〜『デュエル・マスターズ』イラストレーター、風太郎さんに直撃インタビュー! 前編~
今回は超天篇第4弾『超超超天!覚醒ジョギラゴンvs.零龍卍誕』のマスターカード「零龍」を担当された風太郎さんに直撃インタビュー! 超天篇のラスボス「零龍」はいかにして生まれたのか? その誕生秘話に迫る!!
——超天篇のラスボスである「零龍」を担当されましたが、最初に依頼を受けた際はどのような内容での依頼だったでしょうか?
風太郎:以前からラスボスが来ると聞いていたのでついにといった感じで、「零龍」はデュエル・マスターズ原作者:松本しげのぶ大先生のラフをいただいてのスタートでした。
かの「終焉の禁断 ドルマゲドンX」のように両面かつ複数のカードを並べて使うということでとても楽しみでしたね。
制作内容自体は非常にシンプルで、基本的にはいただいたラフに記載されてある内容を描きつつ、意見をいただきながら少しずつすり合わせて完成させていくといった感じです。
そして零龍のカードの裏側「滅亡の起源 零無」なども、もちろん同時発注でした。
——「零龍」関係で描かれた全ての内容を教えてください。
風太郎:まず、零龍の前身としてDMRP-11で描かせていただいた「零」は黒一色でイラストが描かれた特殊なイラストかつ、コロコロコミックの付録(19年10月号)で黒い血痕付きプロモカードでの先行登場などもあり色々と話題になりましたね。バージョン違いを合計すると、19種もカードがあるそうです。
イラストは龍頭星雲(ドラゴンズ・ゼロ)という星雲自体がクリーチャーで、巨大な龍の頭が後の零龍となる卵をくわえているイメージです。普段描かないタイプのイラストだったので印象が強いです。のちの零龍と零無のシークレット版イラストにもつながりました。
DMEX-07で登場したマスター必殺技カードの「罪・羅・卍・罰」があります。
公式設定ではなく個人的なイメージとしてですが、「大卍罪 ド・ラガンザーク 卍」の肉体がドラゴンズ・ゼロとつながり、体全体が宇宙っぽく変化して、胸のコア部分も零のくわえている卵を意識したデザインにしてみました。
ド・ラガンザークがその後、「卍 デ・スザーク 卍」からの長い期間を経てついにドラゴンとなった姿のDMBD-12収録の「卍∞ ジ・エンデザーク ∞卍」に関しても個人的なイメージとしてですが、ドラゴンズ・ゼロからの影響を受けたものとして描いています。
両肩に本体とは別の頭があったりして零龍とも一部の特徴を共有していますね。余談ですが実はド・ラガンザークのイラスト制作よりも先にジ・エンデザークは松本大先生によるデザインが存在していました。
これらを経ていよいよ「滅亡の起源 零無/零龍」にたどり着くことになります。
他には次世代ワールドホビーフェアWinter’20で「ダラク 丙-二式」、デュエル・マスターズ超天篇フルコンプリートBOOK2で「ルソー・モンテス/法と契約の秤」をそれぞれ零龍バージョンで描いています。
前者は宇宙の闇から現れる零龍の全身を見ることができるイラストボードにもなっているので入手された方はぜひ眺めてもらいたいです。
今回はここまで。次回はさらに「零龍」の魅力に迫っていくぞ! お楽しみに!!
・名前(ペンネーム):風太郎(ふうたろう)
・生年月日:1月31日
・出身地:愛知県
・これまで担当したカード:
『卍 デ・スザーク 卍』、『大卍罪 ド・ラガンザーク 卍』、『卍∞ ジ・エンデザーク ∞卍』、『零龍』、『テック団の波壊Go!』・好きなカード:
『爆竜ストームXX<天地爆裂>(P57/Y9)』