シリーズの歴史を紐解きます
空前のヒットとなっているNintendo Switch用ソフト『あつまれ どうぶつの森』ですが、そもそもこのシリーズは2001年4月14日に発売されたニンテンドー64用ソフト『どうぶつの森』に端を発します。じつは、非常に歴史の長い作品なわけですね。
そこでここでは、過去に発売された『どうぶつの森』シリーズの作品を1タイトルずつ紐解き、この稀代のスローライフゲームがどのように進化してきたのかを浮き彫りにしたいと思います!
いよいよ携帯機に!『おいでよ どうぶつの森』
『どうぶつの森』シリーズが国民的ゲームソフトと呼ばれるようになるきっかけとなったのは、間違いなく『おいでよ どうぶつの森』だと思います。日本での発売は2005年11月23日。対応ハードはニンテンドーDSです。この、新たな携帯ゲーム機が世界中で受け入れられたことも後押しとなり、『おいでよ どうぶつの森』の販売本数は日本国内だけで約530万本、ワールドワイドでは約1200万本と空前の大ヒットとなったのです。
それまでに発売された3作品は、どれも1作目のニンテンドー64版がベースでしたが、『おいでよ どうぶつの森』は完全新作。しかも、対応ハードがどこにでも持ち運べる携帯ゲーム機になったこと、ダブルスクリーンとタッチスクリーンを装備していること、さらに通信機能も搭載されていたことで、ゲームの幅が一気に広がりました。ざっと列挙すると、
・2画面を活かすことで空が見えるようになり、風船(ときにはUFOも)をパチンコで撃ち落とすことができる
・花火大会の花火が上画面に表示される
・花の植え替えが可能になり、レアな色を交配することも
・エイブルシスターズで、マイデザインの編集・追加ができる
・村の関所で、村の門を開けたり、おでかけできたりする
・通信プレイ時にチャットが可能
・天文台で自分の星座が作れる
・虫、魚の種類が大幅に追加された
・サソリ、タランチュラという危険な虫も追加
・画面がドラム式になった
・帽子やアクセサリーが導入され、コーディネートの幅が広がった
・ニンテンドーWi-Fiコネクションにより、ネットワークを通じて最大4人まで同時プレイが可能に
・“すれちがい通信”を使い、メッセージボトルの受け渡しができる
などなど……枚挙にいとまがないほど、新たな要素が追加となりました。
個人的に、もっとも長く遊び続けた『どうぶつの森』は、このニンテンドーDS版になります。
このころは、さまざまなネットゲームで知り合った顔も本名も知らない人たちと盛んに交流を持っていたんですが(実際に会ったり、頻繁にオフ会を開いたりしていました)、当時、遊んでいたネットワークゲームが終焉に近づき、20人くらいの仲間で真剣に話し合いを持ったことがあるんです。もちろん“チャットで”ですけど。そのテーマは、つぎのようなものでした。
「今度は……どのゲームに移住する?」
ネットでつながれるゲームは、気の置けない仲間と遊ぶのがいちばん楽です。なので僕らは20人くらいの団体になって、つぎつぎとネットゲームを渡り歩いていたんです。そのときも、“みんなで遊べるゲームを見つけよう”ってことで話し合いを持ったのですが……じつは満場一致で答えが出てしまいました。集まった仲間に、僕はこう宣言します。
「ニンテンドーDSの、『おいでよ どうぶつの森』でまた会おう!」
ヤンヤヤンヤの喝采ののちに散会となり、後日、多くの仲間と『おいでよ どうぶつの森』で再開しました。そのときに友だちと交わした、
「こちらでも、よろしくね!」
という挨拶は、村(島)にやってきたどうぶつたちと交わす、
「これからよろしくね!」
なんてやり取りを思い起こさせ、妙に感動したことを覚えています。
▲ニンテンドーDS版が発表された当時のコロコロ本誌。大々的に記事にしていました!
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