By ドブフクロウ
みなさんこんにちは。MtGライターのドブフクロウです。
みなさん、お盆休みはいかがお過ごしでしょうか? 「せっかく仕事がお休みなのに、案外することがなくて暇を持て余し気味」なんてことありませんか? 僕は根っからの引きこもり体質なので、休みがあっても自発的に予定を埋めていくことができず、友人から遊びに誘われたりしない限り延々と家でだらけてしまいます(訳あって先週帰省も済ませてしまっているので余計に)。ちなみに僕を遊びに誘ってくれる友人は非常に少ないので、基本的には家にいます。
しかも幸か不幸か(?)そんなふうに家でだらけていても、パソコン一台とネット環境があれば無限に遊べてしまうんですよね。そんなわけで私は無限にMTGアリーナをプレイしています。同じような休日をお過ごしの方、きっといますよね……『基本セット2020』のドラフト楽しいですよね……よね……。
まぁ、バーベキューしたり海行ったり、あるいはフェスやお祭りに行って仲間とワイワイ楽しむだけが最高の夏ではありませんからね。家で缶ビール片手にゲームする夏だって最高!(※お酒は20歳になってから) というわけで、今回は少しだけ趣向を変えてみなさんの夏を彩るおもしろデッキをご紹介したいと思います!
Fandom Legends MTG Arena Tournament
Fandom Legendsとは、アメリカ・カリフォルニア州サンテマオに本社を構えるウィキア社が主催しているMTGアリーナの賞金制の大会です。現在のところ日本ではそこまで有名ではないものの、Wizards of the Coast公式にスポンサードされているマジックプロリーグ(MPL)のプレイヤーや、世界的に有名なストリーマーが招待されています。
毎週末開催されており、大手ストリーミングサービスであるTwitchを用いて放送も行われています(※Twitchのページはこちら)。著名なプレイヤーが集まっているので放送は非常に見応えがありますよ。言語は英語ですが、マジックの話だとなんとなく何言っているのか分かるのが不思議なところ。語学学習にもよいかもしれません(?)。
そんなFandom Legendsで、おもしろコンボ愛好家として知られるマジックのプロプレイヤー、マット・ナス/Matt Nass選手が興味深いデッキをプレイしていました。さっそくデッキリストを見ていきましょう!
青単アーティファクト(使用者:マット・ナス選手) | |
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枚数 | カード名(メインボード) |
4 | 《オラーズカの拱門》 |
1 | 《爆発域》 |
10 | 《島》 |
4 | 《ザルファーの虚空》 |
4 | 《名高い武器職人》 |
3 | 《練達飛行機械職人、サイ》 |
4 | 《涙の氾濫》 |
2 | 《金粉の水蓮》 |
4 | 《ギルド球》 |
3 | 《大いなる創造者、カーン》 |
4 | 《マナ晶洞石》 |
3 | 《多用途の鍵》 |
4 | 《パワーストーンの破片》 |
4 | 《旅行者の護符》 |
2 | 《宝物の地図》 |
4 | 《人知を超えるもの、ウギン》 |
枚数 | カード名(サイドボード) |
1 | 《王神の立像》 |
1 | 《市長の笏》 |
1 | 《多用途の鍵》 |
1 | 《隕石ゴーレム》 |
1 | 《モックス・アンバー》 |
1 | 《神秘の炉》 |
2 | 《航海士のコンパス》 |
3 | 《否認》 |
1 | 《歩哨のトーテム像》 |
3 | 《魔術遠眼鏡》 |
青単アーティファクトはその名の通り多くのアーティファクトカードを搭載しており、大量のアーティファクトを並べた際に発生するシナジーで戦うコンボデッキです。デッキに入っているカードのほとんどは単体では機能しませんが、このデッキのキーカードである《練達飛行機械職人、サイ》が戦場にいれば話は別。一瞬でゲームに勝てる可能性があります。
デッキの動き自体は比較的シンプルです。『基本セット2020』で地味に(?)再録されたマナクリーチャー、《名高い武器職人》によるマナ加速を活用しつつ、大量のアーティファクトを並べて《涙の氾濫》をプレイします。
大量のアーティファクトを手札に戻しながら、《涙の氾濫》の効果で《人知を超えるもの、ウギン》を戦場に出し、その常在型能力でアーティファクトを再展開。この過程で戦場に《サイ》を出していれば追加で飛行機械トークンを得ることができます。
……えっ、このコンボ本当に強いの? と思う方がいらっしゃるかもしれません。というか注意深く記事を読んでいる人なら、「1ターンの間に《涙の氾濫》+《サイ》を唱えるためには9マナが必要になるのでは?」と思うかもしれません。ええ、そこはもう、《パワーストーンの破片》や《金粉の水蓮》のようなマナアーティファクトを活用して何とかしていきましょう。というか、何とかするしかありません。何とかしましょう(※時間を稼ぐためだけに《涙の氾濫》をプレイしなくてはならないタイミングもままあります)。
実際のところ、私もこのデッキは何度か回してみたのですが正直そんなにうまく回りません。もしかすると僕には分からないコツのようなものがあるのかもしれませんが、ちょっとよく分かりませんでした。対戦相手のデッキが強いと、こちらがコンボ決める前にめちゃくちゃにされますしね。とはいえ、全然勝てないけど楽しいんですよ。普段使わないカードをたくさん使えるし。
また、デッキリストをちょこちょこいじりながら遊ぶのも楽しいです。環境には《工匠の達人、テゼレット》や《クルーグの災い魔、トラクソス》のようなアーティファクトとシナジーを形成するカードも多数存在しているので、別の勝ち筋を用意して安定性を高めたり、逆にブン回りに特化したりといった遊び方もできます。《大いなる創造者、カーン》がいるので、サイドボードにおもしろカードを加えるのもいいですね。
もしも「白黒ヴァンパイアもバントスケープシフトも飽きた!」という方がいらっしゃったら、こうした一風変わったデッキを使ってみるのもおもしろいですよ。
ライター:ドブフクロウ
青春時代のほぼ全てをテキストサイトやゲーム系サイトを徘徊することに費やしていた根暗ライター。人間としての軽薄さに定評があり、親しい間柄では「空っぽ」というあだ名で呼ばれることもある。
MtGプレイヤーとしての腕前は自他ともに認めるヘッポコだが、青春時代に (いろいろなものを犠牲にして) 培ったMtG知識量は他の追随を許さない。
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