【大塚角満のゲームを語る】第2回! 近ごろのゲームライフサイクル!!


 

ゲームについてのアレコレを語ります

さて、ゲームにまつわるあんな話やこんな話をドタバタと綴るこの連載“大塚角満のゲームを語る”の2回目です。
 
……と言いつつ、連載第1回目は、20年以上もファミ通で働いていた俺が、そのライバルでもあるコロコロオンラインで記事を書く理由……というか馴れ初めを書かせてもらったので、キチンとゲームについて語るのは今回が最初となりますな。
 

恐怖の年末進行の中で

この記事を書いているのは2019年12月11日。
 
いわゆる年の瀬! 師走!!
 
そして、編集者がこの世でもっとも恐れている単語……“年末進行”の季節だぁぁああああ!!!
 
俺も御多分に漏れず、忙しい日々を過ごしている(ヒマそうに見えるかもしれんがね)。自分のブログや各種連載もさることながら、単行本の仕事が始まったり、ドラマやアニメの脚本に関わっていたり、『リングフィット アドベンチャー』でダイエットをしなきゃいけなかったりと、モノ書き、編集者冥利に尽きる毎日を送っているのだ(ダイエット、関係ないけどな)。
 

▲リングフィット アドベンチャー

 
このような状況に陥ると、とたんにたいへんになるのが“ゲームで遊ぶ時間を捻出する”こと。ゲームを遊んでナンボの仕事をしているくせにプレイ時間がないなんて、本末転倒もいいところなのだが、ホントにパツパツなのだから仕方がない。
 
でも。
 
つい先日、とあるゲームメディアさんに初めてお邪魔させてもらったんだけど、話を聞いて驚いた。そのメディアはまさに、
 
「我々はゲームで遊んでナンボなので」
 
ということで“積極的にゲームをプレイすること”を推奨し、たくさん遊んだ社員には報奨金(!)まで支払われるというのである! そんな環境なので職場の雰囲気も明るく、楽しく、ワイワイキャアキャアとゲームトークが飛び交っているという。もちろん、スマホでパズドラをしようがPS4を持ち出してきてモンハンをしようが咎める人などいるわけもなく、むしろ褒められるというのだからタマラナイ。
 
この話を聞いて思い出したのが、俺が入社した当時の、1990年代後半から2000年初頭のファミ通の風景なんだよな。新作ゲームのサンプルが届けば担当の席に編集者が集まり、「俺にやらせて!」、「対戦しようぜ!」なんて、我先にと遊ぼうとしていたっけ……。加えて編集部の空き机はどれも“ゲーム台”になっていて、『バーチャファイター』や『ウイニングイレブン』など、対戦がアツいゲームがつねに遊べるようになっていたんだよなぁ。
 
編集者の担当する仕事が増え、物理的にゲームを遊ぶ時間が持てなくなるにつれて徐々に編集部は静かになっていったけど(現在がどうなのかは知らないけどな)、やっぱり我々は無理をしてでも“ゲームの時間”を捻出しないといけないんだなと、その新興のゲームメディアの話を聞いて思ったのでした。
 

忙しい人の強い味方!

さて、そんな忙しい人々の味方になってくれるのが“携帯ゲーム機”である。
 
と言っても、PS Vitaが生産終了になったり、ニンテンドー3DSも目立った動きがないいま、どんな携帯ゲーム機を味方につければいいのだろうか?
 
簡単である。
 
↓コレをつねに持ち歩けばいいのだ。
 

 
Nintendo Switch Liteですよ皆さん!!
 

Nintendo Switch Liteとは

9月20日に、“小さく、軽く、持ち運びやすく”をコンセプトに、“携帯専用”のNintendo Switchとして登場したのがこの商品だ。従来モデルよりもふた回りほども小さく、重さに至っては123グラムも軽い。
 
こう書くと、
  
「えw たったの123グラム違い? あんまり変わらないんじゃないの?」 
 
と思われる方がいるかもしれないが、つねに両手で保持して遊ぶ端末の100グラムはデカい。持った瞬間に、
 
「え!! たったの123グラムなのに……こんなに違うの!?」
 
と驚かれること請け合いである。
 
もちろん、小さく、軽く、携帯に特化したモデルなので、従来型にはあるものがいろいろと取り除かれてはいる。たとえば、画面が6.2インチから5.5インチに小さくなったり、テレビに出力できなかったり、コントローラーを取り外せなかったり……。
 
そういう意味では、それぞれのゲームライフスタイルを熟考したうえでどちらを買うのか選択しないといけないのだが、前述の通り忙しくてゲームを遊ぶ時間が少なくなっている人には、全面的にLiteのほうをオススメしたい。これがあれば、ふとした瞬間にできる“凪の時間”をゲームに充てることができるから。
 

近ごろのゲームライフサイクル

俺の1日のライフサイクルは、以下のようになっている。
 
・6時起床。枕元のNintendo Switch Liteを起動して『ディアブロ III』か『ロマサガ3』で遊ぶ
 

▲ディアブロ III

 

▲ロマサガ3

 
・7時半~8時、家を出るまでのわずかな凪の時間にNintendo Switch Liteでゲームをプレイ
・片道40分の通勤電車内でNintendo Switch Lite。
・職場にて、原稿を1本書き終わったら、息抜きにNintendo Switch Lite。
・原稿を書き終わらなくてもNintendo Switch Lite。
 

 
・帰宅し、寝る前の1時間ほどを使ってNintendo Switch Lite。
 
見事に、ふいにできる凪タイムにNintendo Switch Liteを充てている。これができるようになったおかげで、どんなに忙しくても1日に2時間くらいはゲームで遊べるようになったのだ。
 
なので当連載でもしばらくは、Nintendo Switch用ソフトについて綴ることが多くなるかと思います。乞うご期待!
 

大塚角満(おおつか・かどまん)

1971年9月17日生まれ。元週刊ファミ通副編集長、ファミ通コンテンツ企画編集部編集長。在職中からゲームエッセイを精力的に執筆する“サラリーマン作家”として活動し、2017年に独立。現在、ファミ通Appにて“大塚角満の熱血パズドラ部!”、ゲームエッセイブログ“角満GAMES”など複数の連載をこなしつつ、ゲームのシナリオや世界観設定も担当している。著書に『逆鱗日和』シリーズ、『熱血パズドラ部』シリーズ、『折れてたまるか!』シリーズなど多数。株式会社アクアミュール代表。