはナシ! ……なんだけど、これはこれで、駄菓子屋で売っている練りあめみたいでうまい!
ただ、ベトベトになって容器を洗うのが大変だから、試したい人は製氷皿にラップを敷いてから、はちみつを入れるといいぞ!! ポジティブにいこうぜ、ガハハ!!
トマトジュース+ニンニク氷
元気を出すために、スタミナのつきそうなドリンクを考えたぜ! 刻みニンニクを凍らせて、トマトジュースに入れる! パスタ的な感じでうまいはずだ!!!! 飲むぜ!
ぐっはぁぁぁぁ!!!!!!!! ひ、筆舌に尽くしがたいほどマズイ……。とにかく臭い、トマトジュース1杯あたりのニンニク氷の量が多すぎた!
だ、だれだ、こんなドリンク考えたバカは!! ちっくしょーーーーー、おれだーーーーーー!!!!
ここからはダイジェストでお送りしよう! まず、ごま油氷は、青汁に入れれば野菜炒め風ドリンクになるかと思ったがやめた! トマトジュース+ニンニク氷でしょっぱい系ドリンクのまずさに危機感を覚えたからだ。さらに、みそ汁氷はアツアツの白米に入れて、ねこまんまにしようと思ったが、インスタントみそ汁の原液がまったく凍ってなかった!
ついでに言うと、家族に「糖度が高いものは凍りにくいんだよ。知らなかったの?」と白い目で言われた。ぴえん。おれって無知だなぁ……。ダイジェスト終わり!!
はぁ…、はぁ……。なんだか、とっても体力を消耗してしまったぜ。そ、そうだ……。スーパーで食材を選んでいるときに“アレ”を見つけて、凍らせておいたんだ。アレを食べよう……。
あんずボー
じゃーーーん、あんずボー! これ、小学生の頃に大好きだったんだ! 普通のアイスを買うと駄菓子を買うお小遣いがなくなっちゃうけど、凍ったあんずボーなら残りのお小遣いで駄菓子も買えるから、これが置いてある駄菓子屋はいつも子どもで賑わっていたっけ。
暑い夏の日、あんずボーを口にくわえながら走り回っていたあの頃を思い出す。照りつける太陽。セミの鳴き声が奏でるオーケストラ。どこまでも広がる青い空と入道雲がよみがえる——。
……これぞ、秘技「ノスタルジーごまかし」!! ノスタルジックな語り口にすることで、なんとなくいい読後感で記事を終わらせるライターの技の一つだ! ちゃんとしたライターには、こんな技いらないけどな!!!!
結論:バズる氷をつくるのは難しい。