『奇跡の世代』とも評されるTAKAMURAMM選手とMaufin選手
CrazyRaccoon所属のTAKAMURAMMに続き、「Fortnite World Cup」への出場を決めた二人目の日本人プレイヤー、Riddle所属のMaufin。
今回は『奇跡の世代』とも評されるTAKAMURAMM選手とMaufin選手の二人に対してインタビューを敢行いたしました。彼らのパーソナリティや、プレイヤーとしての違い、世界戦への想いをお聞きいたしました。
第16回「ソロの怪物Maufinとソロの帝王TAKAMURAMM、奇跡の世代をダブルインタビュー!」〈前編〉 |
Maufin: Riddle所属のプロゲーマー。ソロで驚異の35キル、デュオアリーナでは合計44キルを達成。賞金総額約40億円の「Fortnite World Cup」に出場。 ●YouTubeチャンネル https://www.youtube.com/channel/UC_INF4xQABOfv116mpQz2YQ/featured https://twitter.com/maufinfn |
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TAKAMURAMM: プロゲーミングチーム「Crazy Raccoon」所属のプロゲーマー。日本人では入賞不可能だと思われていた「Fortnite World Cup」ソロモードのアジア枠を、その身一つで手に入れた。 ●YouTubeチャンネル https://www.youtube.com/channel/UCA0DY-BEMXg8wfOs3J_aXKQ https://twitter.com/Rur_mm |
――お二人に質問です。自分自信の性格に対して、どういう特徴があると思いますか?
Maufin:
性格ですか。そうですね……僕は「ゲームのメンタル」が強いけど、「人間関係のメンタル」が弱い、という特徴があると思ってます。
人間関係のメンタルが弱いっていうのはどういうことかというと、例えば喧嘩した時とかに「どうやって仲直りしよう」って考えてたらいつの間にか朝を迎えちゃう、みたいな。考えて考えて引きずっちゃうタイプなんです。
TAKAMURAMM:
Maufinさんはそういう感じなんですね。どちらかというと、僕は逆かもしれません。何かあっても引きずりません。時間が経てば忘れる、すっきりするタイプなので。一旦距離を置いたりしてます。
――ここは対照的ですね。ちなみにMaufinさんが先ほど仰っていた「ゲームのメンタル」については、お二人ともいかがでしょうか?
Maufin:
僕自身は結構強いと思います。
例えば試合で良い動きが出来てる時に、遠距離からの狙撃で唐突にやられてしまうとか、操作ミスをしてしまったとか、理不尽にやられてしまうとか、フォートナイトではよくあることだと思います。色んな人の動画や配信を見てると分かると思うのですが、そういう場面で萎えてしまう人っていうのはトッププレイヤーでも珍しくはありません。
しかし自分は少し違っていて、ゲームプレイ自体ではそこまで萎えないんです。普通だったら気分が落ち込んだりしてしまう場面でも、そこまで深く考えないで次の試合に行けます。もちろん多少の悔しさはありますが、そこまでイライラしません。
もしイライラしすぎたとしても、すぐに寝ます(笑)。ゲームプレイでメンタル引きずることは滅多にありませんね。
TAKAMURAMM:
そういうところもMaufinさんとは逆ですね。自分の場合はプレイが良くなかったらすぐにメンタルに来てしまいます。1試合上手くいかない程度なら良いんですけど、続けて2試合上手くいかないとかになると、どんどん自分自身にイライラして、すぐメンタルが終わります。
しかもイライラした時の対処法とかもMaufinさんとは全然違ってて、自分が納得するまでとことんやってしまうんです。それでうまく解消することもあれば、ドツボにハマってしまうことも……(笑)。
――「ゲームのメンタル」と「人間関係のメンタル」でそれぞれ違う特色があるのは、なかなか興味深いです。ちなみに自分自身のプレイにはどういった特徴がありますか?
Maufin:
すぐに敵と戦いに行きます。超好戦的なプレイスタイルです。なので型にハマれば大量キルができるんですけど、逆にダメな時はとことんダメです。自分自身でも強く思いますが、このプレイは一長一短です。だからたかむらさんのプレイスタイルは凄いと思います。
自分はどうしても待ってるのが苦痛でしょうがなくなっちゃうので……(笑)
TAKAMURAMM:
いやでもMaufinさんの立ち回りは自分とは正反対なので、どうしても憧れちゃいますね。自分のプレイスタイルは前回のインタビューでも話した通り、チャンスをうかがう感じです。慎重に立ち回って、機会があればズバッと切り込む。だからそこまで交戦的になれないんです。
いやもうほんとに、Maufinさんみたいに積極的に立ち回れるプレイヤーは尊敬しちゃいますよ。
――最終的にはお互いにお互いをリスペクトしてしまうという……。TAKAMURAMM選手はワールドカップ突破の要因で「慎重だったこと」を挙げていましたが、Maufin選手の場合はどういった要因で突破できたと思っていますか?
Maufin:
最終日の前、有り得ないくらい調子が悪かったんです。だから実はすごく不安だったんですけど、最終日になったら全然負けなくて。もう完全に流れで行けました。
さきほども言ったように、自分はとてもムラがあるタイプなんです。
だからTAKAMURAMM選手のようには安定はしないんですが、逆に言えば爆発する時は爆発するっていう感じなんです。爆発する瞬間が最終日と重なったのが、最大の要因でしたね。
あとワールドカップ予選をやっていた時って「上位に入りたい」という気持ちでやっていたので、まさか予選突破できるとは思ってなかったんですよ。だってアジア全体のプレイヤーが出場していて、競争率が半端ではなかったので……オフライン進出が決まった時は「まさか自分が?」という気持ちが強くて、実感が湧きませんでした。
TAKAMURAMM:
それ分かります! 自分もそうでした。「上位に入りたい」という気持ちはもちろんあったんですけど、予選突破といったら1位や2位ですから。アジアのトッププレイヤーのことは普段のスクリムでも知っているので、その中を1位や2位で通過するのはとんでもなく厳しい条件でした。
だからオフライン進出が決まっても、あまりに夢物語みたいで、まるで他人事みたいな。
――さてそのような夢物語のような舞台にお二人は出場されるわけですが、ワールドカップ本戦に出場するプレイヤーの中で気になるプレイヤーというのはいらっしゃいますか?
Maufin:
FaxFoxです。韓国で一番強いプレイヤーで、アジアでは間違いなくトップレベルだと思います。話したことも無く、憧れそのものですね。
TAKAMURAMM:
自分は凄くシンプルなんですけど、Mongraalです。ただただ上手いので。世界の舞台で戦ってみたかったですし、実際に会って写真とかも撮ってみたいです。それくらい憧れてます。
――MongraalもFaxFoxも納得ですね! お互いの尊敬しているプレイヤーに対して、それぞれどう思いますか?
Maufin:
Mongraalは言われてみれば……って感じですね。あまりに大きい存在で、正直盲点でした。今たかむらさんが「Mongraal」を挙げてくれたお陰で、また改めて実感がわきました。そうか、彼と会うかもしれないんですよね。何だかとても不思議な気持ちです。
――TAKAMURAMM選手としてはFaxFoxはどう思いましたか?
TAKAMURAMM:
僕は……FaxFoxのことは尊敬してて、憧れてるプレイヤーではあるんですけど、実はFaxFoxとは普段から結構喋ったりもするので、そんなに遠い存在には感じていないんです。どっちかっていうと身内みたいな感覚を持っちゃってて……(笑)。だからMongraalを挙げてしまいました。
Maufin:
いやそれめちゃくちゃ羨ましいんですけど。
引用元:フォートナイト日本公式(https://twitter.com/FortniteJP)
――それでは最後となりますが、ワールドカップへの意気込みをお願いします。TAKAMURAMM選手は前回のインタビューでお答えしたので、Maufin選手お願いします。
Maufin:
アジアで良い順位残せるように頑張りたいです。
TAKAMURAMM:
……フフッ。
Maufin:
ちょっと”世界”がどういう感じなのか分からないんで「アジアで良い順位を目指す」というのを目標にしようかな、と。
TAKAMURAMM:
ごめんなさい、少し笑ってしまって。その気持ちが凄く分かってしまったので(笑)。お互い頑張りましょう。
ライター:gappo3 プロゲーミングチーム「Green Leaves」に所属し、ライターを兼任。選手に寄り添うインタビューをモットーに、丁寧に選手の一面を描いていきます。 https://twitter.com/gappo3gappo3 |
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