【ゼルダティアキン日記】第4回　水上を移動するために、いかだを運んできたものの……

2023年05月25日 12:30

#ゼルダの伝説ティアキンプレイ日記 #ゼルダの伝説 #Nintendo Switch #ゲーム #大塚角満 #連載

別の場所に行きたくて

　それは、まだ……。

　“扇風機”や“ロケット”はおろか、“バッテリー”の存在すら知らなかった時代のお話－－。

　前回の続きになるけど、

【ゼルダティアキン日記】第3回　“ウルトラハンド”で、世界が広がった話

2023年05月23日 12:30

　全プレイヤーが最初に訪れると思われる“ウコウホの祠”で、その後の冒険でもっとも頻繁に使うことになる特殊能力“ウルトラハンド”を身に着けることに成功した。この、“あらゆるモノを持ち上げ、あらゆるモノをくっ付けることができる”というハンドパワーのおかげで、俺の行動範囲は飛躍的に広がることになる。

　まだパラセールも使えないという、ほぼほぼ素っ裸の状態だったので別の空島に移動するのも難儀していたんだけど、ウルトラハンドのおかげで……！

　簡単に橋を作ることが可能に！！　わーいわーい！　まだ見ぬ土地に、やすやすと侵入することができるようになったぞーーー！！ｗｗ

　こうなると欲が出てくるもので、かつて失敗してヒドい目に遭ったシチュエーションでも、｢ウルトラハンドを使えば、どうにかなる気がする！｣と思えてくるから楽しい。『ゼルダの伝説　ティアーズオブザキングダム』は、わがままとも言えるプレイヤーの発想を受け止めるだけの度量が確かにあり、空恐ろしくなるほど自由な冒険をすることができるのであるよ。

　ウルトラハンドを覚えたばかりの、このとき。

　俺がフト思いついたのは、ちょっと前に溺れ死んだばかりの湖の攻略であった。

　このゲームは、川や湖といった水辺でも、ある程度の距離だったら泳いで渡ることができる。しかしその距離は“がんばりゲージ”の長さ……つまりスタミナによって左右され、まだゲームを始めたばかりのヨチヨチ歩きリンクでは大した成果は望めないのだ。なので初めて、

　｢この湖を渡って、向こうの土地に行ってみよう！｣

　と思い立ったときもまんまと途中でスタミナが切れ、

　｢いいい、いかんッ！！！　がんばりが回復するメシを！！　くくく、食いまくって！！！　ぶくぶくぶく……(ーωー)｣

　ってんで食事による挽回を試みたんだけど……あえなく沈没((ﾟДﾟ；))　貴重な食事を無駄にして天に召されたのであった。

　でも、ウルトラハンドがあれば……！

　“アレ”を運んで湖に浮かべ、移動が可能になるに違いない！！

　｢よーし＾＾　さっそく持ってきちゃうじょー＾＾｣

　かわいく微笑んだ俺が、えっほえっほと運んできたのは……！

　ふね～～～ん……ｗ

　これ見よがしに帆を付けたまま、陸地に打ち捨てられていたこちらのいかだ！！ｗｗ　こいつを湖まで持って行くことができれば、水上での自由が約束されるに違いないぞ！！

　しかし、いかだを見つけた場所は高台で、問題の湖は下のほうの空島にある。さすがのウルトラハンドも、距離や高さがあるとうまく機能してくれない。

　そこで、俺はウコウホの祠で実践した“あの移動方法”を応用して……！

　ツイーーーーーーｗｗｗ

　帆を移動させたところにフックを取り付け、レールに引っ掛けて長距離移動！！ｗ　これで湖に近寄ることができる！！

　さあ、あとは浮かべるだけだ。これもウルトラハンドを使えばプイーーーンのジャボーーーンってもんよ（意味不明）。

　↓こんな感じでな。

　プカプカｗｗｗ

　やば、フック付けたまま浮かべちまったよｗｗ

　……って、問題はそこじゃないな。これ、浮かべたのはいいものの……動力はどうすんの？？((ﾟДﾟ；))　さすがのリンクでも、オールを持って漕ぐ……なんて動作は入っていないんですが((ﾟДﾟ；))

　でも、ここで俺は｢はっ！！！｣とひらめく。

　そうか……！

　あのとき、木を伐ったときに見つけた“あのアイテム”は、こういうときに使うために存在するのではないのか……！！？　そのアイテムとは……！

　この葉っぱｗ　そう、“コログの葉”だ。その説明に“棒などに付けてうちわ代わりに使うこともできる”って書かれているってことは……！！

　｢葉っぱで起こした風を帆に当てて、いかだを操縦すりゃいいんだな！！！｣

　これぞ天啓。これぞアハ体験。

　とはいえコログの葉をそのまま手に持つことができなかったので、

　べちゃりｗｗｗ

　ウルトラハンドで、木の枝に引っ付けてみた。……いま思えば、“スクラビルド”を覚えてからやればこのアイデアも成立したような気がするんだけど（試してないけど）、このときに使えたのはウルトラハンドだけだったので、俺はこいつが“答え”だと確信した。あとは……いかだの上で使うだけだ！！！

　そしたら……！

　ぷかぷかｗｗ

　ぷかぷかぷかｗｗｗ

　って、ぜんぜん前に進まねえよ……((ﾟДﾟ；))　もしかしてこれ、答えじゃなかったのでは……？　ていうか、まるっきり冒険少年でよく見る絵じゃねえかよ……。

　けっきょく、風の向くまま気の向くままでボーゼンといかだの上に立ち尽くしていたところ、

　あ＾＾；　たまたま向こう岸にいかだが流れ着いたｗｗｗ　わーいわーいｗ　これで当初の目的達成だーーー＾＾；；

　移動……というより完全に“漂流”だったんだけど、前に進めたからいっかｗｗｗ

　続く。

大塚(おおつか) 角満(かどまん)
1971年9月17日生まれ。元週刊ファミ通副編集長、ファミ通コンテンツ企画編集部編集長。在職中からゲームエッセイを精力的に執筆する“サラリーマン作家”として活動し、2017年に独立。現在、ファミ通Appにて“大塚角満の熱血パズドラ部！”、ゲームエッセイブログ“角満GAMES”など複数の連載をこなしつつ、ゲームのシナリオや世界観設定も担当している。著書に『逆鱗日和』シリーズ、『熱血パズドラ部』シリーズ、『折れてたまるか！』シリーズなど多数。株式会社アクアミュール代表。