みんなで年表を作り上げよう!コロコロに関するキミの思い出コメントや
秘蔵のふろく品&ホビーなどを
「#コロコロ500号」を付けてつぶやくのだ!
ファミコンの大ブームから児童マンガ誌シーンのみならず、マンガ界でも一大ブランドとなったコロコロコミック。「コロコロ少年団パスポート」によって全国小学生読者の結束は高まり、その人気を揺るぎないものなった――が! つねにアグレッシブな姿勢を忘れないのが「コロコロ」の持ち味。ファミコンだけにとどまらず、おまけシール、ミニ四駆、ドッジボールなど、続々と新たなホビーブームを生みだしていく。今回は類似誌との攻防も激しい、ドガッツあふれる5年間を年表で振り返ります!!
1987年 第105号~第116号
■トピック:新ヒーロー、ヒロインが続々登場!
ファミコンブーム時には「高橋名人」というホビーヒーローが誕生したが、ビックリマンブームでも同様の存在がいる。それがロッテの商品開発者・丹後四郎が扮する「丹後博士」だ。学者衣装の丹後博士によるキャラクター解説に次期シリーズ展開予想、読者からの質問に答えるコーナーに子供たちは夢中となり、いちやく高橋名人に次ぐホビーヒーローとなった。
また、アニメ化タイミングで「エスパー魔美」(藤子・F・不二雄)が掲載開始。しずかちゃんとは違った、お姉さん藤子Fヒロインにドキドキした読者も多いのでは!? ほか、学年誌の人気ギャグマンガ「のんきくん」(コロコロ初登場は1986年12月号)、特撮番組のコミカライズ「仮面ライダーBLACK」が連載開始され、誌面はさらに賑やかさを増していくのであった。
■主な人気漫画
1月号~ 「ビックリマン」竹村よしひこ、「かっとび!童子」原作:古沢一誠、作画:たかや健二(作画)、「熱拳カンフークラブ」魚戸おさむ
3月号~ 「のんきくん」方倉陽二
4月号~ 「エスパー魔美」藤子・F・不二雄
6月号~ 「かっとばせ!キヨハラくん」河合じゅんじ
7月号~ 「少年ビックリマンクラブ」なかのともひこ
10月号~ 「仮面ライダーBLACK」原作:石ノ森章太郎、作画:小林たつよし
12月号~ 「ダッシュ!四駆郎」徳田ザウルス
創刊から10周年を迎えたこの年、ファミコン人気に慢心することなく、コロコロは子供ホビーで新たなブームを仕掛けていく。それが「ビックリマン」(ロッテ)に代表される、おまけシールブーム! 類似誌も別商品で対抗したが、「ビックリマン」の「天使VS悪魔シリーズ」の圧倒的人気には及ばず。
また、当時のプロ野球人気と相まって、プロ野球選手をモデルにしたドタバタギャグ「かっとばせ!キヨハラくん」、ドガッツ野球マンガ「かっとび!童児」が人気作に。そして翌年から爆発的ブームを巻き起こすミニ四駆マンガ「ダッシュ!四駆郎」もこの年から連載開始されている。後に『コロコロ』人気作家となる樫本学ヴ先生が「刑事(デカ)ボットB.B」でデビューしているのも見逃せない!
■主なホビー:ビックリマン/PCエンジン
じゃんけんにおけるグー・チョキ・パーの“三すくみ”を天使・悪魔・お守りに置き換えたキャラクターシールが「ビックリマン」の「天使VS悪魔シリーズ」だ。従来のおまけシールと異なっていたのが、シールにストーリー性をもたせた商品展開。天使界のスーパーゼウス、悪魔界のスーパーデビルという「ヘッド」を筆頭に、圧倒的破壊力を持つ悪魔・魔肖ネロ、新天地・次界を目指す天使の若きリーダー・ヘッドロココと7人の神帝……などシリーズを重ねるごとに魅力的なキャラクターが登場し、戦いの物語が進行。みんなワクワクしたよね!
そして、NECとハドソンが共同開発した夢の次世代機PCエンジンもこの年に発売。コロコロではハドソンとのホットラインもあって充実な最新情報が満載だった。ブームの「ビックリマン」もPCエンジンでゲーム化されています。
■1987年の世の中
日本国有鉄道(国鉄)が分割民営化してJRグループに
安田火災海上保険(現・損保ジャパン日本興亜)がゴッホの名画「ひまわり」を58億円で落札。バブル景気を象徴する出来事に
マイケル・ジャクソン、マドンナなど海外大物アーティストが初来日
俵万智による新感覚歌集「サラダ記念日」がベストセラーに
テレビバラエティ「ねるとん紅鯨団」、「志村けんのだいじょうぶだぁ」が人気番組に
三重県・鈴鹿サーキットにて「F1グランプリ」初開催
■コロコロトリビア:少年団アイテムが充実!
新ホビーを打ち出すと共に、そのホビーに対するモラルを提唱するのがコロコロ・イズム。8月号に付録された「全国ビックリマンクラブ会員証」は、「私は決してシールを、売り買いしないことを誓います」「私は、チョコもおいしく食べながらシールを集めることを誓います」などの条文が記載されたコロコロのオリジナル会員証だ。「コレクター」という言葉が一般化した現在でも通じる名文! そして、この条文をマンガ展開したのが連載「少年ビックリマンクラブ」(なかのともひこ)だった。
この年は、白表紙となった「コロコロ少年団パスポート」が5月号に付録されたほか、「コロコロ少年団特別会員証」(1月号)、「聖ドラゴン紋章」(8月号)、「聖ドラゴンバイブル」(9月号)と少年団アイテムが充実の1年であった。