【スプラトゥーン】トッププレイヤー イカすガチ対談マッチ!! あとばる×ルオカ団長が語るナワバリバトルの極意~5~

トッププレイヤー イカすガチ対談マッチ!!
【あとばる×ルオカ団長 第5回】

あとばる×ルオカ団長による対談も今回でラスト。
 
最後は九州地区大会を優勝しての感想や、気になるライバルチームについて聞いていくぞ。
 
「第5回スプラトゥーン甲子園」九州地区大会 DAY2

 
ルオカ団長選手が所属する”〆る者達”が優勝した「第5回 スプラトゥーン甲子園 九州地区大会 DAY2」は上の動画で見ることができるぞ。
 

あとばる
驚異的なエイム力を持つカリスマプレーヤー。「第2回スプラトゥーン甲子園」では、不利な状況から相手を次々と倒す神がかり的なプレーを連発し、優勝に大きく貢献。H3リールガンの名手としても知られ、彼の影響でH3リールガンを使い始めたプレーヤーも多いとか。おもな実績は「第2回スプラトゥーン甲子園」優勝、「第4回スプラトゥ-ン甲子園オンライン代表決定トーナメント」優勝など。チームLibalent Calamari(リバレントカラマリ)所属。
ルオカ団長
「第5回スプラトゥーン甲子園2020  九州地区大会DAY2」を優勝した「〆る者達」のリーダー。『スプラトゥーン』のプレーヤーの中でも屈指の理論派として知られ、ステージやルールに合わせた柔軟な戦略でチームを勝利に導く。また、「第4回スプラトゥーン甲子園2019 近畿地区大会」では、自身が監督を務めた「ぽぽじろう学園高等部3年A組」が優勝するなど、選手としてだけでなく指導者としても優れた手腕を発揮。まさにナワバリバトルの勝ち方を知り尽くしたプレーヤーといえる。

 

3度目の正直でつかんだ初優勝

──ルオカ団長選手は、優勝後のインタビューでは涙も見せていました。やっぱり、「念願の初優勝」というのもあって、込み上げてくるものも大きかった?
ルオカ団長:それもありましたし、僕は前回も前々回も地区大会決勝で先に1本取っていたのに、2本目と3本目を連続で落として負けるというパターンで優勝を逃していたんですね。なので。今年も1本目を勝って、2本目を相手に取られた時点で「また今年もこのパターンか」ってちょっと覚悟していたのもあって(笑)。
 
──なるほど。今回はそれを払拭して勝ち取った優勝だったわけですね。
ルオカ団長:そうですね。そのシチュエーションにも感極まったのかなと思います。
 


▲(第5回 スプラトゥーン甲子園 九州地区大会 DAY2  6:41:50より引用)

 
──その優勝インタビューで、こん選手が「ルオカ団長を全国に連れていくことができて嬉しい」とコメントしていましたね。
ルオカ団長:こんさんは、去年、味方でナワバリ対抗戦をもっとも多くやったメンバーで、彼は前回の北海道甲子園に出ていたんですけど、そのとき僕が観戦で入ってアドバイスしたこともあって。
 それで、こんさんと「来年は一緒に甲子園に出よう」みたいな話をしていたんですよ。その約束を果たして実際に一緒に出場できて、しかも優勝できたというのが本当に嬉しかったんですよね。
 
──対抗戦で練習してくれたカラマリや他チームの方々への感謝の言葉もありました。これは、あとばる選手は配信で見てました?
あとばる:はい。
 
ルオカ団長:見てくれてよかった(笑)。
 
あとばる:やっぱり嬉しいですよ。優勝した人から自分のチーム名とか自分の名前が出るのは。背中を押した気分というか、一緒に戦っている気分になれるので。ああいう言葉はやっぱり嬉しいですね。
 
ルオカ団長:たぶん、カラマリさんがいちばん対戦相手の回数多いんじゃないかな。課題だったムツゴ楼もすごくやってもらって、試合が終わるたびに2438学園さん(カラマリのメンバー)からもLINEで「もうちょっとこうしてみたら?」みたいなアドバイスをいろいろもらったりして。それも全部含めて「ありがとう」という感じです。
 ただ、あんなにやってもらったのに、決勝のムツゴ楼で負けちゃったのは申し訳なかったですけど(笑)。
 
──でも3本目までいって結果、盛り上がりましたし(笑)。あと、〆る者達の試合はすごく盛り上がる展開が多いなと思ったんですよ。別に“魅せる”試合を心掛けているわけではないと思うんですけど、やっぱりパブロの存在が大きいんですかね。
ルオカ団長:そうですね。パブロもそうですし、たぶんスピーディーなんですよ、僕らの試合展開って。近いタイプでいうと、近畿地区大会DAY2で優勝したDetonatioN Gamingさんとか。けっこう好戦的な動きをするチームというか。
 


▲(第5回 スプラトゥーン甲子園 九州地区大会 DAY2  6:14:11より引用)

 
──倒した、倒されたの殴り合いもけっこう多いですもんね。
ルオカ団長:そうですね。じっくりやるよりはひたすら攻めるという展開が多いので。そういう意味では「試合展開が速くて面白いのかな」と思います。ただ、キャンピングシェルターというブキは相手をイライラさせるブキなので、見ている人たちからすると「このキャンプは!」みたいな感じはあるかもしれませんけど(笑)。
 

気になるライバルチームを分析!

──ルオカ団長選手はナワバリの戦略をいろいろ研究されているということで、他の地区大会の優勝チームの特徴や強みをどう見ているかを聞かせてください。まず、近畿地区大会DAY1を勝った月下雷鳴は、どんなチームだと見ていますか?
ルオカ団長:オクラ選手の後衛がすごく綺麗で固いので、オクラ選手をどうやって無力化しながら他を倒すか、というのがポイントになると思います。あと、月下雷鳴は個々の対面力が非常に強いんですね。そういうチームって、バラバラになったときも力を発揮できるので、なんとかパニックを起こさせないといけない。
 その中で、個人的に重要視しているのが、メンタリティしのはらさんで、あの人を止めたら試合が動くかなとは考えているんですけど……けっこう難しいんですよね。個々の対面力が強い相手だと、僕は1対1では絶対に勝てないので、そこも含めての対策がこれからの課題ですね。
 


▲近畿地区大会 DAY1 を優勝した月下雷鳴のメンバー。前回この対談に登場してくれたメンタリティしのはら選手を始めとする実力者が揃う強豪チームだ。
(第5回 スプラトゥーン甲子園 近畿地区大会 DAY1 5:55:00より引用)

 
──先ほど「似ているタイプ」といっていた、近畿地区大会DAY2を勝ったDetonatioN Gamingはどうですか。
ルオカ団長:タイプがけっこう似ていて、攻め合いにはなると思うんですけど、ちょっと問題になるのはDetonatioN Gamingはナワバリ力が高いんですよ。(フェスのランキング)の上位が一杯いるので、なかなか混乱させられないんですよね。なにか仕掛けられても、個々がその展開での負け要素と勝ち要素をすぐに頭の中で出して、的確な行動をとれるタイプだと思うので。
 なので、あまり荒らして勝つというよりは、ちゃんと人数をかけて……果敢に攻めてくるんだったら人数かけて1枚ずつ落としていこうかなと。でも、なかなか難しいところではあります。
 


▲近畿地区大会 DAY2 を優勝したDetonatioN Gamingのメンバー。第4回甲子園全国ベスト4のメンバー3人とNPBスプラトゥーン2大会優勝者が揃う、大会屈指の注目チーム。
(第5回 スプラトゥーン甲子園 近畿地区大会 DAY2 5:28:43より引用)

 
──九州地区大会DAY1を勝った、えびチリソースはどうでしょうか?
ルオカ団長:さっぷさんのエクスプロッシャーがポイントですね。僕はWebで記事を書くときに、試合をゆっくり再生しながら書いているんですけど、ちょっとずつ見ていると、さっぷさんは「すべて見ているな」という感じがするんですね。
 ですから、さっぷさんを「どう自由にさせないか」というのがひとつと、えびチリソースさんはけっこう連携力が高くて、タイプでいうと第4回甲子園準優勝のSpRush!!さんと非常に似ているんです。この連携力をどう崩すかも課題になってきますね。
 


▲九州地区大会 DAY1 を優勝したえびチリソースのメンバー。全員が甲子園初出場ながら見事に地区大会を制した、期待の新星だ。
(第5回 スプラトゥーン甲子園 九州地区大会 DAY1 6:19:23より引用)

 
──あとばる選手は、〆る者達も含めてこの4チームの中で、どこか気になるチームはありましたか?
あとばる:えびチリソースさんが気になりますね。個人的に対抗戦をしたこともないですし、優勝するまでは完全にノーマークだったので。仮にいま「その4チームと戦ってください」となったときに、いちばん警戒するのはえびチリソースさんですかね、やっぱり。わからな過ぎるという点で。
 
──エクスプロッシャーのさっぷ選手は、以前の対談でも「メチャクチャ上手かった」というふうにおっしゃってましたね。
あとばる:上手かったですね、本当に。あれは上手いプレーヤーの動きですね。それ通すか!」という感じの。
 
──優勝候補と言われた、メキシコJAPANを破っているのは伊達じゃない実力を持ったチーム。
あとばる:いまのところ、今回の甲子園の中ではあの試合がいちばん熱かったんじゃないかなと思います。
 
ルオカ団長:わかります、それ(笑)。
 
あとばる:あれは甲子園の歴史に残りますよ。
 
ルオカ団長:一番「おおおっ!」って盛り上がりましたもんね。
 
──改めて、ハイレベルなプレーヤーは全国にまだまだたくさんいるのを知った、というところもありますよね。では最後に、ルオカ団長選手に全国決勝大会に向けての意気込みをお願いできればと思います。
ルオカ団長:地区大会のインタビューでも言ったんですけど、最初から「優勝する」という意識よりも、とりあえず1本勝ちたいなと(笑)。
 
──それはもうジンクスみたいな(笑)。
ルオカ団長:なんか自分のなかで完全にでき上がっちゃっていますけど(笑)。まあ、先を見るよりは目の前の試合を勝ちたいので、まずは1回戦を突破したいというのがあるのと、これからどんなチームが上がってくるのかなとか、そういったチームの対策を考えるのもすごく楽しみなので、とりあえず早く甲子園の決勝大会当日になってほしいですね。
 

【今回のまとめ】
・ルオカ団長の今回の優勝の背景には熱いドラマがあった!
・九州地区大会DAY1のえびチソースvsメキシコJAPANは甲子園史に残る名試合!
・全国決勝大会の目標は「とりあえず1本!」

 
次回は甲子園を沸かせたあのプレーヤーが対談に初登場! いったい誰が登場するのか!? 次回もお楽しみに!
 

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次回は2/18(火)更新!!