By まつがん
力こそパワーでは???
冒頭から一切の説明を省いて記事の要点だけを伝えていくストロングスタイルでスタートしたわけだが、つまりはそういうことである。
デュエマのクリーチャーには、パワーの数値が設定されている。仮にこのパワーの値を筋肉量であると仮定したとしよう。そのとき何が起こるだろうか?
まず《ビックリーノ》は、こんな見た目でも意外と鍛えているらしい。顔面の筋肉をたくさん使う (?) からだろうか。
続いて《桜風妖精ステップル》は……ダメだ、お話にもならない。ちゃんと肉食ってるのか?せめて《護蓮妖精ミスティーナ》くらいまで鍛えて出直してきて欲しい。
そして《”轟轟轟”ブランド》はさすがマスター、4体に分身できるだけあってナイスマッスル!肩にちっちゃい重機載せてんのかーい!(※載せてます)
さらには純朴そうに見える《デデカブラ》も……おいおい、かわいい顔しておいてその実とんでもないマッスルを服 (?) の下に隠してやがるじゃねぇか……。
なんだかおぞましい生物が誕生した気がしないでもない。
それはさておき、筋肉視点で考えてみるとデュエマの世界はこれまでと全く違った様相を帯びてくる。
何せクリーチャーがシールドをブレイクするのはブレイカー能力のおかげではない。筋肉の力だ。他の何物もお前を救わない。筋肉の力のみがお前を強くする。
ならばデュエマに勝つには当然、筋肉を鍛えるしかない。
しかし筋肉パワーの数値はクリーチャーによってあらかじめ決まってしまっている。それを後天的に鍛えることがはたしてできるのだろうか?
だが、実はデュエマ界にも極限まで体を鍛えられるマッスルジムが存在していたのだ。
そう、オレガ・オーラという名前のジムが。
《ΓΛΧ ヴィトラガッタ》、そして《φχ スピルバグス》。超天篇第3弾で登場した、オーラが2枚以上付いたGR獣の攻撃時に手札からこれらのオーラをタダで付けられるという、過去に存在した「侵略」というキーワード能力に似た挙動をするオーラたちの登場によって、お手軽なドーピングが可能となった。
何せ攻撃時にこれら2枚を付けることができれば、もとがどんなに貧弱なクリーチャーだったとしても12000ものナイスバルクを上乗せされたジャック・ハンマーに早変わりするのだ。
だがそれでも、これだけではまだまだ最大筋力が足りない。何せオーラが2枚ばかり付いたGRクリーチャーに12000の筋肉を上乗せしても、パワーはせいぜい17000~18000くらいが関の山。シールドをすべて吹き飛ばすには、さらなるデュエ筋がいる。
ここで私は考えた。もとが貧弱なクリーチャーに《ΓΛΧ ヴィトラガッタ》《φχ スピルバグス》でドーピングするだけで超絶ムキムキになれる……ならば。
もとから超絶ムキムキのクリーチャーをドーピングすればいい。
見よこの鍛え抜かれたアイアンボディ。
無防備に晒した胸筋はさながらナイアガラの滝のごとく雄大。パラス筋グの名は伊達ではない。
そのたくましい14000マッスルのボディに12000のプレシャスな筋肉アーマーをライドオンすれば筋肉パワーは驚きの26000。「パワード・ブレイカー」により、はち切れんばかりの筋肉が相手のシールドを一つ残らず粉々に粉砕する。
しかしただのクリーチャーでは《革命類侵略目 パラスキング》の「侵略」元となることはできない。これだけの筋肉の鎧を纏うだけの資格を有するのは、限られたクリーチャーのみ。
ならばどうするか?
これらのマスターGR獣たちにジム通いをしてもらうしかない。
超天篇のGRマスターたちのマナコストは5。すなわち、一回のGR召喚につき3分の2の確率で《革命類侵略目 パラスキング》に「侵略」できる。なのでお前たちに泣き言は許されない。ただその貧弱に生まれついたボディを呪いながら必死になって己を鍛えるしかない。
だがマスターたちの懸命なライ〇ップによって《革命類侵略目 パラスキング》の「侵略」条件を満たせるとしても、デュエル・マスターズの勝利条件はあくまで対戦相手にダイレクトアタックを決めること。シールドを5枚割るだけでは、ただの「見せ筋」で終わってしまう。
そしてダイレクトアタックだけは、たとえ筋肉パワーを30000とか40000にしたところでたどり着くことができない。
つまり最後には必要なのだ。
さらなる筋肉の力が。
《インパラスカス》。この野生動物特有のしなやかな筋肉たるや、後ろ脚で蹴り飛ばされたら人が死ぬこと間違いなしだ。
ゲーム的にも、《インパラスカス》はどんな進化元からでもNEO進化できるので、どの色のマスターGR獣がGR召喚されたとしても問題なくトドメを刺しにいける。
決して「インパラスカスにも『パラス』の文字列がある……この符合!」と言いたいだけだったり、流行に乗じてマスターGR獣たちを鹿っぽい何かにして殴らせたいだけだったりするわけでは断じてないのである。断じて。
というわけで (?) これが筋肉の力ですべてを解決した今回のデッキ、『オーラ筋肉侵略』だ!
『オーラ筋肉侵略』
《*/零幻チュパカル/*》 | |
《*/零幻ルタチノ/*》 | |
4 | 《*/零幻トリムナー/*》 |
《インパラスカス》 | |
《*/弐幻サンドロニア/*》 | |
《極幻智 ガニメ・デ》 | |
4 | 《終末の時計 ザ・クロック》 |
4 | 《φχ スピルバグス》 |
4 | 《ΓΛΧ ヴィトラガッタ》 |
4 | 《革命類侵略目 パラスキング》 |
超GRゾーン | |
2 | 《The ジョラゴン・ガンマスター》 |
2 | 《煌銀河 サヴァクティス》 |
2 | 《C.A.P. アアルカイト》 |
2 | 《”魔神轟怒”ブランド》 |
2 | 《ザーク卍ウィンガー》 |
2 | 《全能ゼンノー》 |
筋肉の話をしていただけなのに気が付いたらデッキができていた。やはり力こそパワー。これだけ清々しいデッキに殴られれば、勝敗はどうであれ対戦相手とも筋肉の友情が育まれるに違いない。
そう、2020年からはデュエル・マスターズは筋肉・マスターズ略して「筋マ」として生まれ変わるのだ。筋肉は万能。筋マ万歳。
???「ちょっとちょっと、適当言わないでくださいよ!生まれ変わりませんよ~!」
そ、その声は!?
何かを鍛えていそうな動きのデッドマン!!(※問題です。デッドマンはこの動きを「〇〇の動き」と言いましたが、〇〇とは何でしょうか?正解は次回冒頭にて!)
デッドマン「脳ミソまで筋肉になってしまった研究仙人のデッキ構築欲を刺激して治療するために、また新しいカードを持ってきましたよ!」
はたしてデッドマンが持ってきてくれたカードとは!?
次回に続く!
ライター:まつがん
フリーライター。クソデッキビルダー。
論理的な発想でカード同士にシナジーを見出すのだが、途中で飛躍して明後日の方向に行くことを得意とする。
オリジナルデッキでメタゲームに風穴を開けるべく日夜チャレンジを続けている(が、上記のような理由で大体失敗する)。
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