ドツボにハマったかも
パプアキンイロクワガタとロクロクビオトシブミのレア色探しを始めたものの、一向にそれらしい姿が見えず……。……いやレア色どころか、ロクロクビオトシブミなんて野生のオスを1匹たりとも見ないんですけど!!?
ってところで、
ナゼかエレファスゾウカブトのRバッジ付きに出会ってしまい、なし崩し的にバトル→入手という予期せぬ流れに突入してしまった……と前回の記事で書いた。
けっきょくコレを皮切りに、
「もういいやなんでも……。まだ未発見のレア色に限り、出会った端から撃破することにしちゃえ……」
投げやりにそう決め、あらゆるご神木を行き来してのムシ探しが始まったのである。
まあでも、考えてみたらこれが、『カブトクワガタ』というゲーム……いや、昆虫採集の本来の姿なのかもしれん。確信の持てぬまま木を渡り歩いて虫網を振るい、ときにスズメバチに追い回されてもあきらめずにカブトクワガタを探し求める。思えば俺も小学生のころは、毎年夏休みに突入したのを合図に山や外灯の下に出撃したっけ……。
「懐かしいなぁ」
40年前のあのころにタイムスリップした気分に浸りながら、
「いないなぁ……」
「なんもいないなぁ…………」
「どこにいんねんレア色は(イラ)」
「ロクロクビオトシブミとレア色は絶滅したのか!!?(怒)」
まっっっっったくもって目当てのムシに出会うことができず、途中から怒り狂いながらご神木を行ったり来たりしてたわ……w
しかもその間、
「うわああああああああ」
間違えて洞窟に触れて、現実世界に飛ばされちまうしよお(苦笑)。面倒くさいったらありゃしない。
この数時間は、ほんとに作業感がハンパなかった。出てくるムシはことごとく、
ノーマル色と、ロクロクビオトシブミのメスばっかwww たま~にRバッジ付きに出会ったとしても、
すでに所有済みの個体だけというね……。
まあ、それだけコンプリートに近づいているってことなんだろうけど、谷のご神木なんて本格調査はしていないんだから、もうちょっとレアなヤツが出てきてくれてもいいのに……。
なんて、いいトシしてグチグチと文句を垂れながらサーチを続けていたところ……。
お……!!
こ、これは……! 超絶ひさびさに、未発見のムシに出会ったかもしれん!!
続く。
大塚 角満
1971年9月17日生まれ。元週刊ファミ通副編集長、ファミ通コンテンツ企画編集部編集長。在職中からゲームエッセイを精力的に執筆する“サラリーマン作家”として活動し、2017年に独立。現在、ファミ通Appにて“大塚角満の熱血パズドラ部!”、ゲームエッセイブログ“角満GAMES”など複数の連載をこなしつつ、ゲームのシナリオや世界観設定も担当している。著書に『逆鱗日和』シリーズ、『熱血パズドラ部』シリーズ、『折れてたまるか!』シリーズなど多数。株式会社アクアミュール代表。
『カブトクワガタ』公式ツイッター:
https://twitter.com/kabukuwa_info
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