第69回
スプラトゥーン甲子園への道標 part11
ステージ攻略「ムツゴ楼」
イカ道場師範のSIGUMAだ!
スプラトゥーン甲子園で使われる8つのステージ攻略も、いよいよ今回でラストステージとなる。最後に紹介するのは、スプラトゥーン2でも最後に追加されたステージでもある「ムツゴ楼」だ!
ムツゴ楼はリスポーン地点から中央部にかけて、徐々に高度が下がっている形状になっており、自陣の大部分には相手が侵入できない形になっている。
この相手が侵入できない部分の塗り面積の割合が、他ステージよりもかなり高くなっているのが特徴的で、残された共有部分の塗り争いが非常に激しいステージとなっている。
また、甲子園8ステージの中でも特殊な構造であることから、変わったブキ編成を見ることができるステージとなっている。観戦する際もチームのブキ編成に注目したいステージだ。
それではムツゴ楼における重要ポイントを解説していこう。
ムツゴ楼の重要ポイント
ポイント1:北側広場
ムツゴ楼で発生する戦闘の半分以上はここで起こると言っても過言ではない激戦地帯だ。そして、この広場を最終的に押さえていたチームが勝利を手にする確率が高くなる、といえるほどのムツゴ楼における最重要ポイントだ!
塗り面積が広いことは勿論だが、この広場から相手陣地側や中央エリア、さらには賽銭箱広場に流れるなど全てのエリアへの起点となる場所となっている。
この広場へのアクセスは、自陣からの左側から下りていくルートと、中央広場から北側広場に下りてくるルートの2つがある。自陣左を通るルートを使うと北側広場の状況を広く確認することができるため、比較的安全に近づくことが可能となっている。
中央広場を通るルートの場合、北側広場へのアクセスは早くなるが、広場にいる相手の状況がしっかり見えない状況から広場のど真ん中に出ていくことになる。そのため、見えない場所にいる相手からやられてしまう危険度が高い。中央広場からのルートを使う場合は別の味方が左ルートから攻めている場合など、複数ルートから攻める場合での使用を推奨したい。
また、北側広場の上部に出っ張っている小さなスペースがある。ここは広場から少し高い位置にあり、攻撃を防ぐために有効なブロックも設置されている。そのため、防衛時に非常に有効な場所となっている。この位置に長射程ブキや遠投ボムを持ったプレイヤーをおいておくことで、北側広場の防衛力を高める事が可能なので積極的に利用していこう。
ポイント2:賽銭箱広場
北側広場とちょうど反対側に位置する広めのスペースで、お賽銭箱がおいてあることが特徴的な場所だ。リスポーン地点から壁を登って、すぐにアクセスすることが可能な場所ではある。しかし、このスペースについては扱いが北側広場とは大きく異なってくる。
このポイントで相手を倒し、一時的に広場を制圧できたとしてもリスポーンした相手が高台からすぐにやってくる。永続的にキープし続けることが非常に難しい。また相手方の高台には、14式竹筒銃やジェットスイーパーなどの長射程ブキが鎮座するケースが多いため、広場の下からこのようなブキと戦うのはかなり分が悪い。
現在の甲子園環境では、このポイントに14式竹筒銃(甲)を置くスタイルがトレンドとなっていることも解説しておこう。この広場横にある高台からはちょうど竹の射程で広場全体を塗ることが可能で、安全な位置から広場を塗り続けることができる。さらに、相手側高台も射程に入れることが可能であるため、ほぼ一人で賽銭箱エリアを見ることが可能なのだ。また、広範囲の塗りからスペシャルが非常に溜まりやすく、マルチミサイルを使ってエリアを移動せず、味方を援護することが可能な点も14式竹筒銃が採用される理由となっている。
自チームに14式竹筒銃を採用するのであれば、専属で賽銭箱広場を見る形にすればよい。しかし、チームに採用していない場合、序盤は無理に賽銭箱広場では戦わずにゲーム終盤にかけて塗りを残すように立ち回っていこう。
ポイント3:中央エリア
ポイント1の北側広場とポイント2の賽銭箱広場を直線上につなぐ広い通路のような構造のエリアだ。ここに長い時間留まって戦うことはあまりないが、北側広場への打開のルートや、北側広場を制圧したあとに賽銭箱広場に向かう際に経由したり、お互いのチームのプレイヤーが頻繁に行き来する。そのため、その中でバトルも起きやすい場所となっている。
ポイント1と2を移動するプレイヤーとリスポーン地点からやってくるプレイヤーが入り乱れるため、正面だけでなくサイドからやってくる相手にも注意する必要がある。エリア内に設置されたバルーンを遮蔽物としてうまく使いながら立ち回っていこう。
この中央エリアからボムや長射程ブキを使って、相手陣地側に攻撃することで、侵入することのできない相手エリアにインクの塗り跡を残すことも可能だ。周りに相手がいない状況のときは、積極的に相手陣地に攻撃を仕掛けていこう。
ポイント4:自陣北広場(相手陣の場合は左上スペース)
お互いのエリアに設置されたリスポーン地点から下りた先の北側広場につながる広場だ。
相手陣地への侵入が不可能な場所が多いムツゴ楼において、唯一相手陣地側に攻め込むことができる場所になっている。
比較的広いスペースであるため、侵入することができれば多くの塗り面積を奪うことが可能だ。しかし、相手リスポーン地点からも素早くアクセス可能な場所があるため、深入りすることには注意しよう。
このポイントに攻め込む際は単独ではなく、なるべく味方と一緒に攻め込むことを意識しよう。中央エリアから北側広場に相手が下りきたのであれば、すぐに戻ることを考えておこう。
ムツゴ楼の抑えと打開
【ニュートラル状態】
どのようにして北側広場を制圧するかが大きなポイントとなってくる。チームのブキ構成にもよるが、トレンドの編成として14式竹筒銃などを入れた編成として考えてみよう。
基本的に賽銭箱広場に14式竹筒銃などの長めの射程のブキを1名専属として置く形になる。そして、残りの3名で北側広場の攻略に向かう形となる。賽銭箱広場を担当する長射程ブキは、基本的には終始賽銭箱広場の高台から広場を塗り続けながら、スペシャルが溜まったら味方に援護を入れていこう。
北側広場を攻める3名は状況によって左ルートと中央経由ルートを使い分ける形となる。
MAPで味方の位置を確認しながら、左から攻めている味方がすでにいる場合は中央経由ルート、左ルートに味方がいなければ左など、味方の位置を確認しながらどのように広場を攻略するかを考えていこう。
【抑え】
北側広場を制圧し、中央エリアも抑えることができたら抑えの展開となる。
抑え時もキーとなるのは変わらず北側広場となるため、ここを重点的に防衛していく形になる。相手は左と中央エリアに分かれて打開を狙ってくるため、基本形として北側広場専属の防衛が1名、中央エリア付近に2名、賽銭箱広場に1名という形がおすすめだ。
中央エリアにいる2人は相手陣内に向けてボムなどを投げながらスペシャルを溜める。そして、相手に牽制しエリアに下りてきた相手を迎撃。北側広場にいるプレイヤーについては相手がやってきても無理に前に出て迎撃せずに、「カモン」などで中央エリアにいる味方を呼んでから確実に相手を倒すことを意識しよう。
一人で無理をしてやられてしまうと、中央エリアにいる味方が挟まれる形となり一気に形勢が逆転する形となってしまうので要注意だ!
【打開】
左側ルートと中央エリアに分かれて進軍し、北側広場方向に打開していくという流れが基本的な打開の流れとなる。抑えに入った相手は北側広場から中央エリア付近にかけて、3人ほどが布陣する構えになっていることが多く、攻撃的な相手であれば自陣側のポイント4まで攻勢をかけてくる場合も考えられる。
左側ルートから向かうプレイヤーは高台からポイント4に相手がいないか、ボムなどでクリアリングを行ってから広場に降りていくようにしよう。中央エリアから向かう部隊は、まず高台から中央エリアを撃ち、段下に潜伏している相手に注意しながら中央エリアに降りてバルーン付近まで進んでいこう。
ここから坂を下りてすぐに北側広場に出るのではなく、坂の上あたりから中央に向けて弾を撃つなどして相手の気を引きつけ、左ルートから来る味方への援護となるような動きを意識することで有効な打開につながるだろう。
また、打開時にはスペシャルウェポンが必要不可欠であるため、このときは賽銭箱エリアを経由してスペシャルを溜めつつ、中央エリアを経由するというルートも有効だ。
同じく左ルートから打開を狙う部隊も北側広場に近づくまでにスペシャルを溜めておき、複数人でスペシャルを発動&中央エリアからの部隊との連携で打開を狙っていこう!
まとめ
ムツゴ楼は特殊な構造から他ステージとは異なったブキ編成が必要となる可能性が高いステージだ。
チームが勝てないと感じたらブキ編成に固執せずに、ムツゴ楼専用のブキ編成に変えることも一つの手だと考えてほしい。また、中央部の塗り面積の狭さから一瞬の逆転劇の起きやすいステージであるため、ゲーム終盤抑えている状況でも打開の状況でも最後の最後まで気を抜かずに戦おう!
SIGUMA
実況グループ「YOUNG☆MAN」所属の元プロゲーマー。2004年にHALO WORLDWIDEチャンピオンシップで世界5位となり、日本人として初めてスポンサー契約に成功した。イベント解説者としての顔も持ち、そのわかりやすい解説に定評がある。
Twitterアドレス&ニコ生チャンネルURL
Twitter:https://twitter.com/sigumaxxx
生放送:http://ch.nicovideo.jp/siguma-ch