『ゾイドワイルド』新シリーズ、まんが『ゾイドワイルド2』がコロコロコミック9月号で堂々始動! さらに、7月には新たなゾイド“ビーストライガー”と“キャノンブル”が発売した。
今回コロコロオンラインでは、『ゾイドワイルド』新シリーズ開始特別企画を実施!
そこで、『ゾイドワイルド』をよく知るタカラトミーのゾイドチームの平位さんと片山さんに特別インタビューにお答えいただいたぞ。
今だから語れる『ゾイドワイルド』1年目の裏話から、気になる過去のゾイドシリーズとの繋がりや、期待膨らむ『ゾイドワイルド』新シリーズ、まんが『ゾイドワイルド2』にアニメ『ゾイドワイルド ZERO』についても!? ここでしか聞けないゾイド情報が目白押しだ!
企画開発者たちの今だから語れる『ゾイドワイルド』の1年!
—-まんが、アニメ、ホビーと『ゾイドワイルド』はこの1年多くの反響がありましたが、1年を通しての感想はいかがだったでしょうか?
平位 俊雄(以下、平位):
そうですね。これまで細々と続けていたのですけど、12年ぶりに「ゾイド」が名称を含めて大きくメディア展開しまして、結果からいうと非常に好評いただいて、第2シリーズにつながるいい結果を残せました。
玩具も売れ行き好調で、最初は大人のユーザー様に買っていただけて、そこからだんだん小学生を中心に火がついた感じです。
当社の購入者アンケートでは、購入者の80%は小学生以下の子ども層となっております。立体ホビージャンルとしてコロコロさんの中でも人気と聞いております。
—-手応えを感じたのはいつ頃ですか?
平位:
やはり、年末、年始商戦で爆発的に上がった印象ですね。最初からしっかり売れていたのですが、大きく飛躍したのが、年末のクリスマス商戦から特に“デスレックス”というティラノサイルス種のゾイドが非常に販売が好調でした。これがいい意味で完売となりまして、続くオオカミ種のゾイド“ハンターウルフ”、サーベルタイガー種のゾイド“ファングタイガー”がお店で完売という状況が続いて、人気が上がっていることを実感しましたね。
できるかぎり、多くの方に手にとっていただけるよう現在も状況を見ながら追加生産などの対応をさせていただいております。
—-アニメでも第13話での“ファングタイガー”vs“デスレックス”がすごくカッコよくて、まだ“ファングタイガー”はキット化されてなくて、「早くキットにならないかな」と思っていました。
平位:
そうですよね。仕事で人に会うと「ファングタイガーのキットはまだ出ないの?」と聞かれたりしましたね(笑)
もともと、“ファングタイガー”は最初企画した時に「ファングタイガーを主人公にする」という説がありました。初期の段階から開発を進めていたり、モデルデータがあったりしたんですけど、最終的にはライガーが主人公になったんです。
片山 周(以下、片山):
それでまんが「ゾイドワイルド」でも色々協議して序盤から登場することになっていましたね。
—-たくさんのゾイドがありますが、「このゾイドは人気出るだろうな」「意外と人気になったゾイド」はありますか?
平位:
一年を通してみるとどのゾイドも予想通りの人気が出たな、と感じましたね。それでいくと、主人公機のワイルドライガーは一番売れると想定していましたね。
平位:
実際に『ゾイドワイルド』でもっとも売れているのは、“ワイルドライガー”です。シリーズで20アイテム以上発売されていますが、2位を大きく引き離す販売数で1位となっています。
予想以上に売れたのは“ハンターウルフ”ですね。
“ハンターウルフ”はストーリー的に途中から参戦する強力な味方で、ソフト的には強い設定を持っていたので、ハードの魅力に加えてその部分も支持をいただけたと思います。
今までもオオカミタイプは人気だったんですけど、デザインも含めて「ヒロイックなウルフ」として受け入れられたのかな、と思いますね。
片山:
そうですね。僕は先ほど出た“デスレックス ”は絶対売れるだろうと思いましたね。売れてくれないと困るんですけどね(笑)
絶対売れるだろうとギミックとデザインはかなり力を注いで自信を持って出せたかなと思います。
—-“デスレックス ”の3段本能解放ギミックは衝撃的でしたね。
片山:
あとは、ゾイドシリーズは「これをゾイドにするの?」というゾイドが出てるんですけど、今回も意表をつく感じで、今までなかったダイオウグソクムシ種の“グソック”とかありますね。
これは大人の方に響いて、グソクムシが好きというモチーフが好きという方もいて売れたのかなと思います。