【カブトクワガタ日記】第95回 ムシ売買、インフレ時代に突入?

ちょ!! マジで!?

 今日も今日とて、最初のご神木でムシ探しを行っているわけですがね……。

 なんでいまだに最初のご神木に張り付いているのかと言えば、この間の記事で再三言及している通り、

 “各ムシの遺伝子数、3つか4つか問題”

 に直面し、3色なのか4色なのかわからなくなっているからである。もう割り切ってつぎのご神木に向かおうかと思っても、まるで後ろ髪を引かれるかのように、

 「カブトムシやノコギリクワガタにも……コクワガタと同じく4色目が存在するのでは!!?

 ↑この考えが首をもたげてきてしまい、振り切ることができなくなっているのである(苦笑)。

 そこで、あまりにも頻繁に出会っているヒラタクワガタやミヤマクワガタがゲシュタルト崩壊を起こしそうになりつつも、ただひたすら最初のご神木で昆虫採集を行っている次第なのです。

 でも……!

 圧倒的な武力を誇る我が軍ではあるものの、立て続けに同じムシをバトルで使用していると、

 徐々にだが強さが減ってきてしまう。これを回復させるにはもちろん、

 エサを食わすしかないんだけど……! こいつがまたさぁ……!w

 高っかいんだなコレが!!ww 最強の“万能伝説エサ”だとたった1個で2000円もする!! とてもじゃないけど、ひと月あたりのお小遣いが1000円くらいと思しき小学生では、手が出る値段じゃねええええ!!!

 それは小学生ではなく、いいトシしたおっさんでもけっこう重い金額でさ……。

 サラリーマンの昼飯代が400円とか500円まで絞られているとされる現代社会において、ムシの1回のエサ代がににに、にせんえんとか……!!((゚Д゚;)) ウチはネコを2匹飼っているけど、こいつらが俺よりもいいモノを喰っているのは有名な話で(健康を考えるとプレミアムフードにせざるを得ないからなw)、なんかそれに通じるものがあるよ……w

 となると、昆虫採集や交配の前に“軍資金”を手に入れなければならず……!

 そのための手段として用意されているシステムが“ムシの買取”ってわけだ。

 この日記では何度か、よろず屋で買取5倍セールを実施しているときに対象のムシを販売して財産を築いた話を書いている。

 そこで今回も、3ヵ所あるよろず屋の門を叩いて5倍買取対象のムシを確認したところ……!

 町のよろず屋は、ギラファノコギリクワガタか! あんま増やしてないけど、何匹か売ってもいいかもね!!

 続いて、村のよろず屋は……!

 お! こちらはサタンオオカブト!! れいせい(青)の代表戦士として活躍してもらっているサタンオオカブトは、何匹かはストックがいたはず。これも売り候補だな!!

 そして、谷のよろず屋は……!!

 あ、ここはちょっと前からアトラスオオカブトなんだよな。何度か利用していて、1匹あたり40000円オーバーで売れたような……! それを狙って何匹か交配して、売っちゃってもいいかも……!

 てなわけで各お店の方針を確認できたので、さっそく町のよろず屋でギラファノコギリクワガタを売ろうと試みた。

 すると……!((゚Д゚;))

 店員のみかんから、思いもよらない金額を提示されまして……!!!

 じつは一瞬、

 「えー……。18000円かよ……w アトラスオオカブトは40000円とかだったのに、ギラファノコギリクワガタは5倍値でも低いんだなー……w」

 と早合点して落胆したのである。

 でも、18000円のわりには文字列が長いなぁ……なんて思って、改めて確認したところ……!! その買取金額は!!!

 「じゅじゅじゅ、じゅうはちまんえん!!!? ちょっとみかんさん!!! 値付け、間違ってるんじゃないですか!!!?(驚)」

 これが、異世界にインフレの風が吹き荒れる前兆とは、このときのかどまん君は知る由もなかった……w

 続く。

 

大塚(おおつか) 角満(かどまん)
1971年9月17日生まれ。元週刊ファミ通副編集長、ファミ通コンテンツ企画編集部編集長。在職中からゲームエッセイを精力的に執筆する“サラリーマン作家”として活動し、2017年に独立。現在、ファミ通Appにて“大塚角満の熱血パズドラ部!”、ゲームエッセイブログ“角満GAMES”など複数の連載をこなしつつ、ゲームのシナリオや世界観設定も担当している。著書に『逆鱗日和』シリーズ、『熱血パズドラ部』シリーズ、『折れてたまるか!』シリーズなど多数。株式会社アクアミュール代表。

『カブトクワガタ』公式ツイッター:
https://twitter.com/kabukuwa_info

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